会社の研修で急遽通訳をすることに
最近、会社で日本語が全く出来ない外国人、アンディーさん(仮)と2人で研修受けました。私が海外出張の経験があるということで何故かアンディーさんの英語のサポートをお願いされて仕方なく引き受けたのですが、実際に受講してビックリの状態でした。
- テキストは全て日本語(事前に英語のテキストは用意されると聞いていたのに)
- 講師の人は全く英語喋れない(喋ろうともしない)
- テキスト以外にもスライドを使うけど中身は全て日本語
仕方ないので、スライドは分かるところだけ簡単な英語に訳してごまかしました。ただ、テキストの方はテストもあるため、英語でメモをとってもらう必要があり、そう簡単にはいきませんでした。
Google翻訳におまかせ
そんなときの強い味方になってくれたのが、Google翻訳。自動翻訳って使えないイメージあったのですが、最近めちゃめちゃ精度よいですね。パソコンで日本語入力すると、自分が「そうそう、こんな感じに書きたかったんだよね!」という英訳がポンポン出てきます。そんな調子でずっとキーボード打ち続けていたのですが、2時間くらいで腱鞘炎になりそうになったので、たまらずiPhoneの音声認識に切り替えました。そしたら、これがまた精度良くて驚きました。
誤認識もほとんどなく9割以上は正しそうというのが個人的な感触です。自分が気づいた致命的な翻訳間違いは1つか2つだけでした(advantageがdisadvantageになってるとか)。基本的に、私が訳すより全然早いし正確ですね。発音もいいし(笑)たまに、翻訳の意味が分からないときもあるのですが、よく読むと、そういう文章は、そもそも日本語でもよく意味が分からないものばかりでした。
ちなみに、最初はテキストをカメラのリアルタイム翻訳を使って読んでもらおうと思ったのですが、文章だと以下のような感じで読むのは辛そうな感じでした
実際のテキストとは違う本です
あと、下線が引いてある箇所が全滅なのも辛かったです。下線がなければ多少は使えたかもしれません。
一番難しいのは雑談
これはよく言われることですが、雑談は難しいです。なかなかGoogle翻訳を使いずらいですし、雑談って共通のバックグラウンドとかカルチャーを持っていないとなかなか出来ないです。でも、これって日本語でも同じだったりするんですよね。私は、日本人とでも雑談とかあんまりできないです。だから実は、英語力とは別の問題なのじゃないかなと思ったりしています。
むしろ、アンディーさんから「何故日本語はこんなに何種類(漢字とひらがなとカタカナ)があるのか、非合理的ではないのか?」と自国の文化に関して聞かれたときに、語学力以前の問題で答えられなかったことがよくなかったなと思いました。「Culture」と一言で言ってしまえばおしまいなのですが、そこをちゃんと説明して、興味を持ってもらえると本当の意味で国際交流ができたのかもしれません。
今後、英語の勉強は必要なのだろうか?
今回思ったのは、英語の勉強を頑張るのはちょっと勿体ないかもなということです。長いこと実用的な翻訳機ってできていない(自分が知る限り)ので、何かで読んだ「英語の翻訳機はこれこれこういう理由でできない!」という文章で「ふむふむ、そんなものか。英語の勉強は重要だね」とずっと思っていたのですが、かなり良い感じに翻訳できてしまう実力を目の当たりしてしまうと、すっかり考え方変わってしまいました。あと5年くらいで、十分実用的なウェアラブルな超小型のマイクとスピーカのついた翻訳機がバンバン出てくるような気がしなくもないです。
そう考えると、英語とか別に勉強しなくてもよいかなと思いました。少なくとも自分は。子供の教育は…ちょっと悩ましいところですね。
追記:Googleがリアルタイム翻訳機発表
Googleが思ったよりずっと早く出してきましたね。どんどん精度があがっていくと、あと10年くらいもしたら、外国語を勉強するのは贅沢な趣味になるかもしれませんね。
まとめ
珍しくとりとめもなく思ったことを書いてみました。一応言っておくと、英語学習を否定しているわけではないです。もし英語の学習が好きならどんどんやるべきと思います。好きで一生懸命やれば、英語力以外にも身につくものは色々あると思います。ただ、仕事で使えればよいのだったら、大半の人はGoogle翻訳でよいかもねという話です。実際、アンディーさん研修のテストも合格してましたし(笑)。ある意味、将棋や囲碁も一緒ですよね、勝ちたいだけなら今はAIを使った方がよいわけです。じゃあ将棋や囲碁を人間がやる意味がないかというと、そうでもない(と考えている人は多くいる)。
Google翻訳の間違いを気にする人もいるかもしれませんけど、そもそも日本人同士が日本語で話したって、伝わるのは半分くらいというのが自分の主観なので、Google翻訳が多少間違えても誤差の範囲内なのじゃないかなと個人的には思ったりします。何が言いたいかというと、これから外国語で困ってもgoogle翻訳があればなんとかなるかもしれないので、試しに使ってみるとよいかもよという話でした。機会があれば、スペイン語やドイツ語で試してみたいな。