投資関係の話題をよく見かける気がします
最近、株価が上昇傾向にあるためか、株とか投資とかの話が目立っているような気がします(FX、ビットコイン等も含めて)。実は、私は昔(10年以上前)、少しだけ株式投資をやっていたことがあります。結果的には、そのとき「自分にはあんまり向いてないな」と思いやめてしまって今に至るのですが…
そのきっかけになったのが、株式投資を題材にした漫画でした。最近も、株式投資を題材にした漫画が結構出てきているようで、1冊5円セールになっていた「インベスターZ」という漫画を全巻読んでみました。内容的にはわかりやすくまとまっていて良かったのですが、ちょっと気になったのが、結構無謀(に見えるよう)な投資をしているのに、登場人物のほぼ全員がうまく行きすぎていることです。
投資というのは、ギャンブル的要素を持っているので、やり方を一つ間違えると莫大な借金を抱える可能性もあります。私のように、漫画をきっかけに株式投資するような無謀な人は、株式投資の持つ恐ろしい一面も正しく描いている漫画を読んでおいたほうがよいのでは?というお節介心から、いくつか投資を題材にしている漫画を紹介してみようと思います。
インベスターZ
最近1冊5円セールをして話題になった漫画です。キャプチャ画像をSNSに拡散OKなど、色々斬新な取り組みをしている作品です。
今回のセール、たくさんの反響をいただいております!ありがとうございます。マンガの感想はぜひ #インベスターZ までお寄せください。『インベスターZ』本編の画面キャプチャ&SNS投稿も歓迎します!好きなシーンや印象に残った格言など、どんどんご投稿ください。 担当編集(岡本)
— 三田紀房(漫画家) (@mita_norifusa) 2017年10月27日
作者の三田紀房先生は、この作品に限らず「ビジネスのために漫画を描いています」という姿勢を貫いていて、清々しいですね。
いろんな著名人にもインタビューした内容を漫画に掲載しているのですが、そのインタビューの内容をそのまま漫画に落とし込んでいるようなところとか、とにかく徹底していてよいなと思います。
この漫画は、株式投資の恐ろしさとかはほとんど描かれていません。あんまりマイナス面を描かないのも、三田先生なりの読者サービス(読者が不快に思うことは一切描かない)なのでしょう。
あと、この漫画をパロディーした、バカが考えた株の漫画は最高に面白かったので、本編と合わせて読むのがオススメです。
- 作者: 三田紀房
- 出版社/メーカー: コルク
- 発売日: 2013/09/20
- メディア: Kindle版
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Market 株(マーケット)
2001年とかなり古い漫画ですが、私が株に興味を持つきっかけとなった漫画です。インベスターZに、この漫画と似たエピソードも出てくるので(あくまでエッセンスでパクりというレベルではないです)、三田さんおそらくこの漫画も調査済みなのじゃないかなと密かに思っています。
主軸は、トレーダである主人公と父親の確執なのですが、信用取引で身を滅ぼしてしまった投資家、お金は得たけど愛する人を手にいれられなかった投資家、株式投資の対象となる企業で働く投資家といったように、投資を通じて人をしっかり描いていたのが印象的でした。
何より主人公が出会う投資家にかける言葉が、どれも厳しい中に優しがあったりと深くて印象的なのですよね。原作者の観月 壌先生は、投資家でバブルで1億失って一文無しになってしまったという経験を持っている方なので、その実体験からくる重みなのかもしれません。元手が1億かかっている漫画って中々ないと思います(笑)
この漫画、掲載誌の「MANGAオールマン」の廃刊に伴い敢え無く打ち切りとなってしまいました。今でも続きが読みたい漫画です。Kindle化してないのが残念ですね。
- 作者: 観月壌,川島博幸
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2001/04
- メディア: コミック
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相場師(シテ)
こちらは1998年と更に古い漫画です。Market 株と同じ原作者である観月 壌先生と「マーダーライセンス牙」「ブラックエンジェルズ」などで有名な平松先生がタッグを組んだ、かなり濃いテイストの漫画です。
先ほど紹介した「Market」の主人公の親「志摩蒼一」と非常に名前が似た「志麻蒼一」が出てきます。恐らく同一人物という設定なのでしょう(平松先生タッチなので、キャラとか顔は全然違いますが)。
