災害に備えることにしたきっかけ
関西方面への大きな台風や、北海道での地震など大きな災害が立て続けに起こっています。私は、愛知県という南海トラフ大地震という来る来る詐欺にあっている地域に住んでいます。今までは「まあ、起こったら死ぬだけっしょ」っと軽い気持ちでいたのですが、家族もいるので、いよいよ災害に備えを改めて考えることにしました。
防災セットの大きな考え方
南海トラフ的な災害に備えて、防災セットを揃えることにしました。いくつか自分のポリシーというか考え方をあらかじめ表明しておくことにします。なんとなく。
自分で考えて1から揃える
お手軽に揃えるパックもあるのですが、色々調べるうちに、防災のセットの内容は住んでいる地域、家、家族構成や災害リスクの考え方によって大きく異なるなと思うに至りました。あと、自分で何故それが必要かということを考えて揃えた方が、いざというときちゃんと活用できそうな気がします。
正直正解はないと思います。なので、ここに書いてあることもあくまで1例として、個々人で自分自身の状況に照らし合わせて判断下さい。
被災者の生声を取り入れる
一般的に言われることや、常識的なことに加えて、被災者の生声を取り入れました。こういう生々しい情報が取得できるのはネットのよいところですね。参考にした情報源は、本記事の最後にまとめてあります。
防災セットは2つに分ける
これは色々な情報源で言われていたことですが、防災セットは1次持ち出し用と2次持ち出しと2つに分けた方が良いようですね。最低限の荷物でまずは短期間(1日程度)サバイブするために必要なものと、ライフラインが復旧するまでの長期間(2,3日〜1週間)生き延びるためのもののようです。
電源確保は最優先
やっぱり電波系としては電源
家庭内で防災訓練をする
1年に1回、日にちを決めて防災訓練して、電化製品がちゃんと動くかのチェックや、非常食の賞味期限の確認をしていこうかなとも思いました。9/1が防災の日らしいので、我が家では9月のどこかの土日に行うことにしました。
とりあえず忘れないように毎年のタスクとしてWundrlistに入れておきます。
防災グッズリスト
色々調べて揃えた防災グッズ、自分のメモとしてリスト化しておきます。参考にしたい人は参考にしてもOKですが、無保証です(災害経験したわけではないので)。
元々家にあったものや、一部を除きほぼ全部買ってます(買ってないものは注記つけてあります)。
積み上がる防災グッズの山(これでも一部)
防災グッズリスト(1次避難・緊急用)
ネット等で調べて、以下を揃えることにしました。参考にしたサイトなどは、最後に参考リンクとして列挙しておきますので参考にして下さい。
もし過去の経験上で「こういうものも準備した方が良い」とか「こういうのは不要」というものがありましたら、教えていただけるとありがたいです。当方、大災害童貞です。
以下のように持ち出し用のバッグに詰め込んであります。
防災バッグ
バッグはグッズが入って丈夫であれば何でも良いらしいので、以前かったきりになっていたカメラバッグを利用することにしました。とにかく安いのですが、カメラバッグとしては微妙に使い勝手悪かったのでどうしようかと思っていたのですが、思わぬところで役に立ちましたね。
しっかりとした保護クッションもあり量も入ります。
ノートを入れるところもあります
これ、防災バッグとして売った方が良いかもしれません(笑)
靴
靴は重視した方が良いという意見が多かったです。身を守りつつ歩きやすいものが必要です。
私は仕事の関係で、安全靴にわりと慣れ親しんでいるので、安全靴を選ぶことにしました。代表的なのは以下のようなやつです。
ただ、もうちょっとオシャレなやつが良いかなと思い、以下を買ってみました。
安全靴に抵抗があるという人や、普段履かないので歩きにくそうという人は、底が厚めのスニーカで良いと思います。
また、災害時は瓦礫などを踏み抜いて怪我をするケースが多いようなので、以下のような踏み抜き防止のインソールを入れておくのが良いようです。
妻は足が小さいので以下から購入しました。
娘は、いざというときは抱っこかおんぶです。
買った靴。わりとおしゃれ
もともと入っていたインソールの代わりに、踏み抜き防止のインソールを入れます。
試し履きしてみました
履き心地は悪くないので、良さそうですね。
手袋(軍手)
足同様、手を守る手袋も重要です。評価が良さそうな以下のものを購入
袋付きで良い感じです。
つけ心地も悪くないです。しっかりしています。
現金
クレジットカードや電子マネーは災害には弱く、使えなくて困ったという体験談が目に入ったので備えることにしました。
公衆電話(最近は減っていますが)のためや1000円札が使えない機器への対応のために10円や500円玉も入れて5万円程度確保しておくことにします。
手帳とペン
書き置きや緊急用のメモなど何かと使えるようです。
仕事で、ずっとトラベラーズノートを愛用していてペンと一緒に持ち歩いているので基本はそちらを使用する想定です。
