3Dプリンタでオリジナルケースを作りたい
色々電子工作をしていると作りたくなるのがオリジナルのケース。簡単なケースなら、以前下記記事で紹介したようにレーザーカッタで出力して組み立てるのが安くて早くて簡単でオススメです。
ただ、レーザーカッターでは難しい、もうちょっと複雑な形のケースが必要な場合もあります。その場合は3Dプリンタを使うのがよいです。というわけで、3Dプリンタで自作デジカメ用のオリジナルケースを作ったのでそのときの具体的な流れをメモを兼ねて紹介しようと思います。
自作したデジカメに関しては下記記事参照下さい。
3Dプリンタでオリジナルケースを作る方法
3Dプリンタでオリジナルケースを作るのは、大きな流れとしては、設計して製造する必要があります。
- 設計(図面作成して3D CADでモデリング)
- 製造(3Dプリント)
3Dプリントする方法は、外注をお願いする方法とFABスペースと呼ばれる3Dプリンタやレーザーカッタなどがあるモノづくり施設にデータ持ち込んで出力する方法の2通りがあります。今回は紹介するのは外注する方ですが、FABスペースで出力する方も後日紹介予定です。
手書きで図面を引く
いきなり3D CADを使ってもよいのですが、まずは手書き図面を引いてみるのがオススメです。
全体図をなんとなくかく
寸法を入れる
ちなみに当方メカは苦手なので、細かいツッコミはご容赦下さい。サイズが許すなら実寸で描くと現物で確認できたりするので便利です。ほんとは図面は色々気を使わないといけないポイントあるのですが、趣味なので雰囲気でOKにしちゃいます(ダメエンジニアの例)
3D CADでモデリング
3D CADにはAdobe 123D DesignというCADソフトを使います。PCでもMacでも動作します。以下からダウンロードして下さい。ソフトの使い方は本記事末の参考リンクなど参照下さい。初心者でもわりと直感的に操作できるかと思います。手書き図面を元に、ちょいちょいと3Dモデリングします。
123D Designは開発終了してしまいました。今だと「Fusion 360」というアプリが良さそうです。以下記事参照下さい。
こんな感じ
初めてでどうすればよいか悩んだのはケースの厚みでしょうか。色々調べて最終的に3mmにしました。データができたら、stl形式で保存します。これでモデリングは完了です。
参考までに、今回作成したstlデータは下記となります。
3Dプリント(DMM 3Dへ外注)
データができたら、製造を外注に出します。外注先は以前ドーナツ作ったときに比較して一番良かったDMM.makeさんにしました
ユーザ登録を済ませたら、3Dデータをアップロードというアイコンをクリックして、先ほど作成したstlデータをアップロードします。すると以下の画面になります。
右の種類の選択をクリックすると、下図のように色々種類が選択できるので種類を選びます。
ナイロンを選択
おすすめは、安くてクオリティも高いナイロンです。
2,1387円
安いといっても、思ってたより高い…けどもう引き返せないのでポチっとなと注文。これで作業は完了。あとは待つだけです。
できあがり
クリックから2週間くらいで、DMM.makeさんから3Dプリントしたケースが送られてきました。
こんな感じ
3Dプリントされたものは、プチプチで簡易包装されています
ジャーン!
しかし、組み立てていて重大なミスを発見。自分が色々な細かい寸法を勘違いしていたため、ディスプレイを入れると前面の蓋が閉まらない…
し、閉まらない!!
当時、出展予定のOgaki Mini Maker Faireまでは、もう一度作り直す時間が無い状況でした!どうしよう!
まとめと次回の予告
3Dプリンタでオリジナルケースを作って見ました。結構簡単にクオリティ高いオリジナルのケースが作れます。ただ、やはり結構お値段がはるのと、完成まで2週間くらい待た無いといけないのがつらいところですね(特急サービスもありますが、さらにお金がかかります)。
次回は、ファブスペースで3Dプリントする方法に関して紹介します。というか、今回のミスをリカバーするためにやむなくという感じです。みなさんも3Dプリント外注出すときは慎重にw
3Dプリントサービスリンク:DMM.make 3Dプリント
参考リンク
3Dプリンターでラズベリーパイケースを作ろう!(2)モデリング編① | Device Plus - デバプラ
3Dプリンターでラズベリーパイケースを作ろう!(3)モデリング編② | Device Plus - デバプラ
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変更履歴
- 2018/09/09 Fusion 360へのリンク追記