
MCP開発の入門書が出ます!
今日はお知らせです。講談社から『PythonではじめるMCP開発入門』が出版となります。
この本は、会社の同僚である李碩根さん(李さん)、渡邊拓夢さん(わたむーさん)と一緒に執筆した、Model Context Protocol(MCP)に関しての書籍です。
書籍の詳細は以下です。
- 書名:PythonではじめるMCP開発入門
- 著者:李碩根、からあげ、渡邊拓夢
- 価格:2750円(税込み)
発売日に関しては10/10(金)頃に本屋に並ぶ見込みとのことです。Kindle含む各種電子書籍版も発売されます。ただ、紙の本からは少し遅れるようですのでご了承ください。
書籍の内容
書籍は、以下の構成となっています。
- 第1章 MCPとは何か?
- 第2章 MCPサーバーを使ってみる
- 第3章 MCPのアーキテクチャ
- 第4章 MCPサーバー開発
- 第5章 MCPホスト開発
- 第6章 LLMを使ってMCPサーバー/ホストを開発する
MCPの概略を知って、まずは使ってみることから初めた後に、基礎からアーキテクチャを理解して、実際に開発していくという流れになります。変化の激しい分野になりますが、なるべく陳腐化しないように、MCPの基礎的かつ重要な部分にフォーカスした内容にしています。
例えば、似たようにLLMで様々なツールを使うための手段として、Open AIのFunction CallingやClaudeのTool Useとはどういう関係になって、MCPではどう実装で関わってくるのかというところだったり、なんでMCPを学習していないはずのLLMが、MCPを使ってさまざまな機能を実現できるのか?内部で何をしているのか?自分でつくるにはどう実装するのか?MCPサーバのデバッグとかどうやると効率的なの?とか、エラー処理どうすればいいんだっけ?といったところが、しっかり理解できる内容になっています。
また、変化に対応するためにLLMを活用したMCP開発についても解説しています。ここも、特定のAIコーディングツールには依存しない形で、なるべく応用のきく汎用的なテクニック・普遍的な考え方をテンプレート付きで説明しています。
MCPについて
MCPについては『Findyイベント「MCPでLLMはどう進化する?』や『松尾研LLMコミュニティ【Paper&Hacks #48】』で話した、以下資料参照ください。
MCPが今後どうなるかは、色々な考えがあるかとは思いますが、私は「面倒なことをLLMにやらせる」ためにコアとなる技術で、今後ますます広がっていくと考えていますし、実際に今も多くのMCPを活用しています。
前に「LLMはコンテキストがすべてかもしれない」というブログ記事で、LLMにとってコンテキストの重要性について紹介しましたが、このコンテキストを取得するための方法として、重要な要素がMCPです。

The New Skill in AI is Not Prompting, It's Context Engineeringより引用
上記の図でいうとAvailable Toolsの実現手段ですね。RAGに関してもMCPで実現できたりするので、コンテキストエンジニアリングを実現するためにMCPが重要で、今後もますます重要になっていくということが感じられるのではないかと思います。
書籍出版までのストーリー
少しだけ、裏話的なことをすると、執筆のきっかけは、共著者の李さんが書いた会社のテックブログでした(多分、会社のテックブログで過去最高のPV数の記事です)。
こちらをきっかけに、複数の出版社から出版の依頼が来てという形です。実はMCPの書籍を出さないかという話は、私にも複数の出版社から来ていたのですが、1人だと荷が重いのと、別に自分が書かなくても良いかなと思い固辞していました。そんなときに、たまたま李さんに
「MCPの本を書いてみたいけど、書いたことなくて1人では不安で一緒に是非書いて欲しい」
と言っていただきました。李さんの熱い想いに打たれて「自分が必要とされるなら書こう」と李さんに協力する形でMCP書籍の執筆プロジェクトがスタートしました(なので、執筆者の並びが李さんが最初になっています)。
出版社は講談社に決まりました。以前、一緒に「面倒なことはChatGPTにやらせよう」を作った敏腕編集者の大橋さんが、誰よりも速く声をかけてくださったからです(さすがの嗅覚)。
ただ、なるべく速く出すために厳しめの締切を設定したものの、2人では執筆が全然終わらず絶体絶命のピンチのところ、入社したての同僚で、執筆経験もあるわたむーさんが入ってくださり、猛烈な追い上げでギリギリで仕上げることができました(正確には、まだ絶賛校正中ですがきっと仕上がる)。
まさに、このタイミング、このメンバーだから作ることのできた書籍だと思います。
まとめ
書籍『PythonではじめるMCP開発入門』出版のお知らせでした。同じ会社の人と一緒の本を作るという貴重な経験ができました。自分一人では絶対書けなかった本です。いつもですが、本を書くのは大変なのですが、書いた後は書いてよかったなと思います(まだ校正中ではありますが)。この本を読んで、是非MCPサーバーやMCPホスト、それらを使った自分だけのAIエージェントを作ってもらえたら嬉しいです。
書籍は10/10(金)発売予定です。もし在庫切れになったら、かなり待つことになるかも…です。著者としては、在庫切れになるくらい売れてほしい一方、欲しい人にタイミング良く届いてほしいので複雑だったりしますが…
よろしければ予約してもらえると嬉しいです、今のタイミングで予約すれば、ほぼ確実に発売日に届くと思います。
