初の映画プリキュア「スタートゥインクルプリキュア」観てきました
4歳の娘と一緒に、初めてのプリキュア映画を観てきました。なんと、握手会つきの上映会で、キュアスターと握手できる特典付きでした。
プリキュアと(娘が)熱いハグ
プリキュアの映画は初めてだったのですが、面白かったですね。おなじみの音楽も、劇場で迫力があるのが良かったです。
ただ、私はニワカなので熱心なプリキュアおじさんの熱い感想をお求めの方は、プリキュアの数字ブログ の id:kasumi19732004 さんの記事をご覧下さい。
プリキュアみて「変身っていいな」と思った
プリキュアって、最初見た時は「女の子向けだから頭脳戦とかギミックを駆使したものが多いのかな?」と思ったら、ドラゴンボール的なかなりの肉弾戦だったので驚きました。今のシーズンの主人公の女の子の能力からして、基本は筋肉パンチ(?)ですからね。
そして、プリキュアを見ていつも思うのが「変身っていいな」ということですね。変身シーンも印象的ですが、変身して強くなるって憧れがありますよね。私は世代的に、印象的な変身ヒーローといえばドラゴンボール(スーパーサイヤ人)ですね。皆様も自分の中での憧れの変身ヒーロー、何かしらあるのではないでしょうか?
そんなことを思ったら、ふと変身ヒーローのルーツって何なのかなと思い気になって夜も眠れなくなってしまった(いつもあんまり寝てない)ので調べてみました。
変身ヒーローのルーツの調査結果
自分が思いついたもの中心に、今後の議論(?)でポイントとなるような変身ヒーローを中心に時系列にリストに並べてみました。基本的には、大きく姿を変える元人間(一部宇宙人)のヒーロー(ヒールを含む)としています。ただ、結構曖昧でパワーアップするけど、あんまり姿が変わらないようなキャラクターは今回外したりしています(一寸法師とかポパイとか)。
あくまで個人の思いつきベースで並べているので「これが抜けているのはけしからん」とかはご容赦下さい。良いなと思ったものは追記していきますので、優しくコメントいただけましたら幸いです。
以前した、以下ツイートのリプライなども参考にさせていただいています(感謝!)
映画プリキュアをみて、変身して強くなる存在の元祖って何かなとふと思った。近いのはアメコミとか?
— からあげ (@karaage0703) October 27, 2019
神話とかファンタジーだと、変身するキャラはゼウスをはじめとして沢山いるけど、強くはならないしな。ヒーローじゃないけど、狼男は変身すると強くなるか。
年代 | 項目 |
---|---|
不明 | 狼男・吸血鬼・魔女 |
1885 | ジキル博士とハイド氏 |
1938 | スーパーマン |
1939 | バットマン |
1941 | キャプテンアメリカ |
1962 | ハルク |
1963 | エイトマン |
1963 | ビッグX |
1966 | ウルトラマン |
1966 | 魔法使いサリー |
1967 | パーマン |
1971 | 仮面ライダー |
1975 | 戦隊ヒーロー |
1984 | ドラゴンボール |
1992 | セーラームーン |
2004 | プリキュア |
2011 | 魔法少女まどかマギカ |
こうして、改めて変身ヒーローの歴史を古くから遡ると、以下のように変遷を遂げているなと感じました。
- 変身するモンスター
- 超人的なヒーロー
- 変身ヒーロー元祖誕生
- 変身ヒーローの多様化・多人数化
順に紹介しています。
変身するモンスター
変身ヒーローのルーツは、神話や伝承といったものまで遡れると思います。
ギリシャ神話だと、ゼウスが色々な生き物に変身しますが、パワーアップするわけではなくて、浮気といった悪いことを隠れてするために姿を変えているだけですね(笑)
神話や伝承の中で、大きく姿を変えてパワーアップするキャラクターの代表的なものは狼男(人狼)ですね。基本的に、悪役としてのモンスターです。こういった神話や伝承で、変身するものは狼男の他は、吸血鬼や魔女でしょうか。この辺りのモチーフとなっているのは、きっと死者なのでしょうね。その意味では、ゾンビも似たような存在なのかもしれません。
変身する人間の元祖だと、古くは1885年に2重人格のジキル博士とハイド氏がありますが、変身(人格が変化)している間は、理性を失いモンスター化(悪役となる)点で、狼男と非常に似た存在と言えそうです(むしろ狼男の元ネタが2重人格の人間なのかもしれません)。
