技術同人誌「エッジAIコンピュータビジョン入門」を書きました
技術同人誌新刊を書きました!第八回 技術書同人誌博覧会で販売予定です。
ダウンロード販売となります。以下リンクから購入ください。
せっかくなので、コピー本を作成して会場でPDFデータと一緒にセット販売もしようかと考えていますが、正直いくつ作成できるかは未定です。もしどうしても紙で欲しいという人いたら、Twitterとかで教えてください。
「エッジAIコンピュータビジョン入門」の内容
エッジデバイスでAI使ってコンピュータビジョンをするための本です。エッジデバイス、AI、コンピュータビジョンはそれぞれ一般用語ですが、これらを組み合わせた「エッジAIコンピュータビジョン」という用語は、私の造語になります。この本で普及させて、エッジAIコンピュータビジョンの第一人者になることを目指しています。
以前執筆した商業誌「からあげ先生のとにかく楽しいAI自作教室」でも、丸々一章を使ってエッジコンピューティングに関して説明しているのですが、それを更に1冊分まで拡大した感じですね。そういう意味ではスピンオフ本といっても良いかもしれません。
具体的には、以下のような問題を解決するための本です。
- ラズパイだと、普通のPCなら簡単にインストールできるはずのライブラリ(OpenCV/TensorFlow/PyTorch/Onnx)のインストールがうまくいかない、時間がかかる
- PCではサクサク動くAIのモデルが、ラズパイだと重くて使い物にならない、もしくは動かない
- ネットや書籍の情報も、PCに比べて少ないのでハマったときになかなか解決できない
ラズパイでAI画像認識することって、自分にとっては普通のことなので「正直、需要あるのかな?」という気持ちもあったりするのですが、以前アンケートとったときに、一番需要が大きかったのでアンケートの声を信じて書き上げました。
どんな本を読みたいかアンケートで質問です。特にこれで何かが決まるわけではないですが、参考にさせていただきたく
— からあげ (@karaage0703) May 28, 2022
需要に関しては、まだ半信半疑なところはあるのですが、先日とあるYouTubeライブでも、需要があることが確認できたので、少なくともゼロではないかなと思います。
今だと、生成AI(Stable Diffusion/ChatGPT)の本を書いたほうがたくさん売れたかもなという気もありますが、まあそちらの方は、自分以外にも書く人たくさんいそうだから良いかなと思っています。
買ってね!
エッジAIコンピュータビジョン実践例
この本を読むと、こんなことができるようになるぞ!という例をいくつか紹介します。
全部、エッジデバイス(スペック的にはラズパイ4以上を想定)上で動きます。
デジタル表示の認識
顔の入れ替え
印認識(Deep写輪眼)
VTuber化(画像素材は変デジ研究所のろんすたさんに提供いただきました!)
リアルタイムで動く様子を是非
書籍の内容を応用して作ったものです。
ラズパイが買えないんじゃ!!
そうですよね…すみません。書き始めたときは、販売するときにはもうちょい買いやすくなるだろうと楽観していましたが、全然ですね…
ただ、セットアップや動かし方はラズパイを前提に書いているものの、考え方や手法はラズパイに特化したものではなく、ある程度汎用的に使えるものを目指して書いています。なので、ラズパイ以外のある程度ロースペックなPCでAIコンピュータビジョンをする際でも役に立つ内容となっていますので、ラズパイが無くても買って損はないかとは思っています(もちろん、あるとなおよし)
書籍の出版に当たって
今回は、初めての技術同人誌ということで、技術同人誌界隈で定評のあるRe:VIEWというツールを使いました。使ったときのTIPSや環境構築に関しては以下記事にまとめてあります。
ようはTeXを技術書を書きやすくするためにアレンジしたものという位置づけみたいですね。途中までGoogle Documentで書いて、途中から書き直したのですが、なかなか大変でした。ただ、出力は結構きれいでよいですね。個人でこれだけのクオリティで組版ができるのは凄い気がします。Re:VIEW開発している方々に感謝ですね。
配布のプラットフォームは、迷ったのですがとりあえずBoothに出す予定です。最初は、Kindleだけにしようかとも思っていたのですが、アンケート結構Boothの声が思ったより大きかったので、まずはBoothにしました。
技術同人誌、新刊を電子書籍で販売予定ですが、配布先がどこが良いかアンケート取らせてください。
— からあげ (@karaage0703) May 14, 2023
選択したら買わないといけないということはないので、もし購入するならという前提で気軽に回答ください
Boothの他のプラットフォームとしては、noteにも出すかもしれませんが、Boothより手数料高いので少しお値段が高くなるかもしれません。Kindleにも出したいところなのですが、Kindleの場合はKindle以外のプラットフォームでも販売すると、手数料がものすごい高くなってしまうので最初はKindleには出さないことにしました(あんまり高い値段で売りたくないので)。ご承知おきください。
どこかのタイミングで、Booth等のプラットフォームから販売を引き上げて、Kindle独占で配信するかもしれません。ただ、いずれにせよ最初にBoothで買うのがお得だと思います。
謝辞
書籍の謝辞にも記載していますが、今回の書籍、PINTOさんと高橋かずひとさんに大いに助けられています。お2人に大いに感謝いたします。
書籍の感想・レビュー
読者の喜びの声などを紹介します。
購入した書籍に沿って進めていったら、非常に簡単にRaspberryPi4で物体検出ができるようになった。
— peco23 @台北在住 (@peco23) May 30, 2023
この書籍は新人教育用として最適。価格以上の価値あり。 https://t.co/ouzKtVbS5t pic.twitter.com/W3nbBb69c2
まとめ
技術同人誌新刊「エッジAIコンピュータビジョン入門」を書きましたというお知らせでした。第八回 技術書同人誌博覧会に出展します。基本はダウンロード販売ですが、特典として購入者におまけとして何冊かコピー本を配布予定なのと、ラズパイを持ち込んでデモも動かそうと考えています。
興味ある方は、是非会場におこしください(以下サイトで事前登録が必要です)。(イベントは終了しました)。
書籍購入は、以下からお願いいたします。1000円です。
同人誌という形で販売しますが、需要がありそうでしたら大幅に加筆して商業誌で販売するのも良いかもしれませんね。というわけで、もし興味ある出版関係の方がいらっしゃったら、メールフォームやTwitterのDMなどで連絡お願いいたします。
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変更履歴
- 2023/05/30 情報追記