グリッチ画像(グリッチアート)
最近グリッチ画像(glitch image)にハマっています。グリッチ画像というのは画像データを無理矢理バイナリ編集してぶっ壊してやることで作られるノイズっぽい画像のことです。30代近くの方は、ファミコンがバグったときのアレというとピンとくるかもしれません(実際多分原理も近いのでしょう)。
データの壊し方によって、色々なノイズ画像が現れるので一部の分野ではアートとして楽しまれているようです、確かに画像によってはピカソのキュビズムを彷彿させるものもあったりして意外と奥が深いです。そんなグリッチ画像が実はMacだと凄く簡単につくれてしまうことが分かったので紹介。
グリッチ画像作り方
下準備
まずは画像の準備。どんな画像でもよいのですが、自分はとりあえず前の撮影会で撮ったオカザえもんを使います。
各人好きなファイルを用意して下さい。とりあえずファイル名は 001.jpg とでもしておいて下さい。
その後、ファイルをホームフォルダに移動して下さい。どこか分からない人は、Finder立ち上げて上のメニューの移動からホームというやつを選べば開くことができます。
ファイルを移動したらターミナルを立ち上げましょう。Macの標準ソフトなので最近のMacなら基本入っています。よく分からない人はSpotlight(右上の虫眼鏡マーク)でTerminalと打てば出てくるはずです。その後は以下のコマンドを打って下さい。
$cd $LANG=C
これはホームフォルダに移動して、言語環境を英語環境にするというおまじないです。$マークの後の部分を何も考えず入力して下さい。これで下準備はお仕舞いです。
グリッチ画像生成
次はいよいよグリッチ画像の生成です。次のコマンドを打ち込みましょう
$sed -e 's/0/1/g' 001.jpg > glitch.jpg
これを打ち込むとホームフォルダにglitch.jpgというファイルが出来る筈なので、恐る恐る開いてみて下さい。ノイズまみれの画像ができたら成功です。
何をやっているかというと、これはjpg画像データの 0 と 1 を入れ替えという作業をしているだけ。これだけでこんなノイズまみれの画像ができてしまうのです。
変換する単位を2文字にするとさらに面白いノイズが出てきます。
試しにABをCDにおきかえると
$sed -e 's/AB/CD/g' 001.jpg > glitch.jpg
3xをD9に置き換えると
$sed -e 's/3x/D9/g' 001.jpg > glitch.jpg
xxをddに置き換えた場合。
$sed -e 's/xx/dd/g' 001.jpg > glitch.jpg
置き換える組み合わせを買えると、組み合わせの数だけのパターンのノイズが出てきます。結構奥が深いです。ちなみにjpgは結構壊してもちゃんと表示してくれるのですが、PNGやTIFF画像だとちょっと壊すと表示が全くできなくなります。データ構造を理解した上でうまく壊すテクニックとかもあるみたいですが、とりあえず今回はここまで(自分もPNGはうまくできませんでした)。
理屈さえわかれば、Windowsでも簡単にできるはずですので興味ある人はチャレンジしてみるとよいと思います。具体的にいうとStirlingとかのバイナリエディタでjpg開いてやって、適当に置換すればよいだけです。
参考リンク
グリッチとかデータベンディングについてのまとめ
日本だとここが一番分かりやすかったです。後はほとんど海外のサイト。こういう分野は日本ではマイナなイメージ