はじめに
変デジ研究所のロンスタさん(@monestar)に教えてもらった多重露光のテクニック。教えてもらったものも、全然うまく撮れず諦めかけていたのですが、これじゃいかんと一念発起し、1日1枚多重露光写真必ず撮る!と決めてチャレンジしてみたら少しだけわかったことがあったので、備忘録を兼ねて書いてみようと思います。
多重露光とは
簡単にいうと2つの写真を合成するテクニックです。日本では写真のデジタル加工って嫌悪感を示す人が何故か多い気がするのですが、多重露光は、フィルムでもフィルムを巻かずに撮ることで合成できるアナログ時代からのテクニックということで、加工テクニックの第一歩として比較的抵抗無く始められるのでは無いかなと思います。
今回はCameratanというロンスタさん愛用のソフトを使います。Cameratan!!というソフトもありますが、今回使うのはびっくりマークの無い方です(Cameratan!!も非常に素晴らしいソフトですが多重露光はできません)。
追記:Cameratanは現在iTunesストアでは公開終了となっています
このソフトでは、Overlay, Screen, Multiplyという3種類の多重露光ができます。それぞれの違いは「レイヤー&描画ツールの合成モード」というページをみてもらうのが分かりやすいかなと思います。ちょっとだけ説明します。
Screen
フィルムカメラでできる多重露光とほぼ同じ効果となります(多分)。RGBの計算でいうと足し算のイメージです(厳密には違いますが効果は似ています)。RGBは数字が大きい程明るくなる(白に近づく)ので、真っ白の画像を合成するとほぼ真っ白になってしまいますし、真っ黒の画像を合成すると何も変化ありません。
とりあえずScreenを使うと全体的に明るい(白っぽい)写真になると覚えてもらえばよいです。基本的には暗め(黒が多め)の写真を合成するとき使うのがベターです。そうしないと真っ白い写真になります。
Multiply
Screenと逆の効果です。じゃあRGBの引き算なのかというと違って名前の通りかけ算です。細かい説明は面倒くさい難しいので省略します。効果的には真っ黒の画像を合成するとほぼ真っ黒になり、真っ白の画像だと何の影響も与えません。
Multiplyを使うと暗い(黒っぽい)写真になるのが特徴です。こちらは明るめ(白が多め)の写真を合成するとき使うのがよいです。そうしないと黒い画像になります。
Overlay
ScreenとMultiplyのいいとこ取りみたいなイメージです。あんまりわかっていません。ScreenとMultiplyでもイマイチな場合は試してみるとうまくハマる場合があります。まずはScreen, Multiplyを試して、ダメだったらOverlayというのが最初はよいでしょう(本当か??)
実例と解説
Instagramで #1日1露光 とタグつけて毎日とった多重露光写真の紹介です。
Screen
まずはScreenを試してみます。わかりやすいのは黒バッグにワンポイントで対象がある画像。
こんな感じに真昼のスカイツリーに大きな月が浮かぶ幻想的な写真が撮れます
同じくScreenでロンスタさんから教えてもらったテクニック。
こんな感じに左右対称の写真が撮れます。他にも色々な応用ができそうですね。
まとめ
やっぱり多重露光は難しいなというのが印象です。どうしても2つの写真を組み合わせるので、下手にやると何をみてよいかわからない散漫な写真になってしまうので、普通の写真以上にセンスが必要だなと感じました。とにかくチャレンジしないとうまくならないので、Instagramで1日1枚かならず多重露光写真をアップするなど自分に制約を課してチャレンジしてみるのもおすすめかなと思います。
自分の実感としては、写真の表現のパワーが広がり、一段パワーアップできた気分です。Instagramの「いいね」の写真も心無しか増えた気がします。
参考リンク
変デジ研究所の記事が一番参考になりますよ!
INStanPocketを使った方法も参考になります。