「CODE AS CREATIVE MEDIUM」
結構前ですが、最近(一部で)話題のクリエイティブコーディング関連の書籍です。
以下サイトで試し読みができます。
良い意味で予想外の本でした。具体的なコードは、書籍にはなくて、テーマと課題、そのテーマの背景と作品例の紹介があるというハードコアな構成です。
例えば、時計というテーマに対しては「〜な時計をつくりましょう」と書かれ、いくつかの素敵な時計の例があげられているだけです。
人によるかもしれませんが、私は凄い創作意欲をかきたてられました。全部のテーマに対して、自分なりの作品を作ってみたいと思ったくらいです。ただ、これが誰に対してもあてはまるかどうかは自信はないです、少し自分が特殊な可能性は十分にあります(笑)
実際、自分が既に作っているようなもの「テルミン」「ワンクリックゲーム」などもたくさんあったりします。そういう、すでにクリエイティブコーディングしているような人にとっては、最高の教科書であり、想像力を刺激する素材集だと思います。そうでない人にとっては退屈なよく分からない本かもしれません。
コードが書籍に全く掲載されていないというのも、なかなか挑戦的な構成だと思います。といってもどこにも全くコードがないわけではなく、GitHubのリポジトリで書籍に対応したコードが公開されています。完全に実装を書籍から分離することで、プログラミング環境が古くないことを防いで、長く読み継がれる本にしたいという狙いがあるようです。
この、コードは古くならないようにメンテナンスしていくという考え方はよいですね。読者自身が、メンテナンス、サンプルを追加しアップデートしていくことを期待しているようです。
私も、GitHubでdaily-creative-codingというリポジトリをつくって、継続的にクリエイティブコーディングをしようとしているのですがなかなか うまくいっていません。
この本のテーマをヒントにしつつ、DailyとはいかないまでもWeeklyで継続的にクリエイティブなコーディングをしていきたいなと新たに思いました。
まとめ
「CODE AS CREATIVE MEDIUM」を読んだ感想でした。クリエイティブコーディングを既にやっている人はもちろん必読の書籍ですが、クリエイティブコーディングに興味があるけど、きっかけがなかった人や、この記事をよんで興味を持った方にもおすすめです。
ちょっとお高い本ではありますが、この書籍をきっかけにクリエイティブコーディングに入門すると、新たな世界が広がるのではないかなと思います。