オンデーズの社内仮想通貨制度は日本の大企業こそマッチしそうと思った話

オンデーズの仮想通貨制度

 オンデーズという眼鏡ショップに社内仮装制度があるという話を聞いて、とても面白いなと思いました。オンデーズは社長の田中さんが「破天荒フェニックス」というベストセラーを出していることでも有名です。私も本を読んでファンになり、実際にメガネを買いました。詳しくは以下記事参照ください。

 そんなオンデーズ、社内制度もユニークなものがたくさんあります。その中の1つが社内仮想通貨制度です。制度の詳細は、社長の田中さんのブログ記事を参照ください。

 3年くらい前からはじめている制度のようです。オンデーズには、他にも昇進を選挙で決めるユニークな制度もあったりするのですが、そちらの紹介はまた別のときにでも。

日本の大企業こそ社内仮想通貨を取り入れるべき

 社内仮想通貨、めちゃくちゃ面白いなと思いました。田中社長の記事に、ほとんどその狙いだったり、効果は書かれているのですが、特に社員同士でやりとりできるというのが面白いですね。

 これがあると、ちょっと苦手な仕事は、得意な人に社内仮想通貨で頼むとか、休みたいときに社内仮想通貨で仕事を変わってもらうといった、社内の独自経済圏ができて、仕事を頑張ればがんばるほどインセンティブが働きます。

 大きい会社だと、仕事押し付けたもの得だったり、見てみぬふりをするのが得だったりすることが多い中、こういう肩書きとは別の報酬や評価軸があるのはとても良いなと思います。自分の会社も、謎の社内ポイントあるのですが、毎年同じ額をもらえて、色々な社内の補助に使えるというだけのものなので、そのまま給料を増やしてくれれば良いのになといつも思っていました(何か政治的な理由があるのでしょう)。オンデーズみたいに「社員間でやりとりができるという」という仕組み加えて欲しいですね。

 よく日本の大企業が、成果主義を取り入れて失敗する話をよく聞きますが、前提としている終身雇用・強い年功序列の給与体系と相性が悪いのですよね。終身雇用自体は、幻想なのでいずれ儚く消えていくと思うのですが、その際にいきなり成果主義に全面的に切り替えるのでなく、こういった肩書き以外の評価軸を設けて、徐々にシフトしてソフトランディングしていくと、いくらかはマシになるのではないかなと思います。

まとめ

 オンデーズの社内仮想通貨が面白いし、日本の大企業こそマッチしそうという話でした。深掘りすると、お金の価値とは?みたいな話になるのですが、かなり長くなりそうだったので、今日はここまでということで。

 ただ、こういったクローズなコミュニティで使用される独自の経済圏・貨幣制度みたいなものは増えていきそうだなと思いました。脱税目的やる人も増えそうですね。実際、こういった独自の貨幣、現金や現物と一切交換しない場合に課税することができるのかは気になるところです。オンデーズの社内仮想通貨制度でも、ブログの説明記事で税金はちょっとやっかいみたいなことが書かれていました。オンデーズの場合は、現物と交換できるのでそのときに課税対象となりそうですね。

 というわけで、そのうち私も、からあげ教みたいな宗教を初めて。独自のからあげマネーを流通させたいとおもいます!信者を募集しなきゃ!完全教祖マニュアルは読んだので、教祖になる準備は万端です!

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