週刊少年ジャンプ史上自分に最も影響を与えたマンガ21選

自分の好きなジャンプ漫画

 このランキングがなかなか良かったです。

 何がよいって、ランキング自体、個人の好みを(恐らくある程度)押し殺した、なかなか納得感ある妥当な作品の選択になっているところと、これを読んで「自分ならこれを入れたい」って思わせるところですね。

 というわけで、他の漫画への影響とか、売り上げとか全然無視して、自分がただ好き、影響を受けた漫画を挙げたいと思います。本家(?)をリスペクトして、週間少年ジャンプに限定、1作家1作品で、古い作品から列挙しています。20作品でおさめようとしたら、勢い余って21作品になりましたが、アイシールド21にちなんで(?)ということでご容赦ください。

 また、上記ランキングに出ている漫画は外しています。ドラゴンボールとかは、もちろん私も読んでいて、好きだし影響も受けましたが、それは他の人も同様で、他の人に比べて格別というわけではないからです。

 あと、時期もかなり偏りがあります。リアルタイムで購読していた時期がどうしても中心になります(一応古い作品や新しい作品もある程度読んでいますが、個人的ランキングなのでそのあたりはご了承ください)。

 連載作品の情報はWikipediaの週刊少年ジャンプ連載作品の一覧を元にしています。

妖怪ハンター(諸星大二郎)

 諸星大二郎先生の代表作。なんと連載は1974年。半世紀前です。しかも今も現役の作家なのだから驚きです。扱っているジャンルから、一般的な知名度はそこまで高くない印象ですが、漫画界やそれ以外のジャンルも含めて、与えている影響はレジェンド級だと思いますし、今後も評価が上がり続ける漫画家ではないかと思います。

 以前ブログ記事も書きましたので、詳しくは以下記事参照ください。

コブラ(寺沢武一)

 この記事を書くためにWikiをみて「えっ、コブラってジャンプで連載していたの!?」と驚いた漫画です。

 ハードボイルドなSF、骨太なストーリー、腕にサイコガンと呼ばれる銃を埋め込んだ宇宙海賊に、アーマロイドというサイボーグのヒロインという設定。

 自分も好きですが、漫画的な影響も大きい作品と思います。

シティーハンター(北条司)

 単純に好きな漫画です。主人公の冴羽 獠には憧れました。アニメも最高でした。アニメのエンディング曲に、いわゆるアニソンでなく、タイアップとしてアーティストの曲が使われるようになったのは、シティーハンターが分岐点だったと言われていますね。TM NETWORKの「Get Wild」は、今もTM NETWORK自体現役でライブで演奏されています。ジャッキー・チェン主演で映画化もされたりしたのですが、あれは衝撃的でしたね(深くは語りません)。  しかし、その後、連載終了後30年たっても新作アニメの劇場版が作られ続けて、Netflixでまさかの実写化されるとは、ファンである自分も全く予期していませんでした。

 アニメ劇場版は、オリジナルメンバーで全く構造が変わっておらず、ほぼ水戸黄門状態ですね。次世代の引き継ぎとかは微塵も考えていない「もう、このまま燃え尽きるまでいけるところまでいく!」という姿勢がよいと思います。一方Netflix版は、うまく令和に価値観含めてアップデートしていて凄いと思いました。まだまだ現役で楽しませてもらっている作品ですね。

 他にも、ヒロインの香が事故で亡くなったという衝撃設定の「Angel Heart」(設定が衝撃的すぎて、続編でなくパラレルワールドという設定になった)、スピンアウト作品である異世界転生ものの「今日からCITY HUNTER」など色々書きたいことは尽きないのですが、書ききれないので今回は割愛させていただきます。

ジャングルの王者ターちゃん♡(徳弘正也)

 普通に性器を露出しつづけていて、今だと連載できそうにない作品の1つですね。徳弘先生は、ギャグもシリアスもエロも上手に描けるかなり凄い漫画家だと思います。徳弘先生は少年ジャンプ以外に場所に移って、少年ジャンプではできない表現をしてからの作品「狂四郎2030」「昭和不老不死伝説 バンパイア」「もっこり半兵衛」などが特に良いですね。今後も含めて楽しみな漫画家です。

