某楽器メーカのモノ作り同好会「R-Mono Lab」
先日行われたMaker Faire Tokyo 2017(以降MFT2017、詳細は以下記事を参照下さい)。
今週から、何回かMFT2017で見た展示を詳しく紹介していきたいと思います。第一弾は某楽器メーカのモノ作り同好会の「R-Mono Lab」さんです。「R-Mono Lab」さんに関しては、Make: Japanさんの以下のインタビュー記事を見ていただくのが分かりやすいと思います。
ちなみにインタビュー記事では、もろに会社名出ていますが一応、某楽器メーカのR社らしいです(笑)いやー、学生時代はバンドやってたから、某R社さんのジャズコーラス、スタジオで良くお世話になったわー(白々しい)
ちなみに、「R-Mono Lab」さんとはtwitterで2年くらい前から何故か、絡むようになり。「Ogaki Mini Maker Faire2016」で始めて直接お会いすることができました。
今回お話を伺ったのは、「R-Mono Lab」代表の山本さん(twitterの中の人)及び「R-Mono Lab」メンバーの方々です。
最初会ったとき、どう見てもサーファーだったのでビックリしました(笑)
リコーダ・パイプオルガン「RP-09G」
「R-Mono Lab」の代表作品です。上の写真の山本さんの後ろにあるやつがそうです。
演奏するために、毎回山本さんが足踏みポンプで必死に空気を送っています(笑)
実際に買おうとすると数千万とかかかってしまうパイプオルガンをリコーダで作ってしまうという画期的製品です。詳しくは以下動画参照ください。
動画改めてみると、山本さんの演技がめちゃめちゃ笑えました(笑)
自走するタワシ
楽器メーカなのに何故か動くタワシです。キットを購入させていただきました(笑)
作り方がネットにあるのですが、メチャメチャ丁寧です!子供が作れるように、半田付けはあえて使わなかったり、組み立てのポイントがしっかり書かれていて、ちょっと感激ものでした。流石ユーザに直接販売する製品を作っているメーカだけあるなと感心してしまいました。
動く姿がめちゃめちゃ可愛いです。
私も早速作ってみました。ホットメルトが無かったのでテープで仮止めして動作確認しています。不器用な私でも1時間くらいで作れました。
DR-55 MIDI Sync Board Version 2
歴史的アナログ・リズムマシンDR-55をハックした意欲品です。本来MIDI入力無い機器にMIDIで同期できるように改造したそうです。本来は出せないはずの、オープンハイハットの音もハックにより出せるようになっていました。ビックリ。製作者自身も「作ったもののこんなものに需要あるのか?」と思っていたそうですが、未だ愛用している人が何人か購入していったそうです。「R-Mono Lab」さんの活動だからこそ作れた、R社のファンを増やす素晴らしい作品(もはや製品かも)だなと思いました。
けものエフェクター
人気アニメの「けものフレンズ」を題材にしたエフェクターです。私はアニメは見ていないのですが、作品にトキという音痴なキャラクターがいるらしいのですが、そのトキのように音痴になるエフェクターとのことです。たしかにどう歌っても音痴になりました(笑)凄い。製品化に向けての壁は、版権の関係だけなそうなので関係者の方は是非「R-Mono Lab」さんにご一報を!
実際に歌っている様子は以下となります
技術的には、アナログ・デバイセズという半導体メーカのBlackfinというプロセッサを使用しているとのことでした。アナデバさんは本業でお世話になったなぁ(遠い目)。一般でもキットは買えるみたいです。マルツさんでそれらしいキットが売っていました。面白そうだけど、これはかなり奥が深そう。
音遊び!Blackfin DSP基板でディジタル信号処理の部屋 | マルツセレクト
顔MIDIコントローラー
Raspberry Piとカメラモジュールで撮影した、人間の顔の位置と感情を元に曲を演奏する機器(正確にはMIDIのコントローラ)です。顔検出自体は、Raspberry Piで行なっているそうですが、感情の判定にAWSを使っているので、デモをするたびに製作者のクレジットカードへの請求が発生する従量課金MIDIコントローラーとのこと斬新過ぎる(笑)
課金は大したことないのですが、AWSとの通信にどうしてもタイムラグが出てしまうそうです。製作者の方には、「Raspberry Pi上でディープラーニング使えば多分ほぼリアルタイムで感情判定できますよー」という話をしていましたが、AWSを使って見たかったのと、そこには時間をかけれない(かけたくない)との話でした。
今、Raspberry Pi上でディープラーニング試しているので、感情判定するモデル作って見てうまく行ったら送りつけてみようかな(笑)。
ラズパイ・シンセ「S³-6R」(シンセ仙人・シンセTシャツ)
シンセ仙人が作る、ラズパイ・シンセ
シンセサイザを知っている人なら、上の動画を見ればそのヤバさが伝わるはずです。こんなヤバい音がラズパイから出ているの訳が分かりません。
ちなみに、シンセ仙人はシンセの音を聞くと、大体どうやって作ればよいか分かるそうです。FM音源なら、2段のフィルタまでなら瞬時にわかるとか…仙人ヤバすぎ。海外のミュージシャンからも、シンセ買いたいとオファーが来たそうです。
肝心の製品化に関しては、計画中だけど詳細は秘密だそうです。
ちなみに、今回シンセ仙人のTシャツが限定で売られるということで、勢いで買ってしまいました(笑)
着てみた絵
メッシュでかなり良い素材でした!問題はこれをいつ着るかですね(笑)大事に使います!
まとめ
「R-Mono Lab」さんを紹介しました。大企業で働くエンジニアとして、会社と個人で相互によいフィードバックができるこのような活動は非常に素晴らしいなと感じました。「R-Mono Lab」さんの活動に関して興味を持たれた方は、以下のWebサイト(なんとTumblr)と、twitterアカウントをフォローしましょう。
また、「R-Mono Lab」さんのような、メーカの同好会活動に関しては、以前に以下の記事にまとめました。
MFT2017では、他にも企業の部活動チームが多く出展していました。こういう活動が色々な企業で増えてくるのは、嬉しいしワクワクしますね。ちなみに私の会社でも似たような活動をやっているらしいのです。ただ、ここまで言っておいてなんなのですが、私は仕事とプラベートは分けるタイプなので関わらないようにしています。Maker Faireにも今回から出始めたらしいので、次回出展するときは変装していかなければ…