新しい時代のモノづくりをしている注目のハードウェアスタートアップ

面白いものを作っている会社が増えている

 最近、モノづくりの環境が劇的に変わりつつあるという記事を書きました。1年くらい前ですね。

 そして、劇的な変化に伴い色々面白いモノづくり企業、俗にハードウェアスタートアップと呼ばれるベンチャ企業が増えてきたなと感じています。いくつか個人的に注目しているメーカを紹介してみようかなと思います。

CEREVO

どんな会社で社長はどんな人?

 ニッチに向けた尖った製品をグローバルに展開している会社で、元パナソニックの岩佐さんという方が社長。セミナで一度お話し聞いたことあるのですが、熱い志をもった素晴らしい人でした。

 以前見学に行った、ハードウェア開発をトータルでサポートする総合型のモノづくり施設である「DMM.make AKIBA」の仕掛け人でもあります。

 そして社長のブログははてなダイアリーw


CEREVOが作っている製品

 ニッチ製品ですが、いわゆるIoT的な繋がる小型のデバイスが多いです。

SmartTrigger

 以前レビューした商品。こういう痒いところに手が届く商品よいですよね。


ドミネータ

 アニメ(PSYCHO-PASS)に出てくる銃を再現してしまったという製品。再現度がヤバイ。

試作から量産まで幅広くカバーしたIoT開発モジュール「BlueNinja」発表 | Cerevoからのお知らせ

BlueNinja

 Makerが喜んで買いそうな、各種センサのつまったBluetoothモジュール

「PSYCHO-PASS サイコパス」の世界観をリアルに体験できる「ドミネーター」開発 | Cerevoからのお知らせ


UPQ

どんな会社で社長はどんな人?

 ユニークな今までに無い家電を作っています。元カシオの中澤さんが起業。この人凄いエネルギッシュで可愛らしくてよいです。こんな人と一緒に仕事したいなと思わさせてくれますね。ちなみにUPQもDMM.make AKIBA発。インタビュ記事は以下。

https://www.e-pit.jp/Engineerism/career/009/index.html
 そしてこのインタビュ記事書いているのも id:shinya-yoshino さん。

 実はCEREVOの岩佐さんのインタビュをしたと聞いたとき、UPQの中澤さんにインタビュをして欲しいと冗談半分にお願いしてたんですよね。それから一ヶ月経たずして実現しているという。恐るべしスピード感。

UPQが作っている製品

XBen(エックス・ベン)

 中澤さんがUPQを立ち上げる前に企画した製品。IoTとお弁当箱を組み合わせた製品。発想が良いですよね。


UPQ Phone A01

 最近技適マーク認証しないまま出荷のニュースが話題になった製品、無事出荷再開したみたいです。

http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20151001_723688.html

 あってはいけないミスですが、だからと言って「これだからベンチャは」といって叩き潰しちゃうようなことはしちゃいたくないなと思います。

Q-camera ACX1、Q-Camera ES03

 カメラ関係の製品。こちらは注目度高くていつも見ているカメラ関係のブログでも取り上げられていました。

 かわいくてかなり欲しくなるデザインです。


FOVE

どんな会社で社長はどんな人?

 会社と同名のFOVEという製品を作っている会社。元ソニーで腐女子の小島 由香が社長。漫画家を目指してプロ目前までいったあと、ゲームクリエイタとして「サルゲッチュ」「俺の屍を超えてゆけ」とかを企画した後に起業するというなかなか凄い経歴。そして、FOVEもDMM.make AKIBA発。凄いなDMM.make。インタビュ記事は以下。


 この記事の「私腐ってました」は、絶対腐女子にかかっていると思いますw

 そして日経テクノロジーで、小島さんの起業するまでの記録が連載されているのですが、なんと小島さん自身が書き下ろした漫画付き。普通に漫画面白いです。

 なんていうか思考とか、アプローチとかに勝手に凄い親近感を感じてしまう人です。

FOVEが作っている製品

FOVE

 会社と同名の製品。Oculus Riftのようなヴァーチャルリアリティを体感できるヘッドセットですが、視線を検出できるのが最大の特徴。

 Oculus Rift試して、視線は絶対重要だなと感じたので、これはめちゃめちゃ試してみたいです。

ユビキタスエンターテインメント

どんな会社で社長はどんな人?

 最初に書いておきますが、決してオチとして持ってきたわけではないです。基本的にソフト会社ですが、ハードウェアとしてはenchantMOONという唯一無二のタブレット端末を開発しています。社長は、マイクロソフト、ドワンゴを経て起業した清水 亮さん。インタビュ記事は以下。

 最近自伝の以下の本読みました。かなり面白かったです。MS-DOSとかWin98時代からパソコンに触れていて、Bio_100%のゲームを遊んでいたりプログラムしていたような人だと読んでいるとこみ上げてくるものがあるかもしれません。

プログラミングバカ一代 (就職しないで生きるには21)

プログラミングバカ一代 (就職しないで生きるには21)

 そして社長のブログは安定のはてなダイアリー


 ちなみにBio_100%のゲーム一部Flashで遊べるんですね、知らなかった。

ユビキタスエンターテインメントの製品

enchantMOON

 これが全てですね。全く新しいタブレット端末ということで鳴り物入りで開発されたのですが、コンセプトはともかく製品としての完成度がかなり低かったようで、かなりネットで炎上していました。

 レビューなどのまとめは以下

 Amazonのレビューもかなり渋め

enchantMOON 16GB Standard Edition

enchantMOON 16GB Standard Edition


 流石に自分もこれは購入出来なかったのですが、やっぱり新しいこと考えて、新しいもの生み出す人は潰すより応援したいなと思います。

まとめ

 やはりハードウェアスタートアップのための環境としては、DMM.make AKIBAの存在は非常に大きいなと感じるのと、何故かはてなダイアリーでブログをしている社長が多い(笑)。ハードウェアスタートアップで起業するには、DMM.make AKIBAと契約してはてなダイアリーでブログを始めるのが近道かもしれませんね(多分違う)。
 最近、尖った製品は小回りのきくベンチャがどんどん面白いものを作っていきますね。じゃあ大企業はやっぱりダメなのか、全くそうというわけではなく最近大企業でも少し面白い動きをしている事例があったりします。次はその事例を紹介してみたいと思います。と思うのですが、今回書くのかなり大変だったので諦めるかもしれません。気が向いたら。

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