iPhone Xの「Face ID」を紙切れ1枚で突破しようとしたら盛大に失敗しました

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iPhone XのFace IDをハックしたい

 iPhone Xを購入したブログ狂のロンスタ (id:lonestartx)さんのお家に、家族で遊びにいったときの話です。もちろん見せてもらいましたよiPhone X!

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 We are X !!

 やっぱり気になるのは「Face ID」による顔認証ですね。

 Face IDの仕組みですが、初代キネクト(以降Kinect V1)と同じ、ストラクチャードライト方式(ライトコーディングとも呼ばれます)という仕組みで3次元的な顔の形を認識しています。実は、AppleはKinect V1のセンサを作っていたPrimeSense社を昔に買収しているのですよね。Microsoftへの嫌がらせかと思っていたのですが、まさかこのタイミングでちゃんと技術を取り入れてくるとは…

 ストラクチャードライト方式を簡単に説明すると、プロジェクタで赤外線のパターンを対象に照射しながら、赤外線カメラで投影されたパターンの変化を読み取ることで、対象の3次元的距離を取得するという仕組みです。えっ、よく分からない?詳しくは自分で調べてね!ちなみに、この方式は、非常に太陽光に弱いはずなのですが、どうやって克服しているのか気になります。真夏の直射日光下では、うまく動かない気がするのですが。

 そんなFace ID、気になったのは以下3点です。

  • メガネをかけてもかけてなくてもちゃんと認識する
  • 寝ている時(目を閉じている時)は認識しない
  • マスクしていると認識しない

 むむ!これって、実は目の周りの制約は結構緩いので、簡単にハックすることができるのではないのでしょうか?そんな疑問を持ち、とある実験をして見ることにしました。

iPhone X 「Face ID」ハックチャレンジ

紙きれ1枚で人工的な目を作る

 やりたいことは、簡単です。

「寝ている人の顔に、簡単な細工をすることでFace IDを突破する」

 簡単な細工…具体的には、これだっ!

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 はいっ!

 これを読んでいる、全国でも希少なkaraageファンの皆さん、嫌な予感がしてきましたね!そうです、紙に書いた目をまぶたに貼り付けてFace IDを突破するという壮大かつチープな実験であります!

 まぶたに貼り付けて見ます

f:id:karaage:20171119181730j:plain:w640  ジャーン

 か、完璧過ぎる。

 ちなみに、実際試したのは私ですが、公開する写真はフリー素材であるロンスタさんのものを使用しています。ロンスタさん、いつもありがとうございます!

「Face ID」ハックのテスト

 いよいよテストです。

f:id:karaage:20171119215253j:plain:w640  ドキドキ

 結果は…ロック解除…できませんでした!!!

 そんなバカな!何かの間違いだろうと思い、10回くらい試しましたが1度たりともロック解除できませんでした。我々は、Appleの技術力の前に完敗しました。

まとめ

 iPhone Xを紙1枚でハックしようとして失敗しました。成功したら絶対バズると思っていたのですが、中々世の中甘くはないです。ちなみに、この記事書いたあとに色々調べていたら、ハックにチャレンジして成功している人たちがいました。

 なんと驚くべきは以下の内容。

簡単なマスク(シリコーンの鼻、紙に印刷された二次元的な目と唇、“被害者”となる人物の顔のデジタルスキャンから3Dプリンターでつくられたプラスチックのフレームの組み合わせ)によって、なりすましが可能になると語っている。

 2次元の目!私の仮説は正しかった!!(かも)

 何故うまくいかなかったのでしょうね。妻によると「圧倒的にクオリティ不足」とのことでした。また、画力をつけて再チャレンジしてみたいなと思います。

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 Kinect V1は個人的に色々遊んでいたりしますので、興味ある方は以下の記事なども参照してみて下さい。