基本的に、登場人物全員が金の亡者ですし、かなり荒唐無稽なところがあるので、読み手を選ぶ漫画だと思います。平松先生の作品が好きで、投資好きの人向けでしょうか。かなりニッチな需要な気がしますが…
「追証(おいしょう)の電話で血の小便が出たことがあるか?」という渋すぎるセリフが記憶に残っています。なんとKindle化されていますので、気になる方は読んでみて下さい。
- 作者: 観月壌,平松伸二
- 出版社/メーカー: 日本文芸社
- 発売日: 2013/12/20
- メディア: Kindle版
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銀と金
「カイジ」で有名な福本先生の漫画です。1992年開始で今回紹介した中では一番古い漫画です。なんと、2017年の1月にドラマ化していたりします。
基本的にはギャンブルものなのですが、その中に株の仕手戦を題材にしたエピソードがあります。一般的な株式投資の知識を得られるわけではないのですが、株の恐ろしさが分かるのと、何より全体を通して最高に面白い作品なので紹介しました。有名な作品なので、知っている人にとっては今更ですが、何分古い漫画ですので知らない人も多いかなと思います。
ちなみにこの漫画、無期限の休載中です。福本先生は、続きを描くのはやぶさかではないと言っているので、いつか復活するのではないかとまだ期待しています。
この漫画もKindleで読めますね
- 作者: 福本伸行
- 出版社/メーカー: フクモトプロ/highstone, Inc.
- 発売日: 2013/07/20
- メディア: Kindle版
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マンガでまるっとわかる! 投資信託の教科書
これは、実は私の本でなくて、ブログ狂ことロンスタ(id:lonestartx) さんの家に遊びにいったときに本棚にあった漫画です。「やっぱりロンスタさんは金の亡者だな」という気づきを与えてくれた貴重な本です。
漫画だけでなく、文字の説明も多いのですが、とっつきやすくて分かりやすい良い本と思いました。10分程度読んで、投資信託は大体マスタしたので、投資信託やってみようかなとちょっとだけ思いました(笑)
キンドル版だと約200円と非常に安いです。
- 出版社/メーカー: 西東社
- 発売日: 2016/03/03
- メディア: Kindle版
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まとめ
実家に帰った時に、部屋に転がっていた株の漫画+αを紹介してみました。もしインベスターZだけ読んで株を始めようかと思っている人は、ここらへんの漫画も一度読んでから考えてみるのも良いのじゃないかな?と思ったりしたりしなかったり。あとは、有名な相場師である、ジェシー・リバモアについて調べてみるのとかもオススメです。
ちなみに、今は私は投資の類は一切やっていません。実は、投資に関しては未だにやった方が良いのかよく分からない自分がいます。投資って超短期的にみたらゼロサムゲームのはずですし、長期的にみても、市場がずっと成長し続けるということもイマイチ信じられないので実はゼロサムゲームなんじゃないかなとか思っています。実際日経平均だって、10年単位で上がったり下がったりして元に戻ってますし。
ゼロサムゲームということは、儲けた人だけ損する人が出るはずで、素人が手を出しても確率的には、手数料分を損し続けるだけじゃないのかな?という気持ちが結構あります。自分は絶対勝てるという自信があれば別ですけど、ゴールドマン・サックスのトレーダもAIに置き換わって600人中598人が解雇される時代に一般人がどれほど勝てるのでしょうね。
投資信託も、いくつかネットで投資信託のサービス見ると、数字上は銀行に預けておくよりはお得なように見えるのですが、なんでそんなことが起こりえるのか私的には結構不思議です。何か数字のトリックがあるのじゃないの?と疑ってしまいます。
何れにせよ、株式投資(に限ったことでは無いかもしれませんが)で一番大切なのは自分の頭で考えることなのじゃないかなと思います。投資もリスクですが、何もしないことだってリスクかもしれません。大切なのは、自分で集めた情報を元に、自分が考えて判断するということです。安易に自分で判断するのを放棄して人に任せてしまうというのが、一番のリスクなのじゃないかなと個人的には思います。何がいいたいかというと、私もお金の亡者になりたいということです!誰か1億円ください!