変身してパワーアップする悪役(モンスター)は、今でも頻繁に現れるキャラクターですね。漫画だとドラゴンボールのフリーザ様(もう既に古い?)もそうですし、クライマックスの盛り上がりという意味で、ゲームとは相性が良いですね。ドラクエもバイオハザードも、ボスは大体変身してパワーアップする印象です。
超人的なヒーロー
続いて1940年代付近に現れるのが、超人的な力を持つヒーローです。スーパーマン、バットマン、キャプテンアメリカといったいわゆるマーベルヒーローですね。
これらのヒーローは、変身すると強くなるわけではなく、基本的には変身前から強くて、正体をバラしたくないので姿を変えて(多くの場合)善いことを行います。ゼウスとは逆バージョンですね(笑)
ここで、分岐点となるのが1962年に誕生するハルクかもしれません。人間が怒りで変身して姿形が変わり強くなるという点と、可逆性がある(また元の姿に戻れる)という点で、ヒーローと変身するモンスターが融合した存在と言えるかもしれません。ただ、ハルクは変身すると怒りで我を忘れて暴れるという印象も強いので、変身するモンスターの延長戦上ともみなせるかもしれませんね。
こういった超人的なヒーローは、現在でも人気で日々新しい存在が生まれ続けていますね。漫画の「僕のヒーローアカデミア」はまさにこの系譜ですし、本場のアメリカでは「ヒーローズ」「ボーイズ」といったヒーローのいる世界を舞台にしたドラマが数多く作られています。
変身ヒーロー元祖誕生
明確に変身ヒーローと言える存在のはじめは、1963年の日本の漫画「エイトマン」と「ビッグX」です。「エイトマン」原作者の平井和正先生は、この後「ウルフガイ」という狼男をモチーフにした小説で有名となるので、変身ヒーローの着想のルーツが、狼男といった変身するモンスターにある可能性は非常に高そうです。
「ビッグX」は、手塚治虫先生です。「エイトマン」に影響を受けた可能性もありますが、手塚先生は「火の鳥」をはじめとして、神話をモチーフにしたと思われる話が多く出てくるので、同じように変身するモンスターの方の着想が元の可能性もありそうですね。そういえば、火の鳥でも狼の顔を持つ人の話がでてきましたっけ。
変身ヒーロー多様化・多人数化
60年代、変身ヒーローというジャンルの人気が確立してからは、ウルトラマン、魔法使いサリー、パーマン、仮面ライダー、戦隊ものといった誰もが良く知る変身ヒーローが次々と生まれていきます。
魔法使いサリーをはじめとした魔法少女ものは、明らかに魔女がモチーフですし、パーマンはスーパーマンそのままですが、ウルトラマン・仮面ライダーといった日本オリジナルのヒーローも多く生まれ、どんどん多様化していきます。
70年代になると、戦隊モノのヒーローが始まり、多人数化していきます。90年代にはドラゴンボールやセーラームーンが始まります。ドラゴンボールの変身は、結構独特な気がします(リアルタイムでジャンプ読んでいたので結構衝撃がありました)。一方セーラームーンは、戦隊ものと神話と魔法少女ものが融合しているような印象ですね(セーラームーンちゃんと見たことないので、違っていたらすみません)。
そして2000年代ついにプリキュア誕生ですね。やはりセーラームーンや戦隊モノが発想元なのかなという印象です。その後、2010年に魔法少女ものとして「まどかマギカ」が始まります。こちらは、ネタバレになるのであんまり詳しく書けませんが、設定がヒーローものからその大元である、神話のモンスターやゾンビにより近い存在となっているのが、原点回帰的で面白いですね。
まとめ
プリキュアの変身シーンへの興味から始まり、何故か変身ヒーローのルーツを調べてまとめて長文を書いてしまいました。誰が読むんでしょうこれ(笑)
こうやって調べてみると、思わぬ繋がりや、背景が見えてきて面白いですね。
私自身、このあたりの漫画やアニメに詳しい訳ではないので、間違いみつけたらそっと教えてもらえると嬉しいです。ヒーローが必要とされた歴史的背景とかも調べてみても面白そうですが、政治的な要素が強そうなので今回は触れませんでした。興味がある方は調べてみて下さい(まとめて公開してくれると嬉しいです)。他、こういった情報に関してまとまったサイトや本があれば、教えてもらえると嬉しいです。