持ち出し用バッグには、「桜ヶ丘女子高等学校」のノートも1つ忍ばせておきます。
よく分からない人のために補足しておくと「けいおん!」グッズです
律っちゃんかわいいね
妻に教えてもらった、無印の以下の連絡シートも一緒に入れておきます。
マスク
大きな災害時には、土埃が舞い上がったり、アスベストが飛散する場合が多いので、しっかりしたマスクが必要のようです。DS2という国家検定を受けているものが安心のようです。災害時は売り切れやすいので、確保しておきたいアイテムですね。
雨具(レインコート)
体が冷えると体力が奪われるので、レインコートはかなり重要なようです。上下分かれているものがベストという意見も多かったです。普段使っているレインコートを防災用も兼ねることにしました。
医薬品
個々人の必要な薬などを入れましょう。
絆創膏とかはあった方がよいかもですね。我が家はバンドエイドを常備しています。
タオル(大小)
以下がコンパクトで良さそうなので買いました。
洗面道具
携帯用の歯ブラシ、歯磨き粉など。小さいものがあると良いですね。はみがきシートも便利そうだなと思っています(まだ未購入)
衛生用品
ウェットティッシュも何かと必要になるそうなので。我が家は常備しています。
女性は生理用品もですね。こちらに関しては私は詳しくないので、女性の方は各自ご準備下さい。
ラジオ
ラジオはライフラインに必要ですね。ネットのインフラが死んだ時のためにも、単独でラジオが聴ける機器は貴重です。最初、海外製の安いライト・手回し充電式のラジオを注文したのですが、到着まで2週間以上かかったので、結局SONYの乾電池式のラジオを買いました。乾電池は後述の充電式のものを確保しています。
被災者の声で、ラジオは情報的にも心理的にも(人の声を聞くとホッとする)重要という声を多く聞きます。
LEDネックライト
何か作業しながら使えるネックライトは必須ですね。仕事でたまに真っ暗な中作業するので、明かりの重要性は日々痛感しております。
このネックライトは仕事でも使っていますが、非常に良いですね。十分な明るさがあり安いです。Amazonに在庫なければ、近くのホームセンタやスーパー等でも入手できると思います。
3歳児でも簡単に使えます
LEDランタン
こちらもネックライトに合わせてパナ製。乾電池3つで動くのがよいですね。停電時は、周りを照らしてくれる明かりがあると無いとでは大違いなので購入。
仕事で、たまに夜中作業をするときがあるのですが、ネックライトと合わせてこういうランタンは必須なのでありがたみは容易に想像できますね。
モバイルバッテリ
Ankerのこれを普段から持ち歩いています。コンセントあればすぐ充電できるのでめちゃ便利です。
モバイルバッテリは、無意味に大量に持っていますが災害時のこと考えるとちゃんと容量チェックしつつ、ある程度保存しておいた方が良さそうですね。
防寒着
寒さ対策。しっかりした防寒着を使うのが一番と思いますが、一応防災バッグに以下のようなものを入れることにしました。半分気休めですね。
絵柄がかわいい
衣類
濡れた時の着替えの下着、防寒具等
ラップ
妻曰く、災害時にラップは万能らしいです。
以下みたいなことでしょうか?食器が洗えないときや、怪我のとき等など、色々使えるみたいです。
防災グッズリスト(インフラ用)
大型モバイルバッテリ(パワーサプライ)
電源確保は最重要課題です。ネットで話題になったマキタの充電システム(後述します)とも迷ったのですが、手軽さや容量の大きさなどを考慮してこちらにしました。
思ったより小さいですが、片手だとプルプルするくらいのずっしりした重さ
コンセントに挿すだけで手軽に充電できます
まだ少し試しただけですが、大体充電は1時間で10%程度で、1ヶ月放置すると10%程度減るという印象です。当面はリストに入れて、忘れず3ヶ月毎に充電しようと思います。
ちゃんと充電制御してくれるのかもしれませんが、少しでも長持ちさせたいので、コンセント差しっぱなしはしないことにします。リチウムイオンの充放電特性に関しては、以下記事参照下さい。
充電式乾電池
SANYO時代から愛用しているエネループです。乾電池で動く機器と合わせて必須ですね。電池がかなりヘタっているものが多かったので、これを機会に買い換えました。
飲料水
水も重要ですね。常時備蓄して少しずつ生活用として使うという形で運用しています(ローリングストック法というらしいです)。
非常食
こちらは、長く保存がきくものを選定。アルファ米のものが、5年と保存がきく上に、水だけでも食べられて良いです。保存期間が近づいていたものを試しに食べてみましたが、そんなに悪くはないかなという印象。お腹が減っていれば十分美味しく食べられると思います。
ただ、非常食は子供が食べたがらない(実証済み)ので、子供用に以下の「えいようかん」や「ビスコ」等を足しておきます。
非常食には、災害用伝言ダイヤルのことが書いてあるものが多いので、いざというときのために書いてあることだけでも頭の片隅に覚えておきましょう!
