ライティングの速度(文字数/時間)
最近、小説を書いています(理由や詳細は以下参照下さい)。
大体小説の1話が平均3000文字くらいで、1話書くのに1時間くらいかかるので、自分の文章を書くライティングの速度(カメラのLightingじゃなくてWritingね)が、「3000文字/時間」程度ってことがわかったのですが、これってどんなものなのだろうかと思い調べてみたら中々面白かったのでまとめたものを紹介したいと思います。
作家の文章を書く速度
やっぱり、ライティングの速度が速そうなのは作家さんやブログを書いている人だろうということで、以下の4名を比較してみました。
- 森博嗣先生
- フミコ・フミオ先生
- 至道流星先生
- 西尾維新先生
- その他
なお、人選に関しては私が知っていて、たまたまライティング速度の情報を得られた人という理由ですので「何でこの人なんだ!」とか「あの人が入ってない!」とか言わないで下さいね(はぁと)
森博嗣先生
ミステリ作家の森先生です。有名なのは「すべてがFになる」でしょうか。テレビドラマ化もされているので、ご存知の方も多いかもしれませんね、
森先生は、自身のライティング速度を色々なところで公言なさっていますが、今回は「作家の収支」から引用します。
本によると森先生のライティング速度は「6000文字/時間」らしいです。はっきりいってこれは化け物ですね。トップオブトップだと思います。これ以上の数字を公言している人は見たこと無いです。
先生は、さらに読書の価値という本で
平仮名入力だったら、一時間に一万文字は軽く打てるはずである
と、平仮名入力に切り替えなかった後悔しているとおっしゃっています。嘘やろ…
フミコ・フミオ先生
人気ブログ「Everything you've ever Dreamed」の中の人、フミコ・フミオ (id:Delete_All) 先生です。
代表作は「刺身が生なんだが」でしょうか。もちろん私は買いましたよ。
フミコ先生は、ブログで記事を書くのにかかった時間を公開されているので、5記事ほどランダムに抽出して平均を計算しました。それによるとフミコ先生のライティング速度は「5000文字/時間」です。これもはっきり言って化け物級です。
至道流星先生
自分が小説を書き始めたきっかけの一つでもある「小説家になるな!」という本の作者の1人、至道流星先生です(他の作品は読んだことないです、すみません…)。
「トークメーカ」という小説投稿サービスの運営も行っている凄い人です。本の中で「3000文字/時間」という記載があります。
西尾維新先生
ライトノベル業界で有名な方です。めだかボックスの原作者ですね。私はこの作品しか触れたことないです(すみません)。多数アニメ化されているようなので、知らずに触れている方も多いかもしれませんね。
以下の「ほぼ日刊イトイ新聞」でのインタビュー記事から引用です。
上記記事によると、西尾先生の速度は「2500文字/時間」みたいです。数字上だと、一番小さい数字ですが、特筆すべきは西尾先生はそのペースで「1日2万文字」書くという点です。これはこれで本当化け物ですね。森先生は、肉体的に1日1時間が限界(手が痛くなる)とおっしゃっているので、また方向性の違う凄さですね。短距離ランナーとマラソンランナーの違いに近いのかもしれません。
ちなみに、村上春樹先生も速度こそ不明なものの1日4000文字しか書かないという話がありました。
追記:西尾先生の異常性を示す情報
ライティング速度比較
上記の結果をまとめたものです(敬称略です。すみません)
ライティング初心者は「400文字/時間」という情報があったので、参考までに一番左に載せておきました。自分はこのグラフでいくと真ん中くらいでしょうか。ただ、私も書くのは1日に1,2時間くらいが限界なので、1日で書けるのは5000文字程度といったところでしょうか。文庫本とかだと12万文字らしいので毎日2時間書いたとして24日。時々休んだとして大体1ヶ月というところですね。もちろん、見直して直す時間もあるので、完成までは倍の時間はかかりそうです。
ブログの場合は、自分の場合は文字以外に時間がかかっているので(プログラミングとか工作とか写真とか)、あんまり参考にならないですね。素材が揃っていれば、1時間で3記事くらいでしょうか。
一度自分のライティング速度を把握しておくと、何かに役にたつかもしれません。
まとめと宣伝
作家・ブロガーのライティング速度を比較してみました。こうやって見ると、プロの作家さんは量を書いているなという印象です。たしかに、毎日文章書くとクオリティはともかく、ライティングの速度が速くなるのは間違いないのかなと思います。私のライティング速度がそこそこ速いのも10年近くブログをやっていたからかもしれません(クオリティは大して変わって無いですが)。ただ、私のブログの場合だと、文章書く以外の時間(写真撮影・工作・プログラミング)が圧倒的に長いから、そこまで意味はないのですけどね。
そもそも、ライティング速度追求するだけなら、いくらでも出来てしまうのですよね。例えば、マルコフ連鎖使えば、ものの数秒で数千文字の文章が生成できてしまいます。10日もあれば、1000記事書くことだって可能です(実際にやったら、はてなさんから怒られるのでオススメはしません、以下記事参照ください)。
今でもネットで検索すると、人工知能が書いたのか人間が書いたのかよく分からない文章がたくさん出てきますしね。多分そんなコンテンツは、これからどんどん自動生成されていく時代になり、本当に人間が書いたのか人工知能が書いたのか、誰も区別できない時代がやってくるのでしょう。そんな時代には、人工知能に書けない文章を書けるというのが、人の価値になるのだと思います。願わくば自分もそんな文章を書き続けることができればと思っています。
ちなみに、今そんなことを考えさせるような「人工知能を使って小説を書く方法」というnoteと人工知能を使って書いた小説を公開しています。人工知能のチュートリアルに関しては有料ですが、小説は無料で全話公開していますので、興味ありましたらご覧になってください。
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変更履歴
- 2023/02/04 西尾先生に関する怪文章リンクを追記