「リモートチームでうまくいく」を読んで考えるリモートワークの進め方

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「リモートチームでうまくいく」を読みました

 市の図書館で新型コロナウイルス関連書籍コーナが設置されていました。その中で「リモートチームでうまくいく」という本を借りて読みました。

リモートチームでうまくいく

リモートチームでうまくいく

  • 作者:倉貫義人
  • 発売日: 2016/01/29
  • メディア: Kindle版

 仕事のチーム、新型コロナウイルス流行以前からリモートで働いているメンバーが多いのと、私自身も出張が多かったのでかなりリモート率は高かったです。そのため、リモートワークは、やむにやまれず色々自分なりに考えて工夫しているところがあったので、関心を持って読めました。

リモートチームでうまくいくための工夫

 本を読んでいて、取り入れたいなと思った工夫と、本と自分が同じような工夫をしていた実例を1つずつ紹介したいと思います。具体的には以下の2つです。

  • ミーティングは全員オンラインで実施
  • 社内Wikiに日記を書く

ミーティングは全員オンラインで実施

 最初は、取り入れた方が良いなと思った工夫からです。1人でもオンラインのメンバーがいたら、ミーティングは全員オンラインで参加するというルールです。実際、自分もオンラインのメンバが2人だけ(うち1人が自分)という10人くらいのミーティングに参加したことあるのですが、やはりオンラインだと結構疎外感をうけました。

 特に、最初全く触れられなかった(多分、司会の人が私の存在忘れてた)ので「自分、いなくても良いのでは?」と強く感じました。多分実際いらなかったです(ミーティング自体、必要なかったという説もあります)。

 自分自身も、オフラインとオンラインのメンバーが混在するミーティングを実施したことあるのですが、自分が主催側だとリモートの人が見えづらいので、つい「まぁうまくいったかな」と自分の都合よく評価しがちなので注意が必要ですね。原則(少なくとも自分が主催のときは)取り入れることを決めたルールです。

社内Wikiに日記を書く

 もう一つは、自分がたまたま、本の内容と同じ工夫をしていた事例です。人間考えることは同じですね。

 私は、一応チームメンバーの進捗を把握していないといけない立場なのですが、メンバーが何をしているかよく分からないという状況が結構ありました(コミュ障なので人に話しかけれない)。かといって「日報書いてください」というのは嫌でした。理由は、自分だったら絶対書きたくないし、適当に書くからです。チームメンバーに嫌われるのは別に良いのですが(仕事なので基本感情は無いです)、意味のないことをさせるのは勿体ないなというコストパフォーマンス重視の考えです。

 そこで実験的に、社内Wikiに日記を書いてみることにしました。最初は、業務日誌的なタイトル(後に日記に変更)で、その日に仕事でやったことを簡単に書くようにしていました。

 このときのポイントは、あまり量を書かないこと(1000文字以下)と仕事に関係ない話(たわいもない雑談や小ネタ)を入れて、書くことへのハードルを下げることです。しばらくすると、特に強制したわけではないのですが、メンバーが1人また1人と日記を書きはじめました。

 その後は、メンバーの日記は全て読むようにして、メンバーに困りごとがありそうならできる限り解決したりなんらかの反応(コメントする、最低でも見たことが分かるようにする)をして、チームに「日記をかくと、良いことありそうだ」という雰囲気を作ることにしました。

 こうすることで、社内Wikiに日記を書くことが空前のブームになりました。狙い通り、仕事の進み具合や、詰まっていることや、危なそうなポイントが分かって良かったのです。結構大変ですけど、それが仕事なので仕方ないかなと思っています。

まとめ

 「リモートチームでうまくいく」を読んで、リモートワークで、自分が取り入れたい工夫と、実践している工夫に関して紹介しました。さらっと読めますし、リモートワークを活用したい人は参考になるところあるのではないかと思います。

 ただ、こういったリモートワークの工夫って、チームに優秀なメンバーが揃っていること、業務の負荷量が適正なこと、社内Wikiやバージョン管理ツールなどの開発環境のインフラが整っていることが前提になると思います。もしこれらの条件が揃ってないなら、まずそこから手をつけないと多分どうにもならないと個人的には考えています。逆に言うと、それらの条件が揃っていれば、あとは些細なテクニックかもしれませんね。

リモートチームでうまくいく

リモートチームでうまくいく

  • 作者:倉貫義人
  • 発売日: 2016/01/29
  • メディア: Kindle版

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