井村屋のえいようかん、中身が長期保存出来て、災害用に最適なだけでなく、裏に災害用伝言ダイヤルのことが書いてあるのが、凄く良いしありがたい。リピート買いしました。 pic.twitter.com/2s7BDspNDL
— nod(YモードP) (@nod_Y) 2018年9月21日
えいようかん確認したら、確かに書いてありました。
ビスコにも書いてあります!
以下のようにまとめて備蓄します
カセットコンロ・ガスボンベ(5〜6本)
電気・ガスが使えないことも想定すると、カセットコンロとガスボンベは普段からストックしておくのが良さそうかなと思います。
我が家は、たまーに鍋するので常備しています。タコパとかやると楽しいですよ!
非常用トイレ
非常用のトイレは必須ですね。人によっては非常食より重要という人もいます。BOSは防臭効果で定評がある(妻談)らしいので良さそうです。大人だとトイレは5〜7回/日程度をみる必要があるらしいので、家族3人分で3日分と余裕をもたせて50回分を購入しました。
ウォータータンク
水の確保のために。
衛生用品
水が止まったとき、液体用歯磨き(マウスウォッシュ)あると良いかもですね。一個くらい大きめのを買って、たまに使うという生活をしておくといざという時の備えにもなるかもしれません。
同様にドライシャンプーも、気休めにあると良いかもしれません。
カイロ
寒い時に災害に会う可能性もあるので必須ですね。そこまで有効期限は長くないので、我が家は常に多めにストックしておき、少しずつ使う運用です(妻が寒がりなので)
テント・ビニールシート
止むを得ず、家で籠城できなくなったときの想定です。これは普段大きな公園行くときに使っている使い慣れたものを使用します。ここらへんは事前に一度は使っておいた方が良いと思います。
今回買わなかったもの
買おうかなと迷ったけど、敢えて我が家では買わなかったものです。住んでいる環境や防災の考え方によっては必要になってくると思うので、参考までに載せておきます。
ヘルメット
必須の声は多かったですが、基本屋外避難は考えてないのと、結構かさばるので見送りました(追加で買うかもです)。買おうか迷っていたのは以下の定番ものです。
「反射シートを貼るとなおよし」との意見もいただきました(採用せずですが)
万能ナイフ
男のロマンのために買わせてくれとゴネましたが、同じく屋外被害をそれほど重視していないので必要性を妻を説明できず!無念!別の手段でアピールします…
マキタシステムでの電源確保
電動工具のマキタのバッテリシステム、共通の充電バッテリで、LEDランタンやラジオ等防災グッズある上にUSBアダプタ使えばスマホも充電できるのでとても良さそうと思いました。
災害時のモバイルバッテリーは大容量20100mAhのAnkerが最強だと思ってたけれど
— わは~♪ (@owatawaha) 2018年9月7日
マキタなら電動工具用1860バッテリーとUSBアダプターでiPhoneを12回急速充電して、空バッテリーがたったの40分で充電できるソリューションが組めます
一方、AnkerはiPhoneを7回急速充電してバッテリー充電は10時間以上です pic.twitter.com/OOzA7fsChk
現場で使ってるラジオ。USBでスマホの充電もできるので助かる。
— 齋藤pen孝行 (@Penchankun) 2018年9月6日
バッテリーも4本フルなので3日は付けっ放しでも大丈夫。 pic.twitter.com/SMkhq0QjxF
ただ、現在マキタの工具を持っていないため、1から揃えるならAnkerの方が安価でコンパクトという利点に加えて、Ankerの方がバッテリ容量も大きい点、AC100V出力がある点、単体で完結する点を重視してAnkerの大容量モバイル電源を選択しました。
既にマキタの電動工具等を活用している方であれば、以下のUSBアダプタを買うだけで十分防災グッズになるので非常に良い選択だと感じます。
マキタのシステムを1から揃えるなら、以下の充電器とバッテリも必要です。
防災グッズ以外の備え
Twitterの災害情報のアカウントをリストに入れる
