マイクロフォーサーズマウントの多眼ピンホールレンズを3Dプリンタで自作

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自作レンズを作ろうと思った

 Takahashi Toshioさんに触発されて、自作レンズを作ることにしました。

 Toshioさんは、4日で自作レンズを作っていたので、私も負けじと3日で作ろうとしたところ、あえなく失敗したり、途中でインフルエンザにかかってしまったりで、なんだかんだで2週間くらいかかってしまいました、ショボショボです…

自作多眼ピンホールレンズ

 といいつつ、なんとかできました。「何で穴が四角なんだ!」とか、「この中途半端な配置は何だ!」とか色々ツッコミどころはあると思いますが、まぁとりあえず作ってやったぜというところです。

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 ただのピンホールレンズだと、あまりに面白くないので多眼にしてみました。ここらへんのアイディアもToshioさんのパクリです。完全にパクリマンです。

自作レンズ作例

 複数レンズがあるので、分身したような写真が撮れます。

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 分身の術!

 真ん中以外の穴を指で塞いでやると、普通のピンホールレンズにもなります

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 普通の画質の悪いピンホールレンズ

 めっちゃ使いづらいですが、明暗差があると面白い効果が生まれそうです。以下はLEDライトや、ヒーターを撮影したものです。

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 イルミネーションとか撮ると面白いかもしれません。

多眼ピンホールレンズ作り方

 自作ピンホールレンズの作り方です。といっても、以前作ったピンホールレンズとほとんど同じです。

 違いとしては、ボディーキャップの代わりに3Dプリンタで出力したボディーを作ったのと、多眼にするためにレンズ穴を複数空けたくらいです。

3D CAD設計

 3D CADでレンズ設計します。Fusion 360を使いました。Fusion 360の使い方に関しては以下記事参照下さい。

 マウント部分は、ネットに図面があります。

3D CAD Model Collection | GrabCAD Community Library

 ただ、結局図面を見てもイマイチ分かりづらかったので、結局適当なレンズを見ながら、ノギスでサイズを測って図面におこしました。

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 結局は実寸

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 3D設計

 作成した3Dデータは、STL形式とFusion 360のファイル形式でGitHubにアップしましたので、自由にお使い下さい。レンズのマウントはマイクロフォーサーズ(MFT)です。

 あとは、お手持ちの3Dプリンタで出力しましょう。

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 手持ちの3Dプリンタがない方は、DMM.makeなどに外注に出すと良いかもしれません(テストはしていないので、うまくいく保証はないです。自己責任でお願いいたします)。

 実は2回失敗しました…

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ピンホールレンズ部作成

 あとは、ピンホールレンズ部分を作ります。必要なのは、以下です。だいたい100均で揃いますね

  • アルミ缶
  • はさみ
  • セロハンテープ

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 針は鋭いほど良いです

 アルミ缶から、適当な形に切り出します

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 適当な形

 針でいい感じに穴をあけていきます。

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 最終的に、以下のようにそれっぽくなったら完成です。

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まとめ

 3Dプリンタで自作(といって良いのか分かりませんが)レンズを作ってみました。クオリティは全然満足いっていませんが、とりあえず1つ出来たのでよかったかなと思います。やっぱり作ってみて分かること多いですね。今回も、小さいながらも色々発見ありました。レンズのマウント部分はできたので、これをベースに色々作ってみたいなと思います。

 今回のレンズ、穴を指で塞ぐと、色々写りが変わるのが結構面白いなと思いました。カメラの撮影のパラメータって、シャッタースピード、絞り、ISO感度の組み合わせが基本ですが、レンズ自体も撮影の一つのパラメータとして動的に変えて写真を撮るってアイディアは中々良いかもしれませんね。

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