CYBORGじいちゃんG(小畑健)

 最初に絵をみたときの衝撃は忘れられません。当時からして完成されていて、最先端でした。個人的には漫画はそこまで絵を重視していないタイプなのですが、小畑先生の画力は、漫画の面白さを大きく変えるパワーがあると思っています。  「あやつり左近」「ヒカルの碁」「DEATH NOTE」「バクマン。」は、小幡先生の絵じゃなければ、また売れ方や評価は変わっていたのではないかと思います。

 あと「力人伝説 -鬼を継ぐ者-」という当時人気だった若貴兄弟を題材にした相撲漫画の読み切りも好きでした。多分「火ノ丸相撲」のベースになっていると思います(そんなことはない)。

DRAGON QUEST -ダイの大冒険-(稲田 浩司・三条陸)

 ジャンプ+の「ドラゴンクエスト ダイの大冒険 勇者アバンと獄炎の魔王」を読んで(自分の中で)再評価されている作品です。やっぱりポップがいいんですよね。

 今から読む人は、私にはできない「勇者アバンと獄炎の魔王」→「ダイの大冒険」という順番で読んで感想を教えて欲しい作品です。

電影少女(桂正和)

 ドキドキしながら読んでました。桂先生の描くお尻はもはや国宝だと思います。

花の慶次 -雲のかなたに-(原哲夫・隆慶一郎)

 シティーハンターに並んで好きな作品です。子どものころは全然面白さが分からなかったのですが、大人になって読んで評価が激変した作品です。主人公前田慶次って、ほとんど記録残っていない武将のはずなので、前田慶次が戦国無双とかで最強の武将扱いなのは、この作品の影響が大きいはずです(多分)。あと、普通に濡れ場のシーンとかあって「ジャンプの性描写の基準ってどうなっているの?」と当時子どもながらに思った作品でもあります。原先生だからゆるされていたんですかね(笑)

 あと、驚いたのは隆慶一郎先生の原作読んだら、かなり原作に忠実なところです(笑)是非原作やゲームも含めて前田慶次の痛烈でさわやかな生き様を感じて欲しい作品です。

 おなじ、隆慶一郎先生原作の「影武者徳川家康」もおすすめです。打ち切りになってしまいましたが、最後まで読みたかった作品です。

珍遊記 -太郎とゆかいな仲間たち-(漫☆画太郎)

 漫☆画太郎先生の登場は衝撃的でした。未だに唯一無二の作家な気がします。漫画史での影響でいうと、この後描いた「まんゆうき」の主人公の娘々(にゃんにゃん)は、萌え系主人公の元祖という説もあり、なかなかエポックメイキングだったりします。

 その後も、別紙ながらも「地獄甲子園」で「まさに外道」というネットミームを生み出したり、「樹海少年ZOO1」では、 原作ピエール瀧さんで、52話までの展開を無かった事にして24話からの展開を新しくやり直すという斬新すぎる手法を生み出したり「珍入社員金太郎」という本宮先生の「サラリーマン金太郎」のパロディー漫画を描いたら、5話目にして「大人の事情」で打ち切りになり、存在自体を漫画誌から抹消されるという多くの伝説を残しています。

 終わり方の多くが「アパートの階段を転がり落ちて、トラックにはねられて、爆発して終わる」ことでも有名ですね。

アウターゾーン(光原伸)

 今でも思い出すエピソードありますね。小人の妖精とか、永遠にタイムスリップする人とか、時間を止めたら凄い勢いで年をとるやつとか、リカちゃん人形に転生したヒロインとタッグを組む刑事の話とか。

 最終話も印象的でした。え、ここには書けませんよ。ミザリィさんとの約束なので。

究極!!変態仮面(あんど慶周)

 これが連載したときの衝撃は凄かったです。まさか映画化もするとは…CITY HUNTERの映画にも繋がるという意味で、重要な作品だと思います。

BØY -ボーイ-(梅澤春人)

 DQN(ドキュン、いわゆる不良)を書かせたら世界一の漫画家だと思います。ソードブレイカーでの壮絶な打ち切りも印象的でしたが、梅澤先生は、ヤングジャンプで書いた「カウンタック」は名作です。ダサい大人の悲哀と、そこからのサクセスストーリーがよいです。

