ポケミク・エフェクタ(NSX-39+)
大人の科学のポケット・ミク(通称ポケミクさん)のエフェクタ作成しました。MAC OS X専用のネイティブアプリです。
ポケット・ミク(NSX-39)の実力をちょっとだけ引き出すということでポケミク・エフェクタ(NSX-39+)という名前にしました。
作った理由
ざっと以下です。
- 待てども待てども公式からアプリが出てこない
- 公式のようなWEBアプリケーションでなくネイティブのアプリが欲しかった(ライブでも使えるようなやつ)
- ポケミクさんが初期状態だと実力を全く出せていないので不憫に思って
- 2014年になって今更少しMIDIを勉強したくなった(規格制定されてから30年以上経過)
ポケミク・エフェクタ主な仕様
- ポケミクさん自動検出機能
- リバーブ2種類+OFF(レベル調整あり)
- コーラス3種類+OFF(レベル調整あり)
- バリエーションエフェクト6種類+OFF(レベル調整あり)
- ビブラート4種類(レベル調整あり)
- ピッチベンド、ファインチューン調整
ちなみにこのソフトで弄れるのはこれだけですが、ポケミクさんのエフェクト自体はリバーブx29種類、コーラスx24種類、バリエーションエフェクトx181種類、イコライザ等あって、しかもそれぞれエフェクト毎に細かい設定のパラメータがこれまた膨大にあります。
このソフトではポケミクさん使用可能なエフェクトの1%程度しか引き出せていないことに注意(?)下さい。実装していない理由は、単なる私の時間と根気不足です。
制約事項
基本的に上記以外のことはできません。あくまでポケミクさんのeVocaloid部(発声部)の専用エフェクタとして作っていますので、歌詞を入力する機能や他のGM音源を鳴らす機能、ソフトキーボード等は実装していません。そういうのは他に便利なソフトあるので組み合わせて使ってねというスタンスです。後は、私が作りきる時間が無いというのももちろんあります。
成果物
ソフトダウンロード
GitHubに上げてあります。以下のリンクからダウンロード下さい。
アイコンも自分で作りました。BOSSのエフェクタっぽい感じに仕上げてみました。
マニュアル
- ポケミク・エフェクタを上記のリンクからダウンロードして下さい。
- ポケット・ミク(NSX-39)をパソコンに接続して起動
- ポケミクエフェクタを起動(ポケミクさんを起動してからじゃないと接続に失敗するので注意)
- 画面の右上に青バックでNSX-39 is connectedと表示されれば接続成功。赤バックになった場合はもういちど最初からやり直して下さい。
- あとは適当に。下記の動画とか見るとわかりやすいと思います。
動画
使ってみたときの動画です
スクリーンショット
こんな感じ。ちょっと味気ないですね。
どうやって作ったの?
Processingというプログラミング言語を使用しています。MIDIライブラリとかリストボックスとかノブボタンとか全部ライブラリで用意されているので楽々でした。途中ちょっとハマったり、疲れてサーフィンしたりしたのでソフトつくるのにかかった時間は大体半日でしょうか。思ったより時間かかりました…1,2時間くらいでできると思っていました。
Windowsの人へ
ごめんなさい、このソフトはMAC専用です。多分30分もあればWindowsに移植できるのですが残念ながら動作確認環境がありません。ソースコードあるので、誰か動作確認して私にファイル送ってくれたら泣いて喜びながらWin版をアップロードします。
まあWindowsは例えば以下のソフトとかで、ポケミク・エフェクタと同等以上のことができそうなのであんまりこのソフトを気にしなくてもよいと思います。
作ったときはまったこと
Processing上では動くのですが、ネイティブアプリケーションにエクスポートしたとき動かなくてはまりました。理由は、mmjのライブラリが入ってくれていなかったこと。
アプリケーションのパッケージの中を表示して「Contents」->「Java」のフォルダの中に必要なライブラリ(今回だと「libmmj.jnilib」)をコピーしたら解決しました。
変更履歴
2019/04/29 GitHubへのリンク追加