ネットのインフラは災害時に生きているケースも多いので、Twitterであらかじめ災害情報を提供しているアカウントをリストにいれておくと良さそうです。以下のようなこともあるので、リストにしておくのが良さそうです。
加えてリスト部分は時系列がめちゃくちゃになる例のファッキン仕様の適用外なのでそういった意味でも有難かった。
私が防災用に作成したリストは以下になります。公開リストにしているので、参考まで(愛知県関係が多めです)。
ハザードマップ・避難場所マップの確認と印刷
以下から自分の近所のマップを印刷して持ち出しグッズに入れておくと良さそうです。あんまり私の住んでいる地域には情報ありませんでした。
避難場所マップに関しては以下になります。
役に立つアプリや情報
- Yahoo防災速報
- NERV防災
- ダンボールでまもろう
普段からアウトドア活動をする
色々グッズを調べるにつれて、アウトドアグッズがやっぱり災害時には強そうだなということを改めて感じました。普段からアウトドア活動に慣れ親しむと、サバイバルグッズの収集とメンテも兼ねられるという利点はありそうです。登山とか山籠りしている人は強そう。
健康に悪いし、それなりにリスクもあるので、あまり気は進みませんがトータルでの生存確率を高めるためには、多少はアウトドア活動した方が良いかもしれないと改めて思いました(実際やるかはまだ迷い中)。
防災グッズ合計価格
妻が既に購入済みのもの(防寒具やカイロ等)もありましたが、家族3人分(大人2人+子供1人)を一通り揃えたら約9万円弱でした。1から揃えたら10万円くらいになると思います。Ankerの大容量モバイル電源が一番高く5万円なので、これを削減しても大体4〜5万円ですね。
高いとみるか安いとみるかはその人次第ですね。お金をかけようと思えばいくらでもかけれるので、ある程度の想定と割り切りもして決めるのが必要かもしれません。
どうせ巨大隕石が降ってきたら全員死ぬのですし、極端な話、災害より交通事故で死ぬ可能性の方がずっと高いということもあります。かけたお金より、どれだけのことを想定して考えたかが重要なんじゃないかなと個人的には思います。
id:yamapi33 さんが紹介していた、100均で揃える方法もとても良いなと思いました。
まとめ
防災というと、非常食と水の確保が最重要で、とりあえずそれを買っておけばよいと思っていたのですが、調べていくうちに「全然違うじゃん」ということが分かりました。自分で考えて、必要なものをリストアップすることで、防災への意識と理解も高まった気がします。
それぞれのご家庭の家族構成、お住まいの地域、住んでいる家、どこまでの災害を想定するかで備えも変わってくると思いますので、この記事をきっかけに防災に備えていただくのもよいのではないかなと思います。
もちろんこの備えで完璧と思っているわけではないですが、完璧な絶望が存在しないように、完璧な防災というものもきっと存在しないのだと思います。誰しもが核シェルターを持てるわけでもないですしね。少なくとも全くやらないよりはずっと良いのかなと思っています。なので「南海トラフ地震を想定して、なんだその甘っちょろい構えは!毎日腹筋と腕立て100回ずつやれ!」とか言わないで下さいね
最後に、もしこういうものがあった方が良いとか、これは無くてもそれほど困らないという経験談ありましたら、建設的なコメントいただけると嬉しく思います。
参考リンク
防災情報サイト
防災グッズの必需品は?地震対策の避難グッズ全リスト [防災] All About
謎の災害速報アカウント「特務機関NERV」とは何者か | 概要 | AERA dot. (アエラドット)
体験談
https://note.mu/shiftwinter/n/n114c4a299736
北海道地震とそれに伴う39時間の停電を乗り切った時にあって良かったもの - らっこのじゆうちょう
https://www.asanohatake.com/entry/2018/09/08/213350
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変更履歴
- 2023/01/01 北陸の地震を受けて微修正
- 2020/04/14 ラジオに関して修正・追記
- 2018/09/24 生理用品、カセットコンロ、ガスボンベに関して追記