6Kフォトを試してみた
沖縄旅行で、最近買い換えたカメラLUMIX G9 Proを使って写真を撮ってきました。G9 Proはパナソニックのカメラですが、パナソニックのカメラ独自の機能としてあるのが4K/6Kフォトです。要は高解像度で動画切り出し機能を使って、連写代わりに使おうという機能です。
シャッターチャンスでシャッターを切るという、カメラの当たり前から外れた撮影方法になるので、昔からの写真好きの人には抵抗ある人も多そうですね。家電から入ったパナソニックならではの機能と言えるかもしれません。
私自身は、そういう拘りは特にないので、物は試しに使ってみることにしました。
6Kフォトと連写機能の違い
実際に使う前に、6Kフォトと通常の連写の違いに関して簡単に説明しておきます。
最大の違いは、連続で撮影できる枚数です。私が使っているG9 Proは、電子シャッターを使った高速連写だと秒速60コマという爆速連写ができるのですが、連続で50コマしか撮影できないため、1秒も連続で連写できない上に、撮影後にファイルの書き出し時間があるため、しばらく撮影することができません。
6Kフォトの場合は、基本的に動画撮影なので、秒速30コマ(30fps)ながらも約30分という長時間の連続撮影が可能です。ただし、RAWで保存はできません。また、基本的に動画の形式で保存されることになります。写真への切り出しは、カメラ側の機能で行うことができます。
まとめると以下です。
連写機能
- 秒速60コマ
- 連続50コマまで
- 連写の後、書き出しの待ち時間必要
- RAW記録可能
6Kフォト
- 秒速30コマ
- 連続30分の連写(撮影)可能
- 連写の後、すぐに次の撮影可能
- RAW記録不可。動画形式での保存
更に詳しく知りたい方へ
コマ数などは、さらに細かい設定もできるので、あくまで1設定例での参考の比較です。詳しくは、以下の本が非常にわかりやすかったです。
- 作者: HARUKI,中野耕志,太田達也,木村琢磨,上田晃司,小林希,岡嶋和幸,伊達淳一,安達ロベルト,河田一規,久保田敦,山本春花,深澤武,桃井一至
- 出版社/メーカー: インプレス
- 発売日: 2018/03/29
- メディア: Kindle版
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6Kフォト作例
6Kフォトのテストとして、美ら海水族館でのイルカショーを試してみました。シャッターチャンスがいつ訪れるか分からない上に、ある程度長時間の連写時間が必要という6Kフォトにはうってつけのシチュエーションです。
まずは、イルカさんへの餌やり。餌が口に入るまさにその瞬間を逃さず撮影できました。これは6Kフォトを使わないと撮影できない瞬間ですね。
イルカさんへの餌やり
あとは、イルカさんのジャンプのタイミングに合わせて撮って見ました。イルカさんがどこから出てくるか分からず、結構場所を外すことが多かったので、広角気味に撮影して、後からトリミングする作戦にしました。もうこれなら誰でも撮れますね。撮影と呼んで良いのかすら分からない背徳感があります(言い過ぎ)
イルカさんジャンプ
ちょうど逆さになった瞬間を切り出し
5頭並んだ瞬間をパシャり(と言う名の切り出し)
こちらも、5頭良い感じに並んだ瞬間をパシャり
同じく5頭が横一列の瞬間をパシャり
6Kフォトの切り出し方
6Kフォトの切り出し方は、カメラで6Kフォトの写真を選択して、その中から切り出したい写真を選択するという形になります。具体的な手順に関しては、以下動画参照下さい。PCで切り出すより、カメラで切り出した方が断然簡単だと思います。
まとめ
6Kフォトを使って写真を撮って見ました。写真というより、感覚としては動画に近いかもしれませんね。実際保存されるのも動画ファイルですし。
正直、パナソニックのカメラを買う前は全く興味もなく魅力も感じて無かった機能でした。実際に使ってみてもその気持ちに大きく変わりはないのですが(笑)この機能を使って撮れる写真があるというのもまた事実だなとは感じました。今回の写真だと、イルカの口に餌が入る瞬間が確実に捉えられるかというと、6Kフォト機能がないと自分は自信無いです。
そういう意味だと、シャッターチャンスを絶対逃せない、逃したく無い人には非常に良い機能なのでは無いかと思います。運動会とかでも大活躍しそうですね。「OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO」などの便利ズームと組み合わせれば、撮れないシーンは無いのではないでしょうか(言い過ぎ)。
ただ、写真を選ぶのは正直結構面倒ですね。ここまでやるなら、どうせなら良い感じの写真も勝手に選んで保存しておいて欲しいですね。パナさん、AIも結構やっているので技術的には全然できそうですし。他のカメラメーカがなかなか踏み切れない、撮る楽しさや選ぶ楽しさというものをガン無視した機能をどんどん開発していって欲しいなと思います。
個人的には、被写体の服がスケスケになるスケスケべー機能が欲しいです。技術的には可能ですね(自分でも作れます)。めっちゃ凄い反響がくることだけは約束できます。
使用した機材とプリセット
- LUMIX G9 Pro
- OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
詳しくは以下記事参照下さい。