トルコと日本の友好の話「エルトゥールル号のことを忘れない」

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和歌山の串本でみかけた「トルコ姉妹都市」の看板

 GWに和歌山旅行に行ったのですが、その帰り串本という町に寄ったときに「トルコ姉妹都市」という文字の看板を見かけて気になっていました。実は私の新婚旅行先がトルコだったりするのですよね。

 後で調べたら、串本町がエルトゥールル号遭難事件のあった場所だということを知りました。エルトゥールル号遭難事件というのは、簡単に話すと、難破したエルトゥールル号という船に乗っていたトルコ人を日本人が助けたという話なのですが、事件から95年後、イラン・イラク戦争のときの日本人救出劇にトルコ国家が協力したという後日談含めて、トルコと日本の友好を示す感動的なエピソードなので、知らない方は是非Wikipediaなど是非一読下さい。

エルトゥールル号遭難事件 - Wikipedia

 新婚旅行のツアーで、トルコ人のガイドさんが、旅行の最後に話してくれたのがこのエルトゥールル号の話でした。陽気な方でしたが、このときは静かに、熱く語っていた覚えがあります。「トルコの教科書にも載っていて、トルコ人の誰もが知っている話」と語っていました。

 もちろん、トルコ旅行のツアーのガイドさんなので、リップサービスもあると思いますし、流石に今はトルコ人の全員が知っているわけではないと思いますが、それらを差し引いても「エルトゥールル号」の話は、トルコでの認知度に対して日本の認知度が低いと感じているので、少しでも周知に繋がればと思い紹介させていただきました。

トルコの思い出

 トルコというとどのような印象でしょうか?豪華なモスクでしょうか?ケバブでしょうか?

 では、そこに住むトルコの人はどんな人たちでしょうか?トルコアイスでお客さんをおどかす陽気なトルコ人でしょうか?ターバンを巻いたよく分からない人でしょうか?

 田舎の方のトルコ人は本当に素朴な方ばかりで、外国人が珍しいらしく、子供たちがキラキラした目で「一緒に写真を撮って欲しい」と身振り手振りでツーショット写真を頼む姿が印象的でした(妻がツーショット写真撮られていました)。 f:id:karaage:20130427203534j:plain:w640

 もちろん、トルコアイスで遊ぶ陽気なトルコ人もいました(笑) f:id:karaage:20180512011431j:plain:w640

 グランドバザールのトルコ人の商売人は「ゼンブタダ(全部無料)!」と叫んで日本人を呼び込んでいました(笑) f:id:karaage:20130429224856j:plain:w640

 カッパドキアの気球ツアーでみた光景は、一生忘れられないでしょう。 f:id:karaage:20130428123235j:plain:w640

 トルコの平均寿命って日本よりかなり短いらしいです(旅行の時は60歳と聞きました)。お金の計算も適当で、お店で買っても細かいお釣りは出てきません。みんなお釣りを払わなければトータルでOKっていう考え方みたいです。そんな適当だと、なかなかビジネスうまくいきそうにないですね(笑)

 でも、どのトルコ人も陽気で楽しそうでした。トルコ人のガイドさん曰く、多くのトルコ人にとって、日本は小さい島国にも関わらず、SONY、TOYOTAなど世界に名だたる企業があり、飛躍的な経済成長を遂げている憧れの国らしいです。

 確かに日本はトルコより経済の規模が大きく、平均寿命も長いですが、トルコ人と日本人どっちが幸せな人多いのかなと、陽気に笑うトルコ人の姿をみながら少し考えてしまいました。

串本町の橋杭岩を見ながらトルコに思いを馳せる

 串本町には、橋杭岩(はしぐいいわ)という奇妙な岩が立ち並んだ場所があります。

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 トルコのカッパドキア周辺にも、奇妙な岩がたくさん並んでいたので、既視感を覚えました。

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 エルトゥールル号に乗っていたトルコの方も、日本でこの岩を眺めて祖国を想ったりしたのでしょうか?奇妙な岩を見ながら遠いトルコのことを思い出しました。

 トルコと日本の友好って、遠くの国で接点がなくて、お互いのことを良く知らないからうまくいったという側面もあるのだと思います。例えばもっと近くの国だと、同じような事件があったとしても、様々な利害関係が生じて長く友好関係を築くことは難しいのだろうなと思います。でも、だからこそお互いを助け合い、尊敬し合うことのできる貴重な関係は、できる限り続いて欲しいなと1人の日本人として願っています。

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