翠山ポリスギャング(甲斐谷忍)

 自分は結構好きでしたが、ジャンプではふるわなかったのが残念でした。甲斐谷先生はジャンプ出て「ソムリエ」・「ONE OUTS」・「LIAR GAME」と大きく化けた漫画家ですね。どれも好きなのですが、個人的には「太平天国演義」が甲斐谷先生作品の中でもトップクラスの名作だと思うので、いつか続きを書いて欲しいです。

王様はロバ〜はったり帝国の逆襲〜(なにわ小吉)

 1コマずらした話読んだ人は、この人は天才だと思いました。

惑星をつぐ者(戸田尚伸)

 ハードSF漫画。かっこよかったし面白かったのですが、1巻で打ち切り。同じ時期にレベルEがあったのもタイミングが悪かったかもしれません。

幕張(木多康昭)

 結構衝撃的な漫画でしたね。木多先生は、ヤングマガジンにいって「喧嘩商売」で結構化けた印象です。あそこまで格闘的なバトル漫画が描けるなんて思いもしませんでした。

 編集者が女性漫画家に手を出したことを連載中の漫画で暴露したくだりは、当時は冗談だと思っていたのですが、後で本当のことだったのを知って「ジャンプってガチなんだなと」思いました。

ZOMBIEPOWDER.(久保帯人)

 はじめて読んだとき「なんか、不思議とスタイリッシュな漫画」と思っていました。主人公の武器がチェーンソータイプでめっちゃ使いづらそうなのが印象的でした。その後「BLEACH」であんなに凄いことになるとは…

 久保先生は、勢いとおしゃれで描いていそうな印象持っている人おおそうですが、自分は、世界観をしっかりもった漫画家と思っています。

ボボボーボ・ボーボボ(澤井啓夫)

 ランキングが全員ボーボボのやつは、定期的に腹筋崩壊します。再評価され続けているようなそうでもないような不思議な漫画ですね。

 呪術廻戦は実質ボーボボらしいので、ボーボボがなかったら呪術廻戦が生まれなかったと考えると、漫画界への影響も大きい作品かもしれません(本当か?)

いちご100%(河下水希)

 一番衝撃的だったのは、主人公がてっきり東城 綾とくっつくと思っていたのが、最終的に西野 つかさと結ばれたことです。この結果に関しては、当時友人と激論を交わした結果「いちご100%は、読者の反応によってエンディングが変わる、マルチエンディング方式の漫画だった」と結論付けています。

 東城 綾エンド版のいちご100%をいつか読んでみたいです。

アイシールド21(村田雄介・稲垣理一郎)

 自分の中で勝手に再評価している漫画です。普通に、村田先生の作画と稲垣先生のストーリーで完成度高い漫画なのですが、めっちゃ展開が熱いんですよね。原作者の稲垣先生は、その後も「Dr.STONE」や他誌ですが「トリリオンゲーム」などもヒットさせていて凄いです。

SKET DANCE(篠原健太)

 実はSKET DANCE自体にはそこまで思い入れはないのですが、篠原先生自体が好きなので入れました。かなり設定やストーリーを考えている作家という印象です。ジャンプ+での連載ですが「彼方のアストラ」が凄すぎました。彼方のアストラについては以下の過去記事でも触れています。

ジャンプ以外の漫画含むランキング

 余談ですが、週刊少年ジャンプ以外の漫画も含めたベスト10だとこちらになります。3冊が、このランキングにも入っているジャンプ漫画ですね。

まとめ

 自分に影響与えた週刊少年ジャンプ漫画という、どこに需要があるか全く分からない記事を書いてみました。こうやって見直してみると、自分の性格・性癖に影響を与えたものって、ほんとうに若いときにインプットしたものが大きいのだなという印象です。子どものころに読む本や漫画は結構重要ですね。恐ろしさすら感じます。

 あくまで個人的なランキングなので、他の人のランキングも見てみたいですね。同じようなもの書いた人がいたら教えてもらえると嬉しいです。ただ、書くのは思ったより大変なので多少覚悟した方が良いかもしれません(5個くらいにすればよかった…)。

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