「マレーシアにきて8年で子どもはどう変わったか」を読みました
マレーシア在住の作家・編集者ののもときょうこさんの書籍「マレーシアにきて8年で子どもはどう変わったか」を読みました。
マレーシアにきて8年で子どもはどう変わったか (サウスイーストプレス)
- 作者:野本響子
- 発売日: 2021/01/28
- メディア: Kindle版
本の主な内容は、日本の教育とマレーシアの教育の違いと、日本の教育でうまくいかなかった子供が、マレーシアで教育を受けるようになってどのように変わったかということにフォーカスされています。
もともとこの本を読んだ理由は、私が仕事の関係でマレーシアに行ったことがあり、そのときマレーシアという国がとても好きになったのと、5歳の子供がいて、海外での子供教育に関して興味があったためです。
結論から書くと、自分にとってとても面白い本でした。結構価値観も揺さぶられますね。マレーシアに行ったとき以来の感覚です。
マレーシアという国
少しだけマレーシアという国に関して書きたいと思います。過去のブログ記事には写真だけ上がって、何も情報ありませんでした(笑)
マレーシアは東南アジアにある、小さな島国です。他民族国家で、主にマレー系の人、中華系の人、インド系の人が住んでいます。多様性豊かというか、結構カオス感じで、さまざまな文化が入り乱れた感じですね。貧富の差も激しくて高層ビルから一歩道を外れるとスラム的な感じだったりします。
ご飯が美味しくて、好き嫌いはあるかもしれませんが、自分が海外で平均的にご飯のクオリティが一番高いと思った国です。そこらへんの屋台で食べても美味しいです。物価が安いので、500円も出せば超豪華なご飯が食べれました。
あと、うまく言えないのですが「ここだったら自分もなんとか生きていけるかも!」となぜか根拠のない自信がもらえるような雰囲気がありました。多民族国家で、多様性を受け入れる寛容性があるので、一人くらい変な人混じっても大丈夫そうな安心感があるのですよね。出張行った後は「いつかマレーシアでセカンドライフも良いなとか」とか真剣に考えたりしていました。
マレーシアと日本の教育の違い
書籍に詳しく書かれているのですが、全く違うようですね。一例を出すと、席に座って静かにしていることを求められる日本。自主性を求められるマレーシア。マレーシアでは、迷惑をかけなければ授業中に何をしてても基本的にはOKだそうです。
のもとさんの子供さんは、授業中に歌っていたらしいです(それは迷惑なのではw と思いましたが、好評だったようです)。
教師の評価も、日本だと最悪だったのがマレーシアだと非常に高評価で、落ち込んでいた子供さんもみるみる(というか初日から)元気になっていったようです。
ただ、書籍でも再三書いてありますが、マレーシアの教育が最高で、日本がダメといっているわけでは決してなくて、単に評価軸・価値観が違うというだけなんですよね。なので、日本の教育があっている人も当然いるし、日本の教育が劣っているというわけでは決してないと思います。
自分自身に置き換えて考えると、日本の教育はあんまり好きじゃなかった(窮屈さを感じた)ので、マレーシアのような教育を受けた方がよかったかもなとは感じたりしました。
あと、教育に日本がお金をかけてなさすぎというのは感じますね。「シン・ニホン」でも教育にお金をかけるべきというのは指摘されていましたね。これはなんとかして欲しいです。教育を大切にしない国は、滅んでいくと思います。
カーン・アカデミー
これは主題でないおまけ的情報(個人的メモ)です。書籍で知ったのですが、海外だと「カーン・アカデミー」が人気らしいです。無料で学べるウェブの教育プラットフォームで、日本でも使うことができます。「Kindle Kidsモデル」でも、親のアカウントでダウンロードアプリを、ペアレントダッシュボードで子供のアカウントに共有という形で使うことができます。
カーン・アカデミーは良さそうなので、本を読んでからすぐ入れてみました。
共有画面
Kidsモデルタブレットに関しては以下記事参照ください。
まとめ
「マレーシアにきて8年で子どもはどう変わったか」を読んだ感想を書きました。
価値観を揺さぶられた上に、色々考えさせられた本でした。なかなか子供の教育のために海外まで行くのは難しいですが、子供にはできるだけ適した教育を受けさせてあげたいなという気持ちはあります。
そのためには、子供をじっくりみて、特性を理解することが大切なのかなと思います。放置していい子供、手塩にかけないまずい子、色々いますね。これは大人でも同じかもしれません。
そして、いつかマレーシアで暮らしたいなという気持ちが、再び強くなった本でした。