積ん読していた名著と名高いカーネギーの「人を動かす」をようやく読破しました、漫画で

D・カーネギー「人を動かす」をついに読みました

 ずっと積ん読していたカーネギーの「人を動かす」ついに読んでしまいました。こちら…

 ではなく、こちらの漫画版をな!

 「人を動かす」自体は、会社の先輩だったり、いろんなところで「名著」と言われれているのを耳にしていたので、少し気になっていたのですが、結局少し読んで放置したままになっていました。

 そんな中、ネットでふと「人を動かす」漫画版の存在に気づいて、ついに読破してしまいました。これで私も「人を動かす」を読んだことある側の人間です。

漫画版「人を動かす」が普通に良かった

 漫画版の「人を動かす」は、自己啓発本の漫画版にありがちな、現代に生きる主人公達(サラリーマン)が、「人を動かす」を読んで実践して大成功!困ったときに「人を動かす」を読んでピンチを切り抜けた!的なストーリーです。カーネギーさん、ドラえもんみたいな人ですね。孫子の「兵法」や宮本武蔵の「五輪書」をはじめとした、古今東西のあらゆる自己啓発本に使える便利なフォーマットです。

 漫画だとやはり分かりやすかったですね。私は漫画で出てくる「人を動かす」を読まずに失敗を繰り返すチャラ男そのままでした。具体的には、カーネギーを少しだけ読んで積ん読して、カーネギーを鉄鋼王と勘違いしていました。

 書籍の中に「人に動いてもらいたいときは、人を心から褒めることが大切」という記述があるのですが、読んだ直後に、その日会社でとある人にやけに褒められた(しかもちょっと嘘くさい)ことを思い出しました。単純な私は、そのときは悪い気はしていなかったのですが、この本を読んであやうく動かされそうになっていることに気づきました(実際、その直後に無茶なお願いごとされて、引き受けるか少し悩んでいたところでした)。

 即、断ることを決意しました。読んでその日に効果ある凄い本です。本を読んで、改めて振り返ると知ってか知らずかは分かりませんが「人を動かす」の内容そのままのことを実践している人が結構いることに気づいたりします。

「人を動かす」という邦訳は良くない気がする

 書籍を読んで、改めてこの本の「人を動かす」という邦訳が良くない気がしてきました(Twitterのリプライでも同じようなことを思っている人のコメントがいくつかありました)。書籍の本質を正しく表していない気がします。この本の原題は「How to Win Friends and Influence People」なんですよね。直訳すると「友達がたくさんいる、人に影響を与える人になろう」みたいな感じでしょうか。この後半だけを切り取って、少し強めにしたのが「人を動かす」というタイトルです。

 ただ、この本自体は決して「人を意のままに操って、特をしよう」という内容ではなくて、周りの人との人間関係を円滑にしたり、自分も周りの人も含めて、よりよい人生にしていくための指南書的な内容だなと感じました。もちろん、表面的なテクニックだけを悪用すれば「人を動かす」ようなことも多少はできるかもしれませんが、この本の本意はそこにはないと思いますし、そんなことをしても、いずれ動かされている人の方も、いいように使われていることに気づくと思います(もっとも、私は本を読むまで気づかずいい気になっていましたが…)。

 本のタイトルから、敬遠してしまっている人がいたら、それは本にとっても、読者にとっても勿体ないことかなと思います。今、「人を動かす」のサブタイトルを付け直すとしたら何が良いでしょうね。少し考えてみました。

「70年以上読み継がれてきたイケてるインフルエンサーになるための古典!」

 めちゃくちゃ怪しい本になりましたね…良いタイトルをつけるのは難しいです。

まとめ

 「人を動かす」の漫画版を読んだという話でした。今回はあえて内容には触れませんでした。漫画版ならサクッと読めるので、タイトルで敬遠していた人や、途中まで読んで諦めてしまった人は、一度読んでみるのがよいのではないかなと思います。長い間読みつがれてきた本ですし、その価値はあるのではないかなと思います。

 私は積ん読したままになっていた原著の方も、再チャレンジしてみようかなと思っています。

 ただ、当面は漫画版を何度か読み返すことから始めようかなと思っています(笑)

関連記事