ディープラーニングでアニメドラえもんの「うそつきかがみ」を再現してみた

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「うそつきかがみ」とは

 漫画ドラえもんに出てくるひみつ道具です。この鏡は、写った人の顔を美男美女に写してくれる鏡です。Google画像検索で「ドラえもん うそつきかがみ」で検索すると大体どんなものかすぐ分かると思います。

 selfie2animeという、自撮り画像(selfie)をアニメ画像(anime)のデータセットを使った、ディープラーニングを使って画風変換するソフトと、学習済みのモデルがあったので、これは再現できそうだなということで試してみました。本当は、美男美女に変換しないといけないのですが、ドラえもんのアニメ版を再現するという意味でギリギリセーフ(?)かなと思います(笑)

「うそつきかがみ」をディープラーニングで再現してみました

 結果としては、この記事冒頭のアイキャッチ画像のように、誰でもアニメ顔の美男美女(?)になることができます。ちなみに素材提供は「変デジ研究所」のロンスタさんです。いつも素材提供ありがとうございます。

 ただ、元のソフトが結構使い方難しかったり、自撮り画像(顔を抜き出した画像)以外はまともに変換できなかったり、動画は対応していなかったりしたので、以下3点の改造を行い、手軽に「うそつきかがみ」を再現してみました。

  • セットアップを簡単にした
  • 自動的に顔周辺の画像を抜き出し
  • 動画に対応

 Mac、Linuxの他、Jetson Nanoにも対応しています。

 実際に自分の顔で試してみたときのGIFアニメです。

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 Macで実行

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 Jetson Nanoで実行

 MacとJetson Nanoで実行結果が大きく違うのは、使用している学習済みモデルが異なる為です。Jetson Nanoでは大きいモデルが動かなかったので、小さいモデルを使用しています。やはり大きいモデルの方が良い感じの結果が得られますね。

うそつきかがみの作り方

 作り方はQiitaに投稿しましたので、詳しくは以下参照下さい。

まとめ

 ディープラーニングでアニメドラえもんの「うそつきかがみ」っぽいものを作ってみました。原作では、のび太をはじめとして、みんな「うそつきかがみ」に見とれてダメ人間になってしまうのですが、実際に、自分が作ってみた「うそつきかがみ」アニメ化した自分をボーッと見続けてしまうので結構危険かもしれません(笑)

 しかし、ディープラーニングを使うと一昔前のSFの技術が結構再現出来てしまうのは、結構凄いし面白いなと感じます。藤子・F・不二雄先生だと、最近読んだSF・異色短編集に未来のカメラを売るセールスマンの「ヨドバ氏」という凄い名前(笑)のキャラクタが出てくるのですが、未来のカメラの大半が、ディープラーニングをはじめとした今の技術で作れちゃいそうで、凄い時代だなと感じるとともに、藤子先生の発想力に改めて感嘆しました。

藤子・F・不二雄大全集 SF・異色短編 (2)

藤子・F・不二雄大全集 SF・異色短編 (2)

参考リンク

curlやwgetで公開済みGoogle Driveデータをダウンロードする - Qiita

wgetでGoogle Driveからのダウンロード - 八谷大岳の覚え書きブログ

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