Google AIY Vision Kitを普通のデジカメにするソフト「simple_cam.py」を作りました

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Vision Kitで色々遊んでいます

 最近「Google Vision Kit」で色々実験をしています。

 「Google Vision Kit」のセットアップ方法や使い方に関しては、公式サイトを見てもらえれば良いのですが、慣れた人向けに書かれているのと、英語なので初学者の方には少し億劫かもしれません。そんな方には、ラズパイマガジン2018年10月号か日経Linux2018年11月号が、セットアップ含めたチュートリアル的記事がありオススメです。というか私が記事を書いているのでただの宣伝です。よろしければどうぞ。

日経Linux(リナックス) 2018年11月号 [雑誌]

日経Linux(リナックス) 2018年11月号 [雑誌]

Vision Kitを普通のカメラにする「simple_cam.py」を作った

 「Vision Kit」は、Googleの提供する最新AI(ディープラーニング)を使ったアプリを作れたりするのですが、色々実験しているうちに普通にカメラとして使えたら便利だなと思いました。意外にも、そういう普通すぎるサンプルも用意されていなかったので自分で作ってみることにしました。

 使用している様子は以下です。

 仕様としては以下の通りです。

  • 起動すると白色LEDが点灯
  • LEDボタンを押すとLEDが赤になり撮影開始。撮影完了すると初期状態に戻る
  • 写真は/home/pi/photo_dataディレクトリ以下に連番で保存される
  • LEDボタンを長押し(3秒以上)で終了

 分かりやすくディスプレイをつなげていますが、繋げなくてもOKです。

 GitHubの以下リポジトリにアップしました

「simple_cam.py」使い方

 GitHubのREADMEにも書いてありますが、簡単に書いておきます。

 まずは、Vision Kitをセットアップします(組み立て方法は割愛)。SDカードには、以下のイメージを焼いて下さい。

https://dl.google.com/dl/aiyprojects/aiyprojects-2018-08-03.img.xz

 SDカードの焼き方(作成方法)は割愛します。初心者は、Etcherを使うのが簡単かもしれません。以下記事など参考にして下さい。

 Vision Kitを起動して、ターミナルを立ち上げて以下実行して、ソフトをクローン(ダウンロード)して下さい。

$ cd && git clone https://github.com/karaage0703/aiyprojects-sample

 以下実行すれば、Vision Kitがごく普通のデジカメになります。

$ python3 ~/aiyprojects-sample/simple_cam.py 

 自動起動させたいときは、以下実行しましょう。

$ sudo cp ~/aiyprojects-sample/service/simple_cam.service /etc/systemd/system/
$ sudo systemctl daemon-reload
$ sudo systemctl enable simple_cam.service

 Vision Kitを再起動すれば、simple_camが自動起動するはずです。

 自動起動をやめたいときは、ssh等でログインして以下実行して下さい。

$ sudo systemctl disable simple_cam.service

まとめ

 「Google AIY Vision Kit」を普通のデジカメにするソフト「simple_cam.py」を作って公開しました。たまには小ネタということで。

 このソフト、実はとある目的のために作りました。そちらに関しては、また別の機会に公開できればなと考えていますので、またそのときに。

参考リンク

Raspberry Pi 3 systemdでpigpiodの自動起動

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