久しぶりの森博嗣先生。よくある、どっかのまとめサイトの読むべき本みたいなのの最後に紹介されていて、Amazonのレビュを見ていたら無性に読みたくなったので、電子書籍アプリのKinoppyで購入。
読みたい本が一瞬で手に入るのと、その本がスペースとらないのは素晴らしいですね。月並みな言い方ですが、良い時代になったなと思います。でも、昔は今の10倍以上本読んでたから私が破産していたかもしれないです。そういう意味では電子書籍の普及は自分にとってはよいペースなのかもしれません。

- 作者: 森博嗣
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/10/26
- メディア: 単行本
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本の内容は素晴らしかったです。多分森先生の研究者としての自伝的な内容なのでしょう。当然森先生のプロフィールとは色々違うのですが(まず名前が違う)、この本のエッセンスの9割は体験談と考えて良いでしょう、というかそうとしか考えられないです。理系の大学院まで行った人なら、程度の差はあれ色々感じるところがあるのではないのかなと思います。
途中まで読んで、デジャビュを覚え、そのときこの本が森先生が昔書いた短編を長編化したものと気づいてしまいました。最後の衝撃的かつ切ない展開まで思い出してしまったのが少しだけ残念でした。
そして、改めて自分は研究者には向いていなかったんだな気づかせてくれる本です。ドクター行くか迷っている人にはある意味ピッタリの本かもしれません。