PyCon JP 2021オンライン参加レポート

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PyCon JP 2021をオンライン視聴しました

 日本最大規模のPythonカンファレンス PyCon JP 2021に参加しました。今回は、会場のオンサイトでの参加とオンライン参加の両方が可能なハイブリット形式で開催されました。

 2日フルで参加できるわけではないですし、オンラインで後でアーカイブも公開されるということで実はチケット買おうか直前まで迷っていました。ただ、PyConコミュニティには大変お世話になっている(一応、PyCon Mini Shizuokaの初代キーノートスピーカーです)ので、半分コミュニティーへの応援のつもりでチケットを買いました。

 結果的にはチケット買って大正解でした。内容の素晴らしさはもちろん、Discordを使った参加者、スピーカーとの交流など、支払った価格以上の価値があったと思います。

 簡単ですが、視聴できた範囲で簡単に感想を書きたいと思います。

PyCon JP 2021発表の感想

キーノートスピーチ:谷合 廣紀氏

 プロ棋士の谷合氏のキーノートスピーチ。この日は、平日で仕事だったのですがこのキーノートスピーチだけは見逃せないと、お昼の休憩時間をずらして視聴しました。

 谷合氏は、YouTubeでヨビノリたくみさんと自作の将棋AI(なんとBERTを使ったもの)で対決したことで話題になりました。私も以下の動画で谷合氏を知りました。

 話は、将棋AIの話が中心なのですが、プロ棋士になる前にPythonの書籍を出版していたり、将棋AIを3日で作ったりとか、端々に出てくるエピソードを聞いているだけで異次元の才能だと感じました。棋士って、将棋に特化した、将棋しかできない人なのかと思ってましたが、めちゃくちゃ凄いのですね(谷合棋士が特殊なのかもしれませんが)。

 プロ棋士の使うPCのスペックも、例として挙げられていたスペックがCPU Ryzen 3990X, GPU RTX3090, RAM: 128GBと自分が最近頑張って買ったゲーミングPCより全然つよつよでビックリしました。

 谷合棋士が、これからの棋士は将棋だけでなく将棋以外も強みをもち、強みを掛け合わせる必要があるとおっしゃっていたのが印象的でした。棋士に限らず、これからの時代必要なマインドかと思います。キーノートにふさわしい素晴らしい発表でした。

 谷合棋士が作った将棋AIのソースコードは以下となります。

 また、話の中でも少し触れていた谷合棋士自作のPythonプロジェクトのテンプレート、普通に便利そうだなと感じました。

Pythonによるアクセスログ解析入門 石原 祥太郎氏

 我らが u++ (id:upura)さんです!発表内容も分かりやすく、プレゼンもとても聞きやすく、お手本にしたいようなプレゼンでした。中身に関しても、プレゼンテーションに関しても大いに学びがありました。特にデータベースに関して、今後仕事で必要になる可能性があったので自分にとってちょうど良い内容でもありました。

 以下u++さんのブログ記事に、スライドやコードへのリンクがまとまっています。

 嬉しかったのは、Discordに投稿した自分のコメントを、プレゼン中に拾っていただいたことです。めちゃくちゃインタラクティブ!

 なかなかオフラインでも、プレゼン中コミュニケーションということはないので、これはオンライン、何よりDiscordとプレゼンが連動したPyCon JPのメリットかもしれませんね。

PythonとUnityで手軽に強化学習をやってみよう! YAMADA Shuhei氏

 Unityでの強化学習に興味があったので視聴しました。スライドは以下です。

 自分もUnityで強化学習はサンプルまでを実践していたので、「サンプルの一歩先になかなかすすめない」とDiscordにコメントしたところ、こちらもコメント拾っていただき「同じところでやはり悩んでいる」とインタラクティブな回答いただきました。

 知りたかったことが知れなかったのは残念でしたが、やはりみんな同じところで悩んでいるんだとすこしホッとしました(笑)

 自分が試したこと無い、面白そうなサンプルを知ることができたのと、以下の図がとても分かりやすくて良かったです。

 プレゼンからの引用 f:id:karaage:20211016205035p:plain:w640

 図は、発表の最初の撮影OK・SNSへのアップOKと発言あったので引用しています(万一問題ありましたら、すぐ削除します)。

 強化学習するときのUnityとPythonの関係が、すぐ分からなくなってしまっていたのですが、上の図で理解すればもう分からなくなることないと思います。この図を見れただけでも、自分にとっては発表見た価値ありました。  

ラズパイとDashで環境ダッシュボードを作ろう hrsano645氏

 PyCon mini ShizuokaスタッフのHiroshi Sanoさん。PyCon mini Shizuokaでは大変お世話になりました。

 発表は以下で、なんと私のブログ記事やツイートを紹介していただいています!

 内容は、気圧変化で体調を崩しがちな自分のために、ラズパイとPythonを使ったモニタリングシステム作るというメイカー心に溢れた内容です。デモの実演もあり、見ごたえのある内容でした!

 可視化が得意なWebフレームワークのDASHも気になっていたので、とても参考になりました!

PyCon JPのDiscordと連携したオンラインのシステムがすごかった!

 とにかくこれにつきます。オンライン参加の場合Discord(チャットサービス的なやつ)がシステムのハブになっていて、ここから発表のZoomに飛んだり、発表者・参加者同士の交流をすることができます。

 PyCon mini Shizuokaのときは、急遽オンライン開催が決定したため、残念ながらオンラインでの交流は、少なめで終わってしまったという印象です。あれから約1年たち、オンラインイベントを重ねるうちに、ここまで進歩したのかという印象です。私が今まで参加したオンラインイベントで一番凄い体験でした。

 地方在住だと、なかなか個人でカンファレンスのために東京行くのは難しかったりするので、このシステムは、今後オンサイト(オフライン)のイベントがメインになっても、是非継続して欲しいなと個人的に思いました。

まとめ

 PyCon JP 2021オンライン参加しました。発表自体はもちろん、オンラインのDiscordのシステムがすばらしく、大満足の内容でした。視聴できたのは、仕事や家の事情もあり、ほんの一部だったので、気になるものはアーカイブが配信されたらチェックして、このページに追記していきたいと思います。既に、発表資料に関してはタイムテーブルからリンクで飛べるようです。

 PyCon JP。まだ一度も会場で参加できてないので、落ち着いたら是非会場に参加しに行きたいなと思います。PyConですが、直近ではPyCon mini Shizuokaが11/20(土)に開催されます(オンライン限定です)。まだ詳細発表はこれからですが、今から要チェックですね!私も登壇はありませんが、是非参加したいなーと思っています!

その他のPyCon JPレポートブログ

 自分が見つけたものを貼り付けておきます。主にブログやTwitterをフォローしている人のものです。Discordにもブログのまとめがあって便利でした。そこから全部コピーするのはお行儀よくないかもしれないので、あくまで、ここではTwitter等でたまたま見つけたブログのうち、気になったもののみをPyCon参加してない人に向けて紹介していきます(追記予定)。

PyCon JP 2021 で「絵を読む技術 Pythonによるイラスト解析」を発表しました - Hirosaji Tech Blog 🍙

実践Streamlit & Flask - AIプロジェクトをいい感じにする技術 - PyCon JP 2021で登壇しました+ふりかえり - Lean Baseball

「位置データもPythonで!!!」というタイトルで「PyConJP 2021」で発表しました! - Pythonと本と子供と雑談と

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