VR初心者が「Oculus Go」でVRアプリ開発環境構築する手順

f:id:karaage:20180603010605j:plain:w640

Oculus GoでVRアプリ開発したい

 Oculus Go買って色々遊んでいます。

 一通りコンテンツを遊んだら、やっぱりチャレンジしたいのがオリジナルのVRコンテンツ作成ですね。以下あたりを参考にすればサンプルくらい簡単に動かせるだろと思っていたのですが、私がUnityもAndroidもVRも全てが初心者だったので、かなりハマってしまいました。

Oculus Go とUnityとMacで始めるVR開発 - Qiita

Oculus GoでUnity VRサンプルを動かしてみた - 趣味TECHオンライン | 趣味のモノづくりを応援するオンラインメディア

 自分のメモとして参考までに手順を残しておこうと思います。私のようなVR初心者には参考になるのじゃないかなと思います。

 本セットアップ内容は、Mac前提ですのでご承知おきください。Windows10の場合は、id:umesyurock0603 さんの以下記事が参考になりそうです。

Oculus GoでVRアプリ開発環境構築する手順

 具体的には、以下の5つの手順を踏みました。10GBくらいの空き容量とそこそこ時間が必要です。

  • Android SDKインストール
  • Java SDKインストール
  • Unityのインストール
  • Unityの設定と動作確認
  • VRサンプルアプリダウンロードと動作確認

 順に実施していきましょう。

Android SDKインストール

 実は「Oculus Go」はAndroidで動いているので、AndroidのSDKが必要です。以下からAndroid Studioなるものをダウンロードして、インストールします。インストールしたら、一度起動しましょう。関連ファイルがセットアップされます。

 ただ、注意点として最新のSDKだとうまくいかないらしいので、一部ファイルを差し替える必要があります。

 具体的には、以下サイトからtools_r25.2.5-macosx.zipというファイルをダウンロードして解凍します。

 するとtoolsというフォルダが出来るので、/Users/username/Library/Android/sdk/toolsというフォルダに上書きコピーしましょう(usernameのところは、ご自身のユーザー名になります)

Java SDKインストール

 JavaのSDKも必要になるようなので、以下サイトで「jdk-8u171-macosx-x64.dmg」というファイルをダウンロードしてインストールします。

Java SE Development Kit 8 - Downloads

Unityのインストール

 VRアプリを開発するメインソフトとなるUnityをインストールします。以下公式サイトからダウンロードできます。

 Homebrew Caskを使用する人なら、以下コマンドでもOKです。

$ brew install unity

 Homebrew Caskに関して詳細は以下記事参照ください。

 また、Unityが初めての方は、以下でUnity IDを登録しておきましょう。

Unityの設定と動作確認

 Unityを起動して、新しいプロジェクトを作成しましょう

 メニューから「File -> Build Setting」を選択すると下のような画面になるので、以下のようにAndroidを選択して、右側真ん中あたりの「Open Download Page」 をクリックします。

f:id:karaage:20180602235136p:plain:w480

 すると、「UnitySetup-Android-Support-for-Editor-2018.1.0f2.pkg」というファイルがダウンロードされます。ファイルはインストーラーなので、起動してインストールしましょう。

 インストール完了したらUnityを再起動します。同じようにメニューからBuild Settingを開いて、Android左下のSwitch Platformをクリックしましょう。

 続いて、メニューの「Unity -> Preference」からSDKとJDKのフォルダを入力します。

f:id:karaage:20180603005206p:plain

SDKの場所は以下です(usernameにはご自身のユーザー名となります)。

/Users/username/Library/Android/sdk

JDKの場所は以下です

/Library/Java/JavaVirtualMachines/jdk1.8.0_161.jdk/Contents/Home

 続いて、Player Settingを行います。ここは分かりづらいのですが、Build Settingの画面の左下の「Player Setting」をクリックすると、以下の画面のようにUnityのメイン画面の右側に「Player Setting」というウィンドウが現れるので、ここを設定します。

f:id:karaage:20180603005505p:plain:w640

 その後、「Company Name」と「Product Name」を設定します。ここは適当で良いのですが、注意点として、下の方にある「Identification」の「Package Name」というところで、 com.Company Name.Product Name という設定をしないとビルドするときエラーになってしまいます。

 例えば、「Company Name」をkaraage、「Product Name」をtestとした場合は、以下のようにPackage Nameをcom.karaage.testとしなければなりません。

f:id:karaage:20180603005431p:plain:w480

 また、その下のMinumum API LevelはAPI level 16を選ばないとエラーが発生しました。

 その後、さらに下の「XR Setting」を設定します。

 以下の図のように「Virtual Reality Supported」にチェックを入れて、Virtual Reality SDKsにOculusを選択します。 f:id:karaage:20180603010018p:plain:w480

 これでようやくUnityの設定は完了です。いよいよOculus GoとPCをUSBケーブルで接続します。

f:id:karaage:20180603010605j:plain:w640

 Oculusが起動すると、USBでマウントして良いか的な画面がOculus Go上に表示されるので、あらかじめ許可しておきましょう。

 そのあとUnityの「Build Setting」の画面から「Build & Run」をクリックしましょう。

 以下のように、Oculus Go上でデフォルトの3D画面が表示されればOKです。

f:id:karaage:20180603010220j:plain:w640

VRサンプルアプリダウンロードと動作確認

 ここまで環境設定できたら、VRサンプルに関しては以下のサイトを参考にほぼ詰まらずできました(感謝)。

 Asset StoreでVR Samplesを検索して、ダウンロード(なんと無料です)します。 f:id:karaage:20180603010323p:plain:w640

 インポートしたら、Assets/VRSampleScenes/Scenes/MainMenuHierarchy(Unityの左側のメニュー)にドラッグしましょう。

 以下のような画面が表示されたらOKです。

f:id:karaage:20180603010337p:plain:w640

 Unityの「Build Setting」の画面から「Build & Run」をクリックしましょう。

 Oculus Go上で以下のようにVRサンプルアプリが起動します。 f:id:karaage:20180603010256j:plain:w640

 以下のようなサンプルゲームが遊べます。普通に楽しく遊べるクオリティです! f:id:karaage:20180603010306j:plain:w640

f:id:karaage:20180603010312j:plain:w640

まとめ

 「Oculus Go」でVRアプリ開発環境構築してみました。初心者すぎて大変でしたが、なんとかこれでVRアプリを作れそうです。ただ、Unityが全然分かっていないので、色々勉強しないと…です。何かUnityの本でも買ってみようかなと思っています。

 Oculus Go特有の情報に関しては、Web情報を漁った方が良さそうですね。以下あたりが参考になるのかなと思っています。

関連記事

変更履歴

2017/07/07 Windowsの場合の参考サイトへのリンク追記、関連記事追記