代替品のご案内
本記事で紹介しているUSB WiFiモジュールは、2021年現在、両方とも生産中止になっています。
代替品をTwitterで質問したら、やさしいフォロワーさんがオススメを教えてくださいました(以下ツイートのリプライ参照)。
わお、ラズパイやJetsonで使えるUSBのWiFiモジュール、おすすめ知っている方、フォロワー様の中にいらっしゃらないでしょうかー? https://t.co/xVhDac8FNf
— からあげ (@karaage0703) May 26, 2021
以下代替品です。フォロワーさんおすすめなので、完全に信頼していますが、私自身はまだ動作確認できていない点はご了承ください。そのうち自分でも試してみたいと思います。
I-O DATA Wi-Fi 無線LAN 子機 11ac/n/a/g/b 433Mbps WPA3対応 アンテナ型 WN-AC433UA
- 発売日: 2013/11/30
- メディア: Personal Computers
TP-Link WIFI 無線LAN 子機 11n/11g/b デュアルモード対応モデル TL-WN725N
- 発売日: 2016/05/03
- メディア: Personal Computers
USB WiFiモジュール
Raspberry Pi用のWiFiモジュール。ネットで探すと実績があってオススメされているものは大きく2つあります。
BUFFALO WLI-UC-GNM2(現在生産終了)
PLANEX GW-USNANO2A(現在生産終了)
細かい型番違いのものはありますが、BUFFALOとPLANEXの一騎打ち。価格は両方ともほぼ1000円。サイズもほぼ同等。色は黒と白と正反対。まさに宿命のライバル(?)です。
ただ、ネットでの評判だとBUFFALOは異常に熱いという悪評が立っています。私はBUFFALOを使っていて、過去の記事でもWiFiモジュールならこれかなって感じで勧めてきてしまった手前、多少の責任感と大きな好奇心から電力を2つのモジュールの電力を比較してみることにしました。
電力比較
実際に仕様確認した上て実測しましたのでその結果です。
カタログスペック
仕様上は以下。
- BUFFALO WLI-UC-GNM2 最大2.5W
- PLANEX GW-USNANO2A 最大約1.3W
もうこの時点でBUFFALO負けてるじゃんと思うのは早いです。2.5Wはハードウェアエンジニアならピンとくる数字で、USBの規格は5V@0.5A(Max)で2.5WがMaxなのですね。なのでBUFFALOさんは「これはUSB規格に準拠した製品ですよ」という意味で2.5Wという数字を使っている可能性が高いのです。
電力実測定
エンジニアなら数字で語れ!というわけで電力測定。ほんとはちゃんとした測定器で測りたいところですが、私はダメエンジニアなので以下の機器で簡易測定。こういうのあると結構重宝しますよ。一家に一台。
ルートアール USB 簡易電圧・電流チェッカー 積算機能・VA同時表示対応 RT-USBVAC
- メディア: エレクトロニクス
BUFFALO WLI-UC-GNM2
まずはBUFFALOさんから。
0.68W(=4.88Vx0.14A)。
やっぱり私が予想した通り2.5Wより全然小さいです。PLANEXのMax値と比べても約半分。BUFFALOちゃん悪くないんじゃないの?
PLANEX GW-USNANO2A
次はPLANEXさん
えっ0A?ていうかネットに繋がりません。そこで、PLANEXのやつはアップデートしないと使えないという噂を思い出しました。実は理由あってRaspberry Piとしては特殊なディストリビューション(Ubuntu)使っててアップデートしてなかったのですよね。なので、最新のRaspbianをインストールしたSD差し替えて再チャレンジ。よし、今度はネットに繋がった!電流はと…
えっ!えっ!何度見ても0A
電流測定器の測定限界が 0.05Aなので 0.25W(=4.91Vx0.05A)以下。BUFFALOさんの半分以下。PLANEXさんの圧勝です。ちなみに念のため同じSDカードでBUFFALOさんも再測定してみましたが、同じ結果(約0.7W)でした。しかしPLANEXさんのモジュールの電力の小ささにはびっくり。WiFiモジュールって結構電力使用するはずなのに、なんでだろう…
無線LAN パワーマネジメント機能無効化設定
PLANEXのモジュールを使用した場合、パワーマネジメントOFFの対応した方がWiFiの接続が安定するようなので設定行います。まずは、以下のコマンドを実行します。
$ cat /sys/module/8192cu/parameters/rtw_power_mgnt
1
が返ってきたらパワーマネジメントONになっています。消費電力は抑えられるのですが、たまに接続が不安定になってしまいます。Planexの無線LANは消費電力元々小さいので、OFFにしてやりましょう。
下記コマンドで/etc/modprobe.d/8192cu.conf
ファイルを作成
$ sudo vi /etc/modprobe.d/8192cu.conf
ファイルの中身に下記を書き込みます。
options 8192cu rtw_power_mgnt=0
再起動後、下記実行。
$ cat /sys/module/8192cu/parameters/rtw_power_mgnt
0
が返ってきたらパワーマネジメントOFFになっています。
まとめ
PLANEXさんの方が省電力でよいです。今後はPLANEXさん勧めたい気もしますが、BUFFALOさんでも今のところ自分は問題起こってないのと、アップデートする前から認識してくれるので、まずは確実に動作すること優先の初心者はBUFFALOさんでもよいかもしれません。
追記:生産終了しています。現在は以下がオススメです。
I-O DATA Wi-Fi 無線LAN 子機 11ac/n/a/g/b 433Mbps WPA3対応 アンテナ型 WN-AC433UA
- 発売日: 2013/11/30
- メディア: Personal Computers
TP-Link WIFI 無線LAN 子機 11n/11g/b デュアルモード対応モデル TL-WN725N
- 発売日: 2016/05/03
- メディア: Personal Computers
参考リンク
Raspberry Pi 2 B 日記 - 西尾泰和のはてなダイアリー
この記事がきっかけで今回の測定行いました。完全に正しいです
変更履歴
- 2021/05/26 代替品に関して追記
- 2017/02/04 無線LAN パワーマネジメント機能無効化設定に関して追記