テレビの番組のコンテンツ作りに対する時間のかけかたにビックリした話

1月に2つのテレビ番組に協力しました

 実は10月は2つのテレビ番組に協力しました。1つは仕事関係なので、ここでは詳しく書きません(自分もちょっとだけ出演しました)。

 もう1つは、NHKで10月29日放送された「漫画家イエナガの複雑社会を超定義」への技術協力です。こちらは仕事関係なく、個人(からあげ)として協力しました。詳しくは以下ブログ記事参照ください。

 時期が重なったのは全くの偶然で、局も番組の内容も異なるのですが、共通して「テレビって凄いな」と思うことがあったので、少しだけここに書いておこうと思います。

テレビの番組作りにかける時間が半端ない

 全然違う番組なのですが、1つ確実に共通していたのが、コンテンツづくりにめちゃくちゃ時間をかけていることです。仕事で出た番組は、私の出演は1分くらいだったのですが、インタビューなど含めて3時間以上取材をうけていました。1%も使われていません。あの膨大な素材はいずこへ…

 NHKに関しても、私が直接協力した箇所の放送時間は、以下の動画の温水さんが出演している部分で1分ちょっとといったところです。コーナー全体でも5分もありませんね。

 この5分のコーナーをつくるのに、私もそれなりにコードの作成から検証まで時間をかけています(確実に10時間は超えていると思います)し、NHKの番組担当者の方も、私とのやりとりだけでも相当時間を使っていましたし、コーナーづくりにかなりの熱意と労力をもっていることが、少しだけ協力した私にも伝わってきました。

コンテンツの生産性

 単純にコンテンツの生産性で考えると、めちゃくちゃ効率悪いですね。例えばYouTube Liveだと収録時間と放送時間がほぼ1:1なので、YouTube Liveとコンテンツ作りにかける時間割合だけ比べたとしたら、100倍以上効率が悪いことになります。

 良い見方をすれば、それだけ時間をかけてクオリティ高いものになっているとも思えますし、意地悪な見方をすれば、古い効率の悪いやり方をいまだにしていと言えるかもしれません。

 私自身は両方とも感じました。時間をかけたからこそ作れるコンテンツ(特にNHK)でもありますし、もう少し時間を節約する方法もあるのでは?とも正直感じました(特に仕事関係で出た番組)。ただ、時間を節約すると、テレビ局がとりたい絵を速くとるために演出を強要する(やらせが横行する)ことや、十分検証が出来ていない誤った内容が放送されてしまうことが多くなるということが容易に想像できるので、結局はトレードオフなのだろうなと思います。

まとめ

 テレビ番組のコンテンツづくりに関して、自分がテレビに出演や協力してみて思ったことを書いてみました。ネットが強くなり、テレビは相対的に弱体化したと言われたりしますが、まだまだテレビはお金も時間もある巨大なメディアだなということを、コンテンツ作りから改めて感じました。

 テレビ番組を見る目も、少し変わりました。何気ない1コーナーでも、そこの制作にかかる膨大な時間を、否が応でも想像してしまいますね。そして、見る立場からしてみると、テレビ番組(特にNHK)ほど時間かけて作っているコンテンツに手軽に触れられることはそうそう無いのではないかと思います。

 私は、番組に協力した後、YouTubeよりNHKプラスをみる頻度が少しだけ上がりました(笑)あとは、私のブログももう少しコンテンツづくりに時間をかけても良いかもしれないなと思いました。精進します。

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