20年前のLinux

実家で発掘した20年前のLinuxマガジン

 久しぶりに実家に帰ったときに、自分の部屋で20年前のLinux Magazeineを発掘しました(冒頭の写真がそれです)。

 Linux Magazineというのは、今は廃刊になってしまったLinuxの話題を扱った専門誌です。学生の頃は、何故かLinuxで自宅サーバをたてたりして遊んでいたのですが、そのときの愛読書でした。学生の頃の話の詳細は、興味ある方は以下記事を参照ください(読まなくても大丈夫です)。

 20年前の本を読んで感じたのは、ソフトとかは流石に様変わりして今も残っているものは数少ないのですが、使われているコマンドとかは、ほとんどそのままで、それなりに今でも通じるなということです。

 2,3年で古くなったり、使えなくなることの多いコンピュータ技術の中で、Linuxのコマンドが20年通じる技術だったということは、ビックリですね。あと10年くらいは通じそうな気がするので、Linuxを使っていくという(使わざるをえない)という人は、しっかりこのあたりの技術を身に付けるのは、コスパ的には悪くない選択なのかもしれません。

 余談ですが、自分はエディタを使いこなしておくことが重要かなと思い、当時わりと”イケている”エディタだったEmacsの使い方を結構頑張って覚えていたのですが、いつの間にかVimがイケてるエディタになったと思ったら、今やVS Code一色になってしまいました。エディタに限らず、ソフトは一生物と考えず、デファクトを乗りこなすのが大切なのかなと思いました。

 Linuxのディストリビューション自体、今でも残っているのはRed Hatくらいですしね(私は当時Turbo Linuxを愛用していました)。ちなみにUbuntuが誕生するのが2004年なので、そのはるか前の話ですね。

政府とOSSの関係

 Linuxマガジンの当時のOSSに関するコラムも面白かったですね。

 政府のOSSへの無理解と対応のまずさを批判した内容の記事です。

 今では流石に「イット革命」と言う人はいなくなったと思いますが、以下のような記事をみると政府とOSSの関係は、20年間で前進しているのだろうかと言われると、首を傾げたくなるなります。

厚生労働省、コード・フォー・ジャパン開発のアプリを採用せず 団体代表がイベントで説明 | Med IT Tech

まとめ

 20年前のLinux Magazineを読んで、変わったことや変わらないことについて思いを馳せてみました。このころは、まさか自分が紆余曲折を経て20年後に仕事でLinuxを使うようになることは思ってもいませんでした。ましてや、今でいうLinux Magazine的位置付けのLinux専門誌の日経Linuxに自分が記事を書いているとは夢にも思わなかったでしょう。

 20年後のLinux、そして自分はどうなっているのでしょうね。せめて、自分はまだ生き残っていたら良いなと思います。

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