キンコーズで技術同人誌の見本誌を製本する

同人誌を製本するためにキンコーズへ行く

 技術同人誌を書きました。ダウンロード販売がメインなのですが、週末に第八回 技術書同人誌博覧会に出展するので紙の本もいくつか用意しようと思ったので、イベント直前の強い味方と噂のキンコーズに行ってきました。

 事前の綿密(?)なアンケート調査から20部くらい刷っておこうかなと思ったのですが、結果的には見本誌を1部だけ刷ることにしました。想像の数倍高かったからです(私の調査不足でキンコーズが悪いわけではないです、念のため)。

 綿密なアンケート調査結果。

キンコーズで技術同人誌を製本する

必要なもの

 以下があればOKでした。

  • 原稿のデータが入ったUSBメモリ
  • データ編集用のノートPC

 データに絶対の自信があればPCは不要ですが、初心者は持っていったほうが良いです。私は、直前でRe:VIEWのコンパイルしたり、表紙のKeynoteのデータを修正したりしていました。

 店舗によりますが、PCでWiFiでセルフプリントできるサービスもあったりします。

依頼作業と制作時間に関して

 事前に以下のようなサイトを見て予習はしたのですが、結果としてはセルフコピーは使わずに、お店の人にほとんどおまかせになりました。

 初めてかつコミュ障だったので、最初はしばらくモジモジしていました。

 その後、意を決して受付をして店員さんと話したら、原稿のPDFデータさえあれば製本できるとのこと。なのでPDFを渡しました。

 データをチェックしてもらったら、本文と表紙にトンボがあったほうが良いと言われました(無くても大丈夫だけど、ちょっとずれたり端が切れちゃうかもとのこと)。

 本文の方は、Re:VIEWでコンパイルしなおせばすぐトンボ入りの原稿が生成できたので、その場で生成しました。ちなみにトンボって以下の端にある原稿を切断する目印になるマークのことです。

 表紙に関してはKeynoteで作っていて、トンボの入れ方も分からなかったので端が切れないように少しだけ縮小して中央に寄せて、後はおまかせすることにしました。

 また、表紙の紙質を選べるとのことでした。白なら以下の見本から選んでくれと言われました。

 触ってみて「ふむふむ、なるほどな」と言ってみたのですが、実際は全く違いが分からなかったため、よく分からないまま一番大きい数字(014)を選びました。

 製本の作業があるので、完成は早くて次の日の夕方になるとのことでした(当たり前ですが、納期はキンコーズの混み具合によって変わりますのでご注意を)。

価格に関して

 1部1000円未満で作りたいなと思っていたのですが(本の価格が1000円なので、1000円以上かかると売れば売るほど赤字地獄になるため)、見積もり結果としては2000円以上という本の価格の倍以上でした。20部刷るのはそうそうに諦めて、イベント用に1部だけ見本誌をつくることにしました。

 以下1部作成したときの見積もりです。2523円/部。部数増やすと多少単価は下がりますが、20部でも2000円は切れませんでした。

 価格が高い理由は、あんまり分かってなかったのですが後から考えたところ以下のようです。

  • そもそも約100ページとページ数が多い
  • ページ数が多いと厚みがありすぎて安いセルフコピーで中綴じ印刷ができない
  • 製本パックだと1ページ14円となるので高い
  • 表紙をカラーにすると高くなる

 考えてみれば全部当たり前ですね。あとは、金曜日はキンコーズの日でセルフプリントが7円と安くなるので、金曜日を狙ってセルフプリントと組み合わせて安くする方法もあるようですが、1000円は超えてしまうのとイベントに間に合わないリスクが高かったので諦めました。

 あらためて調べたところ、100ページ近くの同人誌を例えば500円くらいで作ろうとする場合、ネットで入稿できるサービスで2週間(10営業日)くらい前に100部くらい注文する必要があるようです。

製本以外のプリント

 家にプリンターがないので、ついでに以下のフラットワークというプランで何枚かプリントしてきました。

 マニュアルのとおりやることで、PCからWiFiで接続して簡単に印刷できました。

 プリンタ

 印刷物

 ただ、10回印刷して300円(店舗によっては200円らしいちょっと)なのと用紙も選べないです。なので、白黒でA4でプリントするならコンビニでプリントした方がよいですね。カラーで大量に印刷するならお得かもです。

製本した現物

 2日後に製本した同人誌を取りに行きました。

 表紙

 中身

 仕上がりは問題なかったです。表紙も中身も、自分としては満足(十分)ですね。

まとめ

 キンコーズさんで技術同人誌の見本誌を作成しました(正確には注文まででまだ完成してないので、完成したら追記します)。

 色々基本的なことが分かっていなさ過ぎました。やっぱり紙(物理本)は大変ですね…キンコーズの店員さんには、とても親切にしていただきましたし、なんとかイベントに間に合うように約1日でPDFのデータから見本誌を製本していただけるようなので満足しています。価格だけならネットで入稿できる出版社に安いところはありますが、初心者がイベント直前に確実に間に合わせる目的ならキンコーズが良いのではないかなと感じました。もし次の機会があれば、早めにネットの製本サービス使って入稿して、安く本を作って紙の本も売ってみたいですね。

 というわけで、イベントでは見本誌とデモの展示で、販売は電子書籍のダウンロード販売のみになります。ご了承ください。電子版は既にBOOTHで販売中ですので、よろしくお願いいたします!

参考リンク

製本パック - コピー・プリント・ポスター・名刺・製本などオンデマンド印刷のキンコーズ・ジャパン

同人誌制作にかかる費用はどのくらい?印刷費の例、謝礼や参加費、遠征費など | 小冊子の印刷・製本ならブックホン

【同人】キンコーズでA5サイズ48pコピー本を作ったレポ漫画|れど

#技術書典15 同人誌制作 印刷会社比較 - 小林穂乃香のマンガ #無料配布ペーパー - pixiv

関連記事

変更履歴

  • 2023/05/28 製本した見本誌に関して追記