ソフトとハード、リアルとバーチャルの境界線

 「PC WATCH」さんで『武蔵野電波のプロトタイパーズ』というすばらしく電波な企画が始まっています。1. 世界のキットを楽しもう、2. オープンソースハードウエア、3. もっとArduino、4. 工具と測定器を試す、5. コミュニティに参加しようという5つのテーマを中心に週1で連載を続けていくようです。自分がフィジカルコンピューティングに関してハードよりなことを書いたときも、いつもの10倍くらいアクセスがあったので、そろそろハードが注目される時代が来たのかなと微妙に感じております。
 個人的には、きっとソフト、ハードの違いというものが今後より一層曖昧になっていくのではないのかなと思います。つまりハードウェアも、よりオープンになっていき、ソフトのように自在に改変できたり、追加できたりできるようになっていくのだろうと(すでに一部はそうなっていますが)。そうなった際、必要とされる知識と言うのは、マニアックな高等技術ではなく、結局原理原則に基づいた基礎的な知識なのではないかなと思います。
 あと、リアルとバーチャルに関しても、今後、同じように違いがより一層曖昧になっていくでしょう。特に、今まではバーチャルの中に現実を作り出そうという試みが主でしたが、今後は現実の中にバーチャルを持ち込むような試みが多くなっていきそうです。流行のことばで、拡張現実とか呼ばれる技術です。これにも個人的には興味があります。イメージ的にはドラゴンボールのスカウターかな。とりあえずわかりやすそうな動画を適当に張っておきます。


Parallel Tracking and Mapping for Small AR Workspaces (PTAM) - extra
 デモっぽいもの


拡張現実(AR)を自作ソフトウェアでやってみた
 解説付きのデモ。

 次のiPhoneでも、セカイカメラという拡張現実を利用したアプリが実装されるとか。こういった拡張現実が、例えばメガネに搭載されたりして日常的なものになったとき、きっとリアルとバーチャルの違いというものはそれほど意味を持たなくなってくるのでしょう。