懐かし漫画を名シーンで振り返る「利いたふうな口をきくな〜〜〜〜!!」「だが、それがいい」@花の慶次 〜雲の彼方に〜

花の慶次 〜雲の彼方に〜

 突然始まった、懐かし漫画を名シーンで振り返るシリーズです。多分これが最初で最期になると思いいます。最初は、私が大好きな漫画「花の慶次」からです。花の慶次 〜雲の彼方に〜とは、1990年から1993年に渡って週刊少年ジャンプで連載されていた漫画です。戦国の世を、当代きっての傾奇者として生きた漢・前田慶次の奔放な生きざまを描いた作品です。そうです。Wikipedia参照しました。原作は、隆慶一郎先生の歴史小説「一夢庵風流記」で作画はあの「北斗の拳」で有名な原哲夫先生です。

一夢庵風流記 (集英社文庫)

一夢庵風流記 (集英社文庫)

 昔のジャンプは、今と違い明らかに子供向けじゃ無いだろうという漫画も連載されていたりしたのですが、「花の慶次」もまさにそんな漫画の一つでした。普通に敵の首が飛んだり、セックスシーンがあったりしたので、私がリアルタイムで読んでいた子供の頃は完全に飛ばして読んでいましたね。ただ、大人になって読み返してみるとこれが凄い名作だったことに気づくのですよね。主人公の前田慶次の傾奇者としての生き様の眩しさ、多くの人と織りなす人間ドラマの深さ。最高です。大人になってからこそ読んでほしい大人向けの漫画です。原作もおすすめで、読むと漫画が意外に原作に忠実で逆に驚くと思います(笑)

 今回はそんな花の慶次の名シーンを2つ紹介いたします。著作権に配慮して、名シーンは私のイラストで完全再現します。ちなみにネタバレありなので、ネタバレ無しで漫画読みたい人は今すぐ漫画喫茶にゴーしてくださいね。

利いたふうな口をきくな〜〜〜〜!!

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画像検索:利いたふうな口をきくな〜〜〜〜!!

 前田慶次の莫逆の友(今風に言うとズッ友)である直江兼続の名台詞です。うろ覚えなのですが、優秀ゆえか複数人からイジメられていた上杉家の家来がいて、慶次がそれを見かねて助け船を出したのですが、結局イジメは収まらずその家来は切腹してしまうのです。

 その家来に目をかけていた直江兼続は、一片の責任を感じた慶次に、イジメに加担していた全員と決闘するよう申し渡して、慶次は遠慮なく10人以上の上杉家家臣を虐殺してしまいます。

 後日殺された家臣の親が、直江兼続に恨みつらみの暴言を吐いたときに直江兼続が発したセリフがこの「利いたふうな口をきくな〜〜〜〜!!」です。こうやって文字に起こすと全然意味がわかりませんね。私も書いていて全然意味がわかりませんでした。 要はイジメかっこわるい。イジメしたら死刑。ということだと思います。からあげにレモンをかけるやつと一緒ですね。私もからあげにレモンかけるやつ見つけたら、慶次よろしく決闘で全員死刑にしてやりたいと思います。

 ちなみに直江兼続を主人公とした花の慶次のスピンオフ漫画、義風堂々という漫画もあったりします。いつの間にか完結していたようなので、今度漫画喫茶で読んでみたいですね。

義風堂々!!直江兼続-前田慶次 月語り- 全9巻完結セット (BUNCH COMICS)

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義風堂々!!直江兼続-前田慶次 酒語り- コミック 全10巻完結セット (ゼノンコミックス)

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だがそれがいい!

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画像検索:だがそれがいい!

 前田家の家臣のおじいちゃん(村井若水)が、信長の甲冑の見張りを依頼されたのですが、突然見張り中に鎧を着てしまいたくなってどうしようもなくなり、こっそり着ていたら鎧を壊してしまいます。その責任で切腹を命じられるのですが、あわや切腹かという瞬間、慶次が鎧をぶっ壊した上で「殿、若水殿の顔をみなされ!戦場で傷だらけになったきたねえツラだ」と言い放ちます。周囲の家臣は「無礼な」と反発するのですが、その瞬間に 「だがそれがいい!!その傷がいい!これこそ生涯をかけ殿を守り通した忠義の甲冑ではござらんか!」 とこの名台詞に続きます。ニヤッとしてから言うのがポイントです。

 この慶次の名台詞で、若水さんの切腹はめでたく取りやめになるのです。こうして文章で書くと、なんで切腹しなくてすんだのか全然わからないです。だが、それがいい!

 色々うまくいかなかったり、自分の力不足や不運でスマートにできず不恰好にもがくようなことになってしまったとき、このセリフを心の中で呟いて前に進む勇気を貰ったりしています。

 慶次には、他にも「惚れた!腹の底から惚れたぞ!」や「ふんどしは綺麗にしておけよ」等の名台詞がたくさんあります。

感想

 さらっと10分くらいで書くつもりだったのですが、イラスト描いたり昔の記憶を呼び起こすためにグーグルで検索してたりしていたら、めちゃめちゃ時間かかってしまいました…いくつか紹介したい名シーンあったので、シリーズ化しようかと思ったのですが、冒頭で宣言したとおり今回がめでたく最終回になるかと思います。ご愛読ありがとうございました。からあげ先生の次回作にご期待ください。

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 なんと10年くらい前に書いた原作本を読んだ感想記事。今と第一人称も違って酷い文章ですが今も大してレベルは変わっていないことがわかりますw