人工知能を使って異世界系の「なろう小説」を書いてみました

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人工知能を使って小説を書いてみました。

 人工知能(ここでいう人工知能は、機械学習+αのわりと広い意味で捉えて下さい)を使って、小説を書いてみることにしました。

 最近「人工知能」と名前のつく本が多く出ているのですが、一般的なものは内容が適当過ぎたり、専門的なものはあまりに専門家向けだったりするので、興味ある人が楽しみながら、人工知能を理解しつつ、実際に自分も手を動かして試せるような本があると面白いと思いました。ただ、私みたいなただのサラリーマンが書いても、誰も読んでくれないと思うので、小説の1部を人工知能を使って書くというチャレンジをしてみました。

 まぁ、全部嘘です。全然深く考えてなくて、思いついて面白いかなと思ったのでやってみました。一応「本当にこんなことやって良いのかな?」と私の脳内の100人のからあげで事前に協議したところ、1人だけ反対したのですが、他の99人のうち一番過激なやつが、反対しているやつを抱きかかえて、ドラゴンボールのチャオズよろしく「さよなら天さん…」と叫んで自爆してしまったので、98人の全会一致でGOとなりました。

「小説家になろう」と「note」での同時連載となります

 投稿したのは、「小説家になろう」という小説を投稿するサイトと「note」というテキストから写真まで何でも投稿できるブログ的なサイトです。小説家になろうに投稿した小説のことを「なろう小説」と呼ぶらしいので、以降はそう呼びます。

 「なろう小説」は、人工知能を使って小説を書いて「note」の方では、小説で使われている技術のチュートリアルを書いていて、実際に使ったプログラムのソースや、使い方を公開しています。わざわざこんな複雑な構造にしているのは、色々理由があるのですが長くなるのでここには書きません(私の事情で、読者にとってはほとんど関係ないです)。

 「小説家になろう」に異世界系の小説を投稿したのは、特に好きだったからというわけではなくて(実際、「なろう小説」は1作品しか読んだことないです)、以前読んだ以下の本がきっかけです。

WEB作家でプロになる!: ?書籍化の方程式 (トークメーカー新書)

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WEB作家でプロになる!: ?パッケで9割の法則 (トークメーカー新書)

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 単純なので、本読んだらタイトル通りWEB作家でプロになれる気がしてきちゃったのです。でも、長編小説とか書いたことないので、どう書けばよいか困っていたのですが、人工知能使って書けば楽にかけるのでは?と閃いてしまったのです。以前もブログで同じようなことをして、はてなさんに怒られたのですが、今度はその小説版です。私、全然懲りてないですね。

 ただ、人工知能で小説を自動生成して大量に投稿するという目論見は、色々な理由で諦めました(大きくはクオリティの問題です、いくらなんでも中身がなさ過ぎました)。なので、今回の小説における人工知能の自動生成の割合は10%もありません。ただ、小説のテーマとして、ツールとして機械学習やディープラーニングを始めとした人工知能の話題をふんだんに使用していますので、人工知能を使って異世界小説を書いたというのは、過言ではないかなと思っています(過言かも、ごめんなさい)。人工知能を使って書かれた小説は、既にいくつかあるのですが(ハリーポッターの新作を書いたりしてる例もあります)、人工知能をこれほど活用して書かれた小説は、今までにないのではと勝手に自負しております。少なくとも「なろう小説」では初めてだと思います(既にあったらごめんなさい)。

 ちなみに、異世界系の小説というのは、現実世界とは違う異世界になんらかの理由で転送されてしまった人が大活躍するストーリーらしいです。私が唯一読んだことのある、異世界系小説は「JKハルは異世界で娼婦になった(18禁なのでリンクは貼りません)」だけなので、自分の作品が本当に異世界小説なのか若干自信が無いのですが、「小説家になろう」サイトの定義にも反していなかったので、多分大丈夫だと思います。シャワーがあっても異世界らしいですし、きっと大丈夫でしょう。

 小説は以下となります。

異世界転生したら人工知能で「なろう小説」作家を美少女と目指すスローライフ

小説と連動した有料noteも販売します

 「note」で公開する技術的なチュートリアルですが、こちらは有料noteとなります。小説はもちろん無料で楽しめますので、有料noteの方は小説を読んで機械学習に興味を持った方や、小説を面白いと思ってくれた方への課金要素と考えて下さい。課金ゲームがあるなら、課金小説があっても良いのではないのかなという発想です。ある意味こっちが本体ですね、ビックリマンシールみたいなやつです。

 内容に関しては、基本的にこのブログで過去に公開しているいくつかの内容を、丁寧にまとめているだけですのでお金を払わなくても、ブログの過去記事を探して、少し応用すれば基本的に同じことはできます。面倒くさいことしたくない人や、少し変更する部分を考える時間が無い人、機械学習を勉強するきっかけが欲しい人、単純に私を応援したい人が購入してくれたら嬉しいなと思っています。価格分の価値は提供するつもりでいますが、特に無理して購入する必要はありません。

 有料noteは以下です。作品の連載に連動して、更新されていく予定です。今週は、まだ1部しか公開されていないのでファーストペンギン価格として500円での提供です。小説と連動してコンテンツが増えて行きます。次週以降、1000円以上に値上げする予定です。

 「note」のチュートリアルは、基本的に以前紹介した「Google Colaboratory」を使っているので、環境構築無しで、ブラウザだけで比較的簡単に試せるようになっています(1部コンテンツは非対応)ので、機械学習初学者の方から始められると思います。

まとめ

 人工知能を使って異世界系の「なろう小説」を連載すると同時に有料note始めました。有料ということで、今回の試みは自分のためでなく読者を意識して、完全にビジネスとして始めています。「からあげがお金の亡者になってしまった!」と思った人もいるかもしれませんが、それは誤解です。私が最初からお金大好きなことに、その人が気付いていなかっただけです。ただ、別にマネタイズとか凄い考えているわけじゃなくて、面白そうだからとりあえず実験してみようかなというスタンスです。目標はレンズ1本です。

 ちなみに、今回の試みのきっかけになったのは、スケベサイエンティストことDaiさんの以下の試みです。

 ただ、そのまま真似したら面白くないなと思い、前からやってみようと思っていた、人工知能で小説を書くという試みと組み合わせるということを思いついてしまったがために、もの凄い大変なことになってしまいました。

 というわけで、興味がある方は小説は無料ですので、是非読んでみて下さい。ちなみにこのブログは、特に誰のためでもなく自分のためにこれからも今までのペースで書き続けるつもりですので悪しからず。

 投稿した作品は以下です。月、水、金の7時に投稿されます。「note」も基本的に同じようなタイミングで更新されていきます。

「なろう小説」

異世界転生したら人工知能で「なろう小説」作家を美少女と目指すスローライフ

「note」

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