大人の科学の付録8bitマイコン「Japanino」とデジタル一眼レフを使って微速度撮影に挑戦してみよう(前編)

 大人の科学の付録、前回とりあえず動作テスト的な事をしたわけですが、折角なのでもう少し活用してみようと思います。というわけで、前から一度やってみたかった微速度撮影をするキットを作ってみようと思います。
 ちなみに微速度撮影(微速度撮影)っていうのは、こんな奴です。動画紹介シリーズ40個目。

 これ、どうやって撮るかというと固定位置でデジカメで一定期間毎に写真をとって後から動画に変換することで、こういう超スピード的な効果を出しています。以前「名古屋-東京-名古屋一日の旅行で撮った1GBの写真を2分40秒の動画に変換」という動画を作ったのですが、それの写真の枚数をさらに増やして、撮影位置を固定してたバージョンというとわかりやすいかもしれません。
 具体的には、デジカメを三脚に固定して、シャッターを30秒とか1分に一回切ればいいのですが、いちいち30秒毎に何百回もシャッター押すのは怠いし、押すときにカメラがぶれちゃう可能性もありますね。インターバル撮影といって定期時間毎にシャッターを切ってくれる機能があるデジカメは高級機種に限られているし。う〜ん。
 というわけで自作してしまいましょう。といっても難しいことは無く、「なんでも作っちゃう、かも」の@arms22さんが「一眼レフカメラのシャッターを制御する」という素晴らしい試みをしてくださっているのでそのまんま真似しちゃうだけです。偉大な先人に感謝。

 そんなわけで、今日は@datti_peaceさんのお家でちょっとだけ半田付けしてみました。ちなみに@datti_peaceさんは何故か僕よりいい半田セットを持っていた!

Japaninoでカメラ制御 ステレオジャック
 取り出したるは、近所のEIDENで買ったステレオジャック。僕のデジカメ(PENTAX K10D)もこのステレオジャックがリモートレリーズ(遠隔シャッター)の端子として使われていました。φ2.5のステレオコードが見つからなかったので、仕方なくΦ3.5のステレオコードとΦ3.5→Φ2.5への変換ジャックですませるの図。

Japaninoでカメラ制御 ステレオジャック被膜ムキムキ
 大胆にステレオジャックを切断する。中から3本の線が出てくるのでそれぞれ半田でかためる。この時点で、一度カメラに接続してどの線を接続したときにシャッターが切れるかを念のため確認しておくとよいです。

Japaninoでカメラ制御 ブレッドボード
 回路はブレッドボードで組みました。フォトカプラと1kΩ抵抗は何故か偶然にも僕の家にありました。持ってない人は「マルツパーツ」とかで買うとよいでしょう。フォトカプラは僕は「K1010」という奴を使いました。おしゃれなブレッドボードはたしか「スイッチサイエンス」さん製です。

Japaninoでカメラ制御 全体像
 全体はこんな感じです。

 あとは、プログラムを書き込み早速動作テスト。プログラムは@arms22さんのものからLCD表示に関する行をコメントアウトしただけです。Arduino向けのプログラムですが、Japaninoは互換性あるので問題なく動作します。


 こんな感じで定期的にシャッターを切ってくれます。えっと、なんか凄い盗撮っぽい絵になってしまいましたが気のせいでしょう。後半はいよいよ微速度撮影挑戦の予定ですが、予定は未定です。天気が良ければ来週かな、アシスタント募集中。

追記:後編アップしました。
大人の科学の付録8bitマイコン「Japanino」とデジタル一眼レフを使って微速度撮影に挑戦してみよう(後編)