アイコン画像を独自のライセンス「karaage License」で公開してみた

自分のアイコンの公開

 自分のアイコン画像をオーバーレイするようなアプリを公開しました。

 そのときに、なんの気もなしに自分の以下のアイコン画像(デザイナーのいまがわ (id:i_magawa)さんに作っていただいたものです)をリポジトリに含めてしまいました。


 ↑これね

 すると、素早く以下のようなご指摘をいただきました。

 普通にブログでダウンロード可能な形で公開しているので、あまり気にしていなかったのですが、MITライセンスで公開すると、例えば知らない誰かが自分のアイコンを商用利用をしても文句を言えなくなってしまいます。

 それは不味いなと思いつつ、常識の範囲内でアイコンは好きに利用して欲しいし…どうしたものかなと考えたすえ、独自のライセンスで公開することにしました。

自分のアイコンを独自ライセンス「karaage License」で公開

 リポジトリは以下です。

 ライセンスファイルは以下です。

karaage_icon/LICENSE at master · karaage0703/karaage_icon · GitHub

 内容は以下のような感じです。ひどい英語です。

Karaage license is original license.
DO NOT USE this software for commercial use.
You can use this software for hobby use under following conditions.
- You have to respect karaage0703(github.com/karaage0703).
- You can't eat karaage with lemon.
- You have to obey karaage0703 command

karaage0703 can prohibit this software usage anytime.

 訳すと以下のような感じです。

- @karaage0703を尊敬する
- からあげにレモンをかけない
- @karaage0703の命令に従う

 こんな適当なライセンス作って良いのかな?とは思ったのですが、世の中にはFxxkという単語が含まれているライセンス もあるわけなので、良いのじゃないかなと思っています。

 元のリポジトリは、「karaage License」のリポジトリからアイコンをダウンロードするスクリプト置いて、ダウンロードする形にしました。元のリポジトリからは、過去のコミット含めて画像ファイルを削除しておきました。削除の際は、以下の記事を参考にしました。

Git リポジトリに上がっているファイルを履歴ごと消すには? #Git - Qiita

 Gitのsubmodule使っても良いような気がしましたが、ライセンス影響受けないのか調べても今ひとつ確証持てなかったので使わないでおきました。

ライセンスって難しい

 自分でライセンス作ったら、色々ライセンスについて考えさせられました。複数のライセンスとか重なる場合とか、どうすれば良いのかよく分からないですし、今回の場合、すぐ気づけたから良かったのですが、削除する前にたくさんの人にforkされてしまっていたらどうすれば良かったんだろうなとか(多分一人一人に事情を説明して消してもらうしかないのでしょうけど)。もし、大きいOSSでライセンスが突然変わったらどうすればよいのか?とか(そうならないように、OSSの開発に積極的に参加すべきなのでしょうね)。

 考えるほど、色々やっかいなケースが出てきそうです。あんまり自分の周りでもライセンス詳しい人って会ったことないです。

 ライセンスが難しいというか、なかなか理解しづらいのはライセンスに以下の2つの要素があるからではないかなと思います。

  • 思想・哲学的な要素
  • ビジネス・法律的な要素

 特にフリーソフトウェアの文化から生まれてきたライセンスは思想的な影響が大きい気がします(GPLとか)。そこに、ビジネス的な要素とか法律的な要素が絡むと、どうしても揉めやすいのかなと感じています。

 一番大切なのは、開発者をリスペクトした上で、自身もOSSの開発になんらかのコミットをすることなのだろうなと思ったりしています。一つくらい大きいOSSの開発に参加すると、色々見える景色も変わってくるのかもしれないなと思ったりしました。

まとめ

 独自のライセンス「karaage License」で自分のアイコン画像を公開してみました。ライセンス、自分で作ってみると色々考えさせられますね。ただ、ライセンスがあることによって、OSSをみんなで活用し合って、よりよい社会にしていくことができるわけなので、恐れず積極的に活用することが大事かなと思います。特に個人の趣味の活動では。

 みなさんも、既存のライセンスでは問題のあるケースが出てきたら、独自のライセンスの作成も考えてみてはいかがでしょうか?

 というわけで、私のアイコンも是非私を尊敬した上で使ってみてください。からあげにレモンかけないことも忘れずに!

参考リンク

OSSライセンス区別のチップス

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