インスタコード開発者のトークイベント動画
最近みたイベントの動画が素晴らしかったので紹介したいと思います。以下になります。
きっかけは以下ツイートをたまたまみたことです。
ついに本日!
— SUNABACO八代 / 20日 SUNABACO八代夏祭り開催!! (@sunabaco8246) August 18, 2022
19時から、SUNABACO八代にて開催です✨
現地にはインスタコード @insta_chord をはじめとした、かんたんに弾けちゃう楽器が集結!
みんなで楽しみましょう!
おまちしています#SUNABACO#インスタコード#ベース #ギター pic.twitter.com/A2qClIIxQY
私が最近買った電子楽器、インスタコードの開発者ゆーいちさんがゲストということに加えて、GOROmanさんがいるということで、面白そうだなと思い見てました。
インスタコードの開発の話とかは、他の動画とかブログ(note)とかでも割とみて知っていたので、それほど新しい話はないかなと思っていたのですが、想像を遥かに超える濃くて面白い話が聞けました。個人でモノづくりをしている人に限らず、今大きい企業で何かしらの形でモノづくりに関わっている人は必見の動画ではないかと思います。
個人的に自分が気になったポイントのメモです。
徹底的なマーケットイン
プロダクトアウトでなくマーケットインとはよく言われることですが、徹底的にマーケットインを貫いているところが印象的でした。特にエンジニアだと、どうしてもプロダクトアウトになってしまいますし、そうでなくても売価を決めるときに原価を積み上げて利益をのっけるという考え方は定石だと思います。それに対して、あくまでアンケートの結果から売価を決めて、それを制約条件としてプロダクトを企画するというのは、当たり前に見えて、想像以上に難しく勇気がいることだと思います。というか普通は、どこかで諦めちゃいます。周りを頼る力
凄い人に頼りまくってどんどんものごとを進めていくの、自分とは対極の考え方なので興味深かったです。頼る人が超一流で、ちゃんと一緒に仕事できているのもほんと凄いというか、魅力ある人なんだろうなと感じました。人間力大事ですね。エクイティ・ファイナンスとデット・ファイナンス
資金調達の用語ですが、全然知りませんでした。個人でモノづくり企画しようとすると、こういう基礎知識から必要ですね。見積もりの考え方
見積もりを値切らない。プロを信頼するという考え方も良いなと思いました。確かに、信頼できる相手に値切らず仕事するほうがいい仕事できるよなという体感は普通の仕事でもあります。最悪なのは、複数社に相見積もりをとって価格を競わせることですね。誰でもできるような仕事なら、相見積もりをとって安いものを選べば良いのかもしれませんが、そればかりを繰り返す仕事に、大きな価値や競争力って生まれないんじゃないかなと感じたりすることはあります(もちろん必要あるときもあります)。下請けはよくない
下請けに作業をやってもらうという考え方だと、付加価値が生まれない。人月ベースでなく、勝ちベースでお金を支払うべき。下請けをパートナーと言葉だけ変えてもダメ(単なるエイリアス)、考え方を変えないといけない。覚悟きまりすぎ
インスタコードをつくるために、マンション売ってお金作ったり、覚悟決まりすぎ。
その後のおまけ動画も凄かった
その後、急遽インスタコードの演奏会という動画も配信されたのですが、そちらも凄かったです。
なんと動画の後半、インスタコードの分解が始まり、メンテナンスの仕方やハードウェアの仕組みを解説しだしていました。インスタコードというオープンな楽器ならではの動画だと思います。
まとめ(動画の感想)
めずらしく動画の簡単な紹介でした。繰り返しですが、何らかの形でモノづくりに関わっている人、特に個人のメイカーだけでなく、会社でのモノづくりに違和感や閉塞感を感じている人に見てほしい動画と感じました。動画のコメントを見ると、企業でのモノづくりに違和感や閉塞感を感じている人が多くいるように感じました。そんな方たちも見ると何か感じるところや気付きが得られるコンテンツなのではないかなと思います。
とはいっても「このイベントで話されていたようなモノづくりをすればバラ色のような未来が待っている」というわけではないのは注意が必要ですね。今の大きな企業すべてが、こういうモノづくりをすれば良いわけでは決してない(というか不可能)ので、そこはバランスというか考え方が重要ですね。結局「Hardware is Hard」なことに変わりはないので。
あと、動画ではそこまで触れられていませんでしたが、インスタコードのコミュニティの作り方・運営も特筆すべき点かなと感じています。その点にフォーカスした話もいつか聞いてみたいですね。
参考リンク
何かをクリエイトして、お金を稼いで生きていきたい人は、「誰でもメイカーになれる時代のヒット商品の作り方」を聞こう by インスタコード ゆ~いち @insta_chord / @GOROman / なか|TAKASU Masakazu|note
#SUNABACO 「誰でもメイカーになれる時代のヒット商品の作り方」by インスタコード ゆ~いち @insta_chord / @GOROman / なかまこ @nakamakoko - Togetter