「ZANGI BRONICA(ザンギブロニカ)」開発中
以前、フィルムカメラのデジタルバックをRaspberry Piを使って作っていました。
このデジタルバック、Ogaki Mini Maker Faireでも出展をしたのですが、そのとき2,3人の方からいただいたコメントが「ゼンザブロニカを使うとよいのじゃない?」というアドバイスでした。
ずっと迷っていたのですが、もう買うしか無いと意を決して覚悟を決めるためにTwitterで呟いたら
よければ、貸しますよ〜〜
— カトウタクミ( ˆᴗˆ ) (@tako3) 2017年9月5日
ネット凄い…
というわけで、お借りして良い感じだったので、市場価格で買取りさせていただきました!
というわけで、こいつをデジカメ化していきます!名付けて「ZANGI BRONICA(ザンギブロニカ)」
「ZANGI BRONICA(ザンギブロニカ)」の作り方
必要なもの
ZENZA BRONICA(ゼンザブロニカ)
ヤフオクとかフィルムカメラショップで買いましょう3Dプリンタ
いまや、どこのお家庭にも1台はある3Dプリンタです。「UP Plus2」がオススメ。詳しくは以下です。
- フォーカシングスクリーン Eg-S フォーカシングスクリーンです。どれでもいいというわけでは無くて、Eg-Sが重要です。後で説明します。
- Raspberry Pi
以下参考にRaspberry Piを買ってセットアップしましょう
- Quimat 3.5インチタッチスクリーンディスプレイ
こちらも以下参照下さい
これまじ最高です
「ZANGI BRONICA(ザンギブロニカ)」設計
とりあえず適当にコンセプトを図面っぽいものにします。
あくまで図面っぽいものです。じっくり見ないで!
適当に作りすぎて、何度も作り直すハメに…メカは苦手なんです…
図面ができたら、3D CADでCAD設計します。「Fusion 360」を使います。詳細は以下参照下さい。
適当に押し出してたら完成しました。
出来上がり(2パーツのうちの1つです)
CADデータができたら、3Dプリントします。Normalクオリティでも6時間かかる大作です
でかい…
こいつを…
こうじゃっ!!
そしてフォーカシングスクリーンを
傷つきやすいのでソーッと
こうじゃ!
実は、ちょっと傷ついてしまって泣きそう
次は、ふたの部分です。以下のようなものを3Dプリントします
ちょっと削ったのは内緒
以下のようにRaspberry Piカメラを取り付けます
裏側には、Raspberry Piとディスプレイを取り付けていきます
あれよあれよという間に、Raspberry Piとディスプレイがくっつきました。
プロトタイプの出来上がりです
正面図
起動
ソフトは、以前作った「変デジカメラ」のソフトをベースにしています。
開発したソフトは、GitHubで公開しています。
撮影テスト
カメラでカメラを撮るテスト
トリミングしてあります。なかなか雰囲気ある写真が撮れている気がします。
ちなみにフォーカシングスクリーンが重要で、Eg-Sでなく、Ee-Aというものを使ったときは、下記の写真のようにうまく全体に光が拡散しませんでした。
ここらへんは、理屈がイマイチわからず、あんまり納得いってないのですが、現状はお金で解決バイヤイヤイ状態です。
まとめ
中判フィルムカメラをRaspberry Piを使ってデジタルカメラ化する「ZANGI BRONICA(ザンギブロニカ)」のプロトタイプを作りました。今後、もうちょっとスタイリッシュにしたいなとか(できれば、もとのフィルムバックくらいのサイズに収めたい)、色々写真を撮りたいなとか、撮影した写真を使ってxxxして(エロい内容ではないです)とか、色々あるのでじっくり取り組んでいきたいなと思います。
何か新たに面白いことできたら、今後ブログでもその1部を紹介しようと思います!
追記:作例は以下記事参照ください
参考リンク
リンク切れ:http://labo.turtleback.hk/friends-diy-dof-adapter-and-transparency-paper-for-focusing-screen/
変更履歴
- 2020/05/02 作例へのリンク追記