『テクノロジーの〈解釈学〉』読書会
以下でIAMASの小林先生が募集していた読書会に参加しました。参加した理由としては、もともと小林先生の考えに興味があったのと、書籍で自分自身が慣れ親しんでいる人工知能、Maker Faireについて多く触れられていたからです。
テクノロジーをめぐる問題について最近考えていることについて書いた『テクノロジーの〈解釈学〉』。
— 小林茂 | Kobayashi, Shigeru (@kotobuki) 2024年7月5日
草稿PDFを無償公開中のこちらに関する読書会を、7月12日(金)19時より名古屋で開催します。
参加者には物理書籍も配布予定です。ぜひ、ご参加ください。
☟(続く) pic.twitter.com/faJnNemgul
『テクノロジーの〈解釈学〉』については、以下記事参照ください。なんと草稿がPDFで無料公開されています。
場所が、金山の「TOUTEN BOOKSTORE」というところだったのですが、まずここが素敵な場所でした。
読書会には4名の方が参加していました。中には、以前ファブコア・カフェイベントでお世話になった @sato99さんもいらっしゃいました。世の中狭いですね。
物理本が配られる大盤振る舞い。無料でよいのかしら??
議論は、凄い刺激的で面白かったです。キーワード的には以下のようなことが自分の中で印象的でした。
- 技術の民主化は悪?
- AIの魔術化、ブラックボックス化
- テクノロジーの手触りの重要性
- メディア論
- テクノロジーの身体化
- 作る経験の重要性
- ベルクソンとアインシュタイン
AIを使った読書体験
書籍は、一通り読んだものの、途中哲学などのバックグラウンドがないため、理解が難しいところが多くあったのでAIにサポートしてもらいながら、もう一度読んでみることにしました。具体的にはNotebook LMに、草稿のPDFを読み込ませて、本についてAIに要約してもらったり、QA対応してもらったりしました。
この読書体験が素晴らしかったです。自分が不足している哲学の知識についても、質問したらすぐ答えてくれますし、AIに本についてQAを作ってもらう機能があるのですが、それを使って自分の理解度を確かめたり、理解不足のところを確認できたりします。
また、自分の考えについてAIとディスカッションすることもできます。読書会で多様な人と会話することの重要性を感じましたが、それと同じような体験がAIでもできるということが非常に面白かったです。もちろん、リアルな読書会に体験だったり広がりということでは叶いませんが、ただ本を読むだけよりずっと理解を深めたりできそうだなと感じました。
まとめ
『テクノロジーの〈解釈学〉』の読書会と、AIを使った読書体験について紹介しました。
AIを使った読書体験、便利ですね。今はAIとディスカッションすることで自分の理解を深めていますが、今後、AIを自分の身体の1部と感じられるようになったら、AIにPDFを読ませるだけで満足するようになっていったりするのかな?と少し思ったりしました。そうしたら、AIに本を読ませる権利を買う時代になっていくのかもしれません。
「なんとなくそれは貧しそうだな」と感じりもしますが、そういった考えも古くなっていくのかもしれませんね。自分は、まだしばらくは人とリアルな場で読書会する贅沢な体験を享受し続けたいなと思います。
参考リンク
岐阜イノベーション工房2020シンポジウム : 都市の“辺境”(フロンティア) - YouTube