5188円で始めるフィジカルコンピューティングシリーズ。5回にわたって、テルミン的な電子楽器「アバッキオ」の製作を軸として連載してきました。一応今回を最終回として今までのまとめをします。まずは、今までの連載の振り返りです。
「5188円で始めるフィジカルコンピューティング 第1回 〜テルミンつくってみるミン イントロの巻〜」
記念すべき初回。ここで、フィジカルコンピューティングは何ぞやという概念の解説とキーデバイスとなるArduinoの紹介。
「5188円で始めるフィジカルコンピューティング 第2回 〜テルミンつくってみるミン 動けArduinoさん!の巻〜 」
Arduinoのセットアップと基本的な使い方を説明。
「5188円で始めるフィジカルコンピューティング 第3回 〜テルミンつくってみるミン センサを使ってみるの巻〜 」
センサを用いて、いかに実世界の物理的情報を取得し処理するかの説明。
「5188円で始めるフィジカルコンピューティング 第4回 〜テルミンつくってみるミン テルミンできたミンの巻〜」
センサ入力を応用して、電子楽器Abbacchioを製作。
「5188円で始めるフィジカルコンピューティング 第5回 〜テルミンつくってみるミン MIDIを使ってみるミディの巻〜」
自作した電子楽器を他の電子機器と接続(今回はMIDI入力のある音源)。
最初にフィジカルコンピューティングの全体像を説明して、キーとなるデバイスとなるArduinoから初めて徐々に広がりを持たせていくと言う構成になっています、というかなっていました。今気づいた。図示すると下のようになります。
090702_フィジカルコンピューティング posted by (C)karaage
あってもなくてもいいような図
フィジカルコンピューティングの根幹にあるのは、物理的な情報を扱えることの他に、他の電子機器と繋がること、短期間でプロトタイプの試作ができることもあったりします。一応今回の連載で一通りはできたかな?一昔前なら、1ヶ月で0から電子楽器をつくって、他の機器と通信するなんて、自分にはとうていできなかったのではないかなと思います。Arduino様様ですね。
そして連載を総括すると、実は第1回こそかなりアクセス数があり、これは凄いことになるかもと思っていたのですが、連載が続くにつれ尻すぼみになるという最悪の結果となりました。敗因分析としては、やはり2回目からハードルが若干高くなり、大多数の人がドン引きだったことと、出来たものがイマイチだったという2点になるのかなと思います。第2段として、エアドラム「Buccellati(ブチャラティ)」もほぼ完成しているのですが、これは非公開のまま終わりそうです。いつか気が向いたら単発で公開するかも。
総括すると、正直途中で凄いめんどくさくなってつらくなって投げ出しそうになりましたが、なんとなく終わらすことができました。ジャンプで連載している漫画家先生方の偉大さを痛感しました。奴等はバケモノです。ワンピース書いてる尾田先生とか人間じゃないんじゃないかな。ただ、それでも冨樫先生だけは許容することはできませんでした。
では、最後に参考になったサイト、書籍等を羅列して終わりにしたいと思います。電波の世界に旅立って下さい。でわでわ。
【書籍関連】
本の紹介。一応全部自分が持っている本。
- 作者: Massimo Banzi,船田巧
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2009/03/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 26人 クリック: 235回
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Make: Technology on Your Time Volume 06
- 作者: オライリー・ジャパン
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2009/03/27
- メディア: 大型本
- 購入: 13人 クリック: 57回
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ネットでものを生み出すということ―電子楽器からプロトタイピングメソッドまで「発想を形にするヒント」
- 作者: 松村慎
- 出版社/メーカー: ワークスコーポレーション
- 発売日: 2009/04/04
- メディア: 単行本
- 購入: 3人 クリック: 45回
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【お店関連】
自分が買ったことのあるお店。一応全部のお店からちゃんとものは来ました。少しだけ安心して各自計画的にご利用下さい。
『■スイッチサイエンス』
Arduino関連はここが充実しているかな。最後までいいますが、僕はスイッチサイエンスさんからは一銭ももらっていません。
『■ストロベリー・リナックス』
ここもArduino関連とか、センサ関連は充実しています。たまに凄く安くなっているものがあったりするので、他のところと比べてみるといいかもしれません。
『■マルツパーツ』
色々揃ってます。Arduinoも最近扱い出したらしいです。一般的な電子部品が欲しいときは、ここで探すといいかも。
『■秋月電子』
その世界では有名なお店。上のサイトでないような部品はここで探せばよいのでしょう。
他の有名どころは、RSコンポーネンツ、Digi-key、共立エレショップとかでしょうか、自分は買ったことないので名前の紹介のみ。
【参考サイト】
『■Make:Japan』
電波なものづくりブログ。全ての元凶です。
『■Arduino 日本語リファレンス』
本が買えない人はここをリファレンスにするのがよいかと。本にない情報もあったりします。
『■建築発明工作ゼミ2008 Arduino関連』
参考になる使用例、ソースが沢山。
『■2009年、Arduinoの現在』
Arduinoには色んな亜種があるのですが、わかりやすくまとめてあります。他にもセットアップの解説記事へのリンク等もあるので、これから始める人は一度目を通しておくとよいかも。
『■Radium Software』
Denkitribeという名前で、ネットで有名な方です。DS-10、Electribeといった電子楽器をつかった、凄いパフォーマンスをYoutubeで公開していらっしゃいます。最近はArduinoもしているようです。
『■なんでも作っちゃう、かも』
Makeで連載していたりする凄い人。Arduinoでシンセ作ったり、テルミンつくったり。全てで先をいかれています。もっと早くこのサイトに気づいていればこんな愚かな試みはしないで、ここにリンクはって終わっていたでしょう。