書籍の電子化始めました

 一部では、2010年は「書籍デジタル化」元年と呼ばれているようです。今年から素晴らしいインターフェースをもったデバイスとインフラの整備が急速に進んで行くでしょう。恐らく10年以内に紙と出版部数とデジタル化された書籍の出版部数の比率は逆転するのではないかと考えています。そんな中、僕も一足早く書籍のデジタル化を始めることにしました。きっかけは、大掃除のときの本の整理です。本って結構捨てにくいんですよね。メジャな本はまた買えばいいので捨てればいいのですが、技術書や購読している雑誌(カメラ、音楽関係)とかってバックナンバを手に入れるのが難しいので、捨てられないんですよね。

 電子化のためにやったことは、「scansnapと裁断機を買って本を電子化しまくる」というページの内容まんま。4万円以下で、本の置き場所という貴重かつ莫大なスペースがほぼ無限に手に入ると思えば安い物です。



100123_書籍電子化01 posted by (C)karaage
 安い中国製の裁断機。噂通り油まみれだったので、軍手とぞうきんでふきふきしました。この裁断機が実物が予想以上に大きかったです。もっと小さいものでもよいかもしれませんが、このクラスがあれば少なくとも普通の本の裁断なら全くイライラすることはありません。僕の場合はジャンプで試し切りしました。

100123_書籍電子化05 posted by (C)karaage
 奇麗に切れました。多分間違えて指入れたら奇麗にさくっと切れそうなほどの切れ味。



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 早速電子化を開始。会社に入ってから4年程買い続けた「トランジスタ技術」タワーからチャレンジ。僕は広告とかのページを抜いて保存しているのですが、それでもこの量。



100123_書籍電子化04 posted by (C)karaage
 ScanSnap S1300でスキャン。このスキャナは逆に想像以上に小さかったです。最初Amazonから届いたとき注文間違えたかと思いましたもん。いきなり大量の紙をつっこむと動いてくれないのですが、参考にしたサイトのアドバイス通り20枚以下でスキャナを始めてからすぐ追加してやれば100枚くらいは楽々いけます。速度も申し分ありません。

 参考にしたサイトと異なる点、気づいた点は以下
・つるつるの紙は1枚ずつページ送りできず、失敗する可能性が高いです。例えばトラ技の場合、つるつるの紙はほぼ宣伝ページなので予め取り除き、表紙、目次等の10ページ程度は1枚ずつ手で送ってやる必要がある。つるつるページ以外はまず失敗はないです。
・スキャナの読み取り設定は、僕はファインにしました。スーパーファインやエクセレントは読み取りに時間がかかるのと、ファイルサイズが大きくなるため。ノーマルでもよいかと思いましたが、ファイルサイズがファインと大差ないのと、若干解像度が図面等で気になったので僕はファインにしました。
・ファイルサイズはトランジスタ技術1冊(180p前後)で、ファインの場合約50MB。ノーマルだと40MB弱、スーパーファインで100MB超でした。
・OCR(pdfを検索可能にする機能)は使用しませんでした。大きな理由は処理に時間がかかること。そのうち普通のpdfファイルの文字を精度良く認識して検索してくれるソフトが出てくることに期待。

 とりあえずトランジスタ技術半年分をスキャンしました。苦痛かと思っていたスキャンの作業が意外に楽しかったりします。いつでもアクセスできる外部記憶ライブラリが増えていくという錯覚が、そう思わせているのかもしれません。ほんとはジャンプとかも毎週スキャンしようかと思ったのですが、毎週はコスト(容量)と手間が馬鹿にならないので見送ることにしました。電子配信されるときを待つことにします。後5年は待ちますので集英社さんお願いします。
 スキャンしたpdfは、iPhoneを持っていれば「Good Reader」というソフトを使ってiPhoneに転送してiPhone上で読むことが可能です。iPhoneの中に100冊以上本を入れることも可能です。電子化して何がよいかというと、今まで埋もれていた本を見るようになった、今までより気軽に本を読めるようになった、置き場所を気にせず本を買えるようになった(これが一番大きいかな)。iPodを初めて使ったときの感覚と結構似ているかもしれません。今のところの評価は、視認性や使い勝手は、まだまだ紙の本の方がよいので、スペースとか重さとかのデメリットと合わせてトントンといったところでしょうか。今後もっとよいインターフェースを持った電子ブック的デバイスがどんどん出てくることに期待。

 予想以上にでかいです

 予想以上に小さいです