MFT2018レポート(マイコン・電子工作・IoT編)
いよいよMFT2018のレポートです。まずは、電子工作とかIoTといったキーワード中心に気になったものを紹介しようと思います。ちなみにこのレポートは、私が見た極一部の展示のうち、独断と偏見で選んだものですのでご了承下さい。
M5Stack
今回の展示で一番勢いを感じたマイコンはM5Stackです。スイッチサイエンスさんでの大量に積まれたM5Stackは圧巻でした。
個人の展示でも、M5Stackを使っていた人が非常に多かった印象です。以下は、ビールグラスにM5Stack取り付けて、グラスの傾き検知して表情変えるというアイディア製品。
ディスプレイからセンサまで全部入りでパッケージングされていますし、Raspberry Piのように起動・遮断に気を使わなくて良いのが好まれているのでしょうね。
Maker Faire Tokyo2018でのM5Stackの展示に関しては、ししかわさんがスライドにまとめて下さっています。なんと15もの展示があったそうです(ビックリ)。
M5Stack山盛り!Maker Faire Tokyo 2018に行ってきた
MFT2018で行われた、IAMASの小林教授のプレゼンでも、以下のようにメイカーの代表ツールとしてArduino、Raspberry Piの次のハードウェア(マイコン)として挙げられていたので、次のMaker FaireではM5Stackを使った展示が激増しているかもしれませんね。
『テクノロジーの“辺境”—「枯れた技術の水平思考」をレンズとして』より抜粋
私も今一番触ってて楽しいマイコンかもしれません。積みマイコンにならないようにしないと(笑)
M5Stackの購入やセットアップに関しては以下記事参照下さい。
Nefry
M5Stackと同じ、ESP32マイコンを使用しているわみ(@wamisnet)さん開発のNefryの展示。
Nefryに関しては以下参照下さい。
Nefry、既にわみさん個人のものでなく、コミュニティーが出来上がっているのにビックリしました。
国産のESP32開発ボードとして、M5Stackに負けじと頑張って欲しいなと思います。
Sony SPRESENSE(スプレッセンス)
ソニーがラズパイ対抗のマイコンボード発売というニュースで話題になっていた基板ですね。
カメラモジュールあったり、ロボットが動かせたりと「一通りのことはできるぞ!」という展示を行っていました。そもそも、ラズパイのカメラモジュールもソニーですしお手のものでしょうね。
ただ、この分野はコミュニティ含めたエコシステムの構築が重要になってくるので、それをSonyさんがどこだけ盛り上げられるかですね。Intelさんも撤退していますし、後発が不利と思われるこの分野でどうやって広めていくのか…気になるところですね。ちなみに私はSPRESENSEは買いませんでした。すみません、これ以上積み(罪)基板は増やせません。
ちなみに、Raspberry Piのカメラモジュール(ソニー製)に関しての記事は以下参照下さい。
すいラボさん
電子部品のアクセサリーを作っているすいラボさん。ご夫婦で電子部品で作ったアクセサリの販売をされています。
ファッションで電子部品をアクセサリの材料に使っていると思いきや、ラズパイでソフト含めてレジを作っているあたり完全にガチ勢でした。
私はこういうの好きです。電子部品とか、使い道無くなってどうしようもなくなるもの多いですね。最高のリサイクルだと思います。秋月電子のお楽しみ袋とか誰が買うんだろと思ってたのですが、こういう人が買うのですね(笑)
おたのしみ袋
ちなみに、旦那様が私のブログの読者でご夫婦で音声noteの配信まで聞いてくださっているそうです。完全にヤバい夫婦です(笑)
そんな「すいラボ」さんのサイトは以下です。商品のネット販売や、電子工作情報があります。個人的にはチップチューン情報が気になります! sui-lab.info
狂気の音声配信はこちら(笑)
しゃべるコースター
これまた私のブログを読んで、音声配信を聞いて下さっていて、これまた夫婦で出展しているトボリさんの展示。
アイディアも中身の解説も含めて素敵な展示でした。
トボリさん、お会いする前は絶対ヤバい人と思っていたのですが(物凄く失礼)、めっちゃ爽やかな女性でビックリしました。夫婦で出展って良いなと思いました。いつか私も妻と一緒に出展したいと思います(笑)
トボリさん、はてなブログで初心者向けに電子工作の情報を発信しています。実はPICマイコンは使ったことないので、PIC情報に興味津々丸です。トボリ先生と呼びたいと思います(笑)
FlashAir
東芝さんのFlashAir。いつか買って何かしたいなと思いつつ、何も使い道が思い浮かばない商品の一つです。流石の企業クオリティで複数の展示をされていました。
SDカードでFM音源を鳴らす。普通に考えて頭おかしい
Google HomeとSDカードの連携。冷静に考えると頭おかしい
ロボットとSDカードの連携(以下略)
無料とは思えないクオリティの同人誌も無料配布していて、やはり全体的に頭が(以下略)素晴らしい取り組みと思います。
以下で無料ダウンロードもできます。
TOSHIBA(東芝) 無線LAN搭載SDHCカード FlashAir W-03 [32GB] Class10 SD-R032GR7AL03A
- 出版社/メーカー: Toshiba
- メディア: 付属品
- この商品を含むブログを見る
SORACOM
IoTといえばSORACOMさん。
Amazon DASHボタン的なもの。LTEでダッシュボタン的なことができるようです
上記ボタンは、DASHボタン的使い方しかできないのですが、Seeedさんが開発したWio LTE基板を使えば、好きなアプリケーションが実現できるようです。
例えば、下記はSORACOMさんが作ったSORACOMボタン(?)ですが、AWSでなくSlackに投稿をしています。
Wio LTE基板は、GROVEコネクタ(I2C/SPI通信)でマイコンが様々なセンサと繋がるようなので、センサ情報をクラウドに送ったり、通信のトリガにしたりと、色々な応用例が思いつきそうですね。あと、大体Maker Faire的なイベントって人多すぎてWiFiが死んでいるのですが、当然ながらSORACOMさんのセルラー回線は余裕でした。
今までは、Raspberry Piをネットに繋いでIoT的なことをしていたのですが、こういったセンサ付きデバイスを直接ネットに繋げられると、色々なことができそうですね。IoTって、何かハブ的なものがあった方が良いものと思っていましたが、色んなデバイスをとにかくネットに繋げてデータをクラウドに上げて、あとはクラウドで良しなにするって方が単純で良いのかもしれないなとか思ったりしました。となると課題は電源ですかね。
SORACOMエバンジェリストの松下さんにも、「SORACOMさんの使って何かやります!」って何も考えずに言ってしまったので、何かやってみたいなと思います。なんて言ったって、自宅IoT友の会のメンバーですからね。
まとめ
Maker Faireの花形(?)的な、マイコン・電子工作中心にレポートしてみました。他の分野のレポートも今後紹介予定ですのでお楽しみに。