Raspberry Piで作る自作デジカメ「変デジカメラ」(人工知能搭載)

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 本記事はRaspberry Pi Advent Calendar 2016 - Adventarの9日目参加記事です。

Raspberry Piで作ったオリジナルカメラをOMMF2016で出展しました

 下記記事で紹介しましたが、Ogaki Mini Maker FaireでRaspberry Piで作った自作デジカメを出展してきました。

 その中でも、このブログで唯一紹介できてなかった、変デジカメラに関して紹介しようと思います。なんとなく。

プロモーション動画

 特に販売する予定もないのですが、なんとなくPVをつくってみました。1分くらいの動画ですので、もし1分くらい暇がある人は見てみてください。

 被写体はフリー素材でおなじみのロンスタ (id:lonestartx)さんです。いつもありがとうございます。変デジカメラ、その見かけからは想像できないくらいやばい画像を加工することが見て取れると思います。

使用している技術

 技術というほど大層なものはないですが、色々組み合わせているので、代表的なものを紹介します。

Darknet

 人工知能での加工に使っていたものです。ほとんどの人はGoogleのDeepDreamだと思っていたみたいですが、実はDarknetという人工知能を使っています。実はDeepDreamも一度試しているのですが、あまりのインストールが辛かったので、インストールが簡単なDarknetを使っています。

 詳細は下記記事参照下さい。

Raspberry PiとPCの通信

 人工知能の加工、Raspberry Pi単体でもできるのですが時間が10分程度かかってしまうので、時間短縮のため今回はPC(Mac Book Pro)をサーバに見立てて、Raspberry Piで撮影した写真をPCに送信して、PCで処理してRaspberry Piに写真を送信するという形でデモを行いました。

 そのために、Raspberry PiとPCで通信を行いました。ファイル送受信のタイミングの通知にはソケット通信を用いて、ファイル送受信自体はftpを使いました。ソケット通信に関しては、そのうち気が向いたら記事書きます。ftpでのファイル送信に関しては以下記事参照下さい。

http://hendigi.karaage.xyz/2016/11/rpi-ftp/hendigi.karaage.xyz

PiTFTへの画面表示

 カメラのディスプレイには、PiTFTを使いました。セットアップは以下記事参照下さい。

 pythonでのGUI画面の表示にはpygameを使用しています。pygameに関しては以下参照下さい。

 フォントは「けいおん!」風フォントを使用しています。けいおんフォントに関しては以下参照下さい。

3Dプリンタで作成したオリジナルケース

 記事作成予定(今年中くらい)。

ソースコード・マニュアル

 ソースコード・マニュアルに関しては、GitHubにアップロードしました。以下参照下さい。

 マニュアルは以下です。 github.com

まとめ

 Raspberry Piで作った自作デジカメ「変デジカメラ」を紹介しました。大したことをやっているわけではないのですが、こうやってみると過去色々やってきたことの積み重ねの上にできてるんだなぁと少し感慨深くなりました(単に寄せ集めとも言えますが)。Ogaki Mini Maker Faireでは、デモとして分かりやすくしたほうがよいかなと、人工知能での加工のみに機能を絞って仕上げましたが、せっかく2つのカメラを搭載しているので、今後はそれらを生かしたステレオ処理とか赤外線写真との合成とか色々な実験をしてきたいなと思います。

 ちなみに人工知能加工デモは、意外に若い女性やカップルが楽しんでくれたのが意外でした。逆に子供は「きもーい」と怯えて逃げていく子が多かったです。

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