Raspberry Piを自動でセットアップするスクリプトを作りました

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2017/08/20 Raspberry Pi Stretchに対応

Raspberry Piのセットアップが面倒臭い

 Raspberry Piで色々やっています。

 後で再現できるように、作るものに合わせて1から環境を構築するのが好きなのですが、やはり面倒臭いのがセットアップ。以下の記事でまとめているので、大きくハマるということはないのですが、いかんせん手作業が多いのでダルいです。

 また上記記事を見た人から、再起動をするタイミングで日本語が文字化けしてしまって困った等の指摘をいただくこともたまにあるのですが、いかんせんどこでハマってしまっているのかよくわからなくて、確実に対応するにはもっと丁寧なマニュアルにしないといけないのですが、それまた大変で自分には到底できる気がしません。誰かやってください(人任せ)。

Raspberry Piを自動でセットアップするスクリプト

 面倒臭がりの自分は、よくインストールするソフトや設定を自動でセットアップするスクリプトを作って、寧ろマニュアルをなくす方向に努力することにしました。スクリプトはGitHubにアップロードしました。

 注意事項としては、コマンド実行するとほぼ自動でインストールできるのですが、失敗した時のことなど何も考えてない作りなので、実はあまり初心者にはオススメできません。スクリプトの中身を読んで何をしているか分かる、どちらかというと上級者向けのスクリプトになっています。一度は自分で一つ一つコマンドをうってセットアップした上で使うことをお勧めします。

 以下はスクリプトの説明や使い方となりますので興味ある方のみどうぞ。

インストールされるパッケージ

  • 日本語環境(fonts-vlgothic, ibus-mozc)
  • VNC Server(tightvncserver)
  • エディタ(vim,vim-gtk)
  • 端末(gnome-terminal)
  • パーティションツール(gparted)
  • 仮想端末(byobu)

設定ファイル

  • カスタムの.bashrc
  • カスタムの/boot/config.txt
  • VNCサーバの自動起動設定

使い方

 上記の記事に従って

  • Raspbian Jessie SDディスク作成
  • Raspbian Jessie ハードウェアセットアップ
  • Raspi-configセットアップ

 までを実施しましょう。まだ再起動は実施しないこと。

 次にスクリプトをダウンロードするため以下のコマンドでGitをインストールします。Raspbianのバージョンによっては、最初から入っているかもしれません。

$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get -y install git

 次に以下のコマンドを打ち込みます。4行目のコマンドまで実行すると勝手にRaspberry Piが設定されていきます。自分の家の環境だと大体15分くらい放置するとセットアップ完了しました。

$ cd
$ git clone https://github.com/karaage0703/raspberry-pi-setup
$ cd raspberry-pi-setup
$ ./setup-raspbian-stretch_jessie.sh

 スクリプトの最後にvncのパスワードを聞かれるので、好きなパスワードを設定ください。ここまで完了したら再起動しましょう。

$ sudo shutdown -r now

 お疲れ様です。これであなたのRaspberry Piは生まれ変わりました。

Raspbian Jessie LITEに対応しました

 Raspbian Jessie LITEのセットアップにも対応しました。使い方は、Raspbian Jessieとやることはほぼ同じで、最後に実行するコマンド $ ./setup-raspbian-jessie.sh を以下に変更するだけです。

$ ./setup-raspbian-jessie-lite.sh

 インストールされるパッケージや、設定ファイルは以下です。X Windows環境が無い分色々減っています。

インストールされるパッケージ

  • エディタ(vim)
  • 仮想端末(byobu)

設定ファイル

  • カスタムの/boot/config.txt

本スクリプトではセットアップされない項目

 .vimrcやターミナル・Vimのカラースキームはセットアップされないので、以下の記事参照してお好みでセットアップして下さい。

まとめ

 Raspberry Piをセットアップツールで自動でセットアップできるようになりました。SDカードをイメージごと保存するのもよいのですが、数GBの容量を使ってしまうのと、後でセットアップ内容を変えたくなった時、何を設定するかどのパッケージを入れるか後で確認しやすいので、このようにお手軽に環境構築できるスクリプトをつくるのもよいかなと思っています。

リンク:Raspberry Pi 3
リンク:SDカード
リンク:HDMIケーブル
リンク:USBコネクタ付き電源TAP
リンク:USB給電ACアダプタ
リンク:マイクロUSBケーブル