◯◯年ぶりに論文書くことに
仕事の関係で、論文を書くことになりそうです。論文は、読んだり共著者として名前が載ることはありましたが、ファーストオーサーで書くのは、学校卒業して以来です。
使うツールも、TeXとか全く自信がないので、早速Twitterで周りに聞いてみました。
論文を書くことになるかもしれなくなりました。ファーストオーサーは、学生のとき以来なのですが、書くツールからして分かりません。学生のときはTeX使いましたが、今でもTeXが主流なのか、そもそも存在するのかも分からないです
— からあげ (@karaage0703) June 21, 2021
すると、来ました。神々の導きが…
出す学会のフォーマットによりますが(たいていTeXとWordの2種類があると思います)、TeXで書くならOverleaf(TeXのWebサービス)使ってる人が多いです。私も今のローカルPCにTeX環境ないです。
— 湯村 翼 Tsubasa Yumura (@yumu19) June 21, 2021
Overleafっていうcloud版texがいいらしいですよ(使ったことはない😇) https://t.co/RZgkeDsb80
— 山本一成🌔Issei Yamamoto (@issei_y) June 21, 2021
私は、Twitterで複数の人に同じものをススメられたら、とりあえず買うか試すかするという誓いを立てているので、今回も試してみることにしました。
クラウドのTeX環境「Overleaf」めちゃいい
おすすめされた「Overleaf」結論から言うと、めちゃくちゃ良かったです。地獄のセットアップが待っているのかと思いきや、Cloud上に学会のテンプレートをアップロードして、日本語設定したら一瞬でPDFのプレビューが設定されました。
一瞬で産まれたクソ論文
記事は、以下あたりをみれば、簡単にセットアップできると思います。
いやークラウドさまさまですね。仕事だと、クラウドへのアップロードが問題になるかもしれないから、どうしようかなと思っていたのですが、この便利さは「もうTeXをローカル環境に構築する時代は終わったな」と感じさせるほどの衝撃です。とりあえず一度試しに使ってみるのが良いかと思います。
ローカル環境向けだと、VS Code使って、以下の記事でもできそうですが、私は最初のbrew installの待ち時間でめんどうくさくなってやめてしまいました。
実はOSSのOverleaf
全然知らなかったのですが、Overleafって実はOSSなんですね。
自分でOverleafサーバ立てるというのもありかもしれませんね。
ローカルTex環境だと、以下のようなテンプレートもありました。ただ私のM1 MacだとうまくDocker環境が構築できず…
TeXと編集と出版の関係
TeXですが、学生の頃は「何でこんなめんどくさいもの使うんだ?」と思っていたのですが、これって学会に専用の編集者がいない(そのお金がかけれない)からこその工夫なんですね。作者が編集(レイアウト・印刷等)の負担をしているので、このような高度な技術が必要になってくるのです。
自分が、本を出すようになって、ようやく(多分)理解できました(笑)こういうことって、意外と誰も説明してくれませんよね(気づかなかったのは自分だけかもですが)。
これ個人でも結構使えそうですね。例えば、技術同人誌とか書くのにも全然使えそうな気がします。TeXで技術同人誌を書く人は結構いるようなので、そこに手間をかけたくない人は良いかもしれませんね。
追記:技術書の印刷まで実施している人のテンプレートを公開している記事がありました。素晴らしいですね。
コピペしたら、Overleafでもばっちり使えました。とても良いですね。
まとめ
TeX環境に「Overleaf」がめっちゃ良いという話でした。TeX環境、学生のころはめっちゃ苦労した記憶があるので、時代は進んだなという印象です。クラウド技術バンザイですね。
仕事でどうするか(許可もらうか、ローカルで頑張るか)は、これから考えますが、個人でも色々使えそうなので、知れて良かったなーと思っています。TeXで悩んでいる社会人や学生さんは是非お試しください。
参考リンク
Docker DesktopでローカルにOverleaf環境を構築した時のメモ - Triad sou.
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変更履歴
- 2023/03/02 OSSとしてのOverleafに関して追記
- 2021/07/25 技術書のテンプレートを公開している記事へのリンク