ラズパイを超お手軽に定点観測カメラにする方法

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ラズパイを超お手軽定点観測カメラにしてみた

 ベランダの家庭菜園でアサガオを育て始めたので、久しぶりにRaspberry Pi(ラズパイ)を使って定点観測(タイムラプス撮影)してみることにしました。

 ラズパイを使った家庭菜園の定点観測に関しては、以前「電波ガーデニング」と名付けたプロジェクトをしていたので、そちらを活用することにしました。

 このときは、100円均一のケースで防水したり、温度・湿度センサをつけて測定したりと色々やっていたのですが、今回は単純にカメラでの撮影だけすることにしました。

 過去にやったことですが、需要あるかもしれないのでメモがわりに必要なものや、セットアップ方法を書いておきます。

お手軽定点観測カメラのハードウェア

 必要なものは以下となります。

  • ラズパイ
  • ケース
  • ラズパイカメラモジュール
  • SDカード
  • 電源アダプタ・ケーブル
  • 防水の延長電源

 必要な最低限のハードウェアとセットアップは以下記事参照ください。カメラを使用できるようにしておきましょう。TensorFlowのセットアップは不要です。

 記事ではラズパイ4になっていますが、ラズパイ2、3でも問題ないです(私は部屋に転がっていたRaspberry Pi 2Bを使いました)。

 設置した様子は以下です。

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 ラズパイは一応ケースに入れていますが、基本そのままです。

 防水もう少ししっかりやりたいという人は、以下記事参照ください。100円均一で作った簡易防水ですが、一応これで1年近く持ちました(1年くらいでラズパイはぶっ壊れました)。

f:id:karaage:20200517114201j:plain:w640  こんな感じに撮影しています。

定点観測ソフトセットアップ

 以下のソフトを使います。

 ラズパイのターミナルで以下実行してダウンロードします。

$ cd && git clone https://github.com/karaage0703/denpa-gardening.git

 あとは以下コマンド実行すると、ラズパイで写真が撮影できます。写真はデフォルトだと ~/denpa-gardening/photo_dataというディレクトリに連番で保存されていきます。

$ python3 ~/denpa-gardening/shutter.py

 これを自動化すれば定点観測カメラの完成です。自動化にはcronという仕組みを使います。具体的には、以下コマンドを実行します。

$ crontab -e

 エディタが開くので、一番下の行に以下の文字を入力しましょう。

*/10 * * * * python3 ./denpa-gardening/shutter.py

 これで10分ごとに自動で写真を撮影して保存するようになります。

定点観測した様子

 撮影した写真を1日分GIFアニメにしてみました。 f:id:karaage:20200517114221g:plain:w640

 日付を入れてタイムラプス動画を作ることもできます。詳しくは以下記事参照ください。

 作成した5日分のタイムラプス動画は以下です(夜間はカットしています)。途中、位置が何度か変わっているのは、何度かカメラが倒れたためです。

まとめ

 ラズパイで手軽に定点観測カメラを作る方法を紹介しました。過去にやったことですが、Twitterで結構反応あったので需要あるかもしれないなと思い、あらためて紹介してみました。

 いまどき、タイムラプス撮影はどんなカメラにも標準的な機能として搭載されていますが、こうやって過酷な環境に手軽に放置できるのは、ラズパイで作る定点カメラならではのメリットではないかなと思います。

 Twitterやブログと組み合わせて、自動でネットに記録するようにすれば超お手軽IoTですね。色々な使い道あると思いますので、是非活用してみてください。

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