「OAK-D」キットを買いました
DepthAIカメラ「OAK-D」キット、スイッチサイエンスさんで発売した直後(7月始め)に買ったのですが、まだブログで紹介していませんでした。あのPINTO氏が開発に関わっているということで、即買いしました。
発売直後は売り切れ続いていましたが、今は在庫安定してきているので、タイミング的にも良いかなと思いますので、簡単に書いておきます。
購入先は、以下です。
DepthAIカメラ「OAK-D」って何?
一言でいうと凄いAIカメラです。
もうちょっというと、IntelのRealsenseというDepthカメラに、AI(ディープラーニング)の計算に特化したチップ(Intel Movidius)が組み込まれたようなデバイスです。Realsense、Movidiusに関しては、以下記事参照ください。
Depthカメラとしては、ハードウェアから予想するとRealsenseとほぼ同じ赤外ステレオだと思います。ただ、Realsenseのような赤外線パターンをプロジェクションする機能は無いようなので、平面のDepth検出は苦手かもしれません。
より詳しくは、公式ドキュメントにハードウェアの情報公開されているので、以下参照ください。
OAK-D — DepthAI Hardware Documentation 1.0.0 documentation
OAK-D-PCBA — DepthAI Hardware Documentation 1.0.0 documentation
OAK-SoM — DepthAI Hardware Documentation 1.0.0 documentation
「OAK-D」外観写真
以下のような感じです。
「OAK-D」使い方等
Zennのスクラップにまとめています。
以下使ってみた感想のまとめです。
- Windows, Mac, Linux, Raspberry Pi, Jetson Nanoとあらゆるプラットフォームに対応しているのがGood
- すぐ動くAIアプリがたくさんある
- 基本的にサンプルモデルが全て高速
- バージョンアップが激しい(開発が活発)
以下は手の検出をやってみた例です。
こんな感じですぐ試せるAIアプリのサンプルがたくさん用意されています。
まとめ
Depthカメラに専用のニューラルネットの計算チップを載せた製品、ありそうで無かった製品ですね。似たコンセプトとしては、M5StickVカメラになるかと思いますが、M5StickVが、低価格でチープな雰囲気なのに対して、OAK-Dはしっかり作り込んである感じです。
私は完全にホビー用途で買ったのですが、普通に「仕事で使えるのでは?」と感じるくらいのものです。その上に、このお手頃な価格とサイズ感は良いですね。特にAIを手軽に使えるDepthカメラとしては、わりと唯一無二ではないでしょうか?
特に、多くのプラットフォームに対応しているのが良いですね。カメラ側にAI用の専用チップが搭載されているので、ホスト側のスペックは高くなくて良いのも嬉しいです。WindowsやMacで開発して、ラズパイとかJetson Nanoで運用とかが手軽にできそうです。
欠点を挙げるとすれば、今のデファクトのNVIDIAのGPUを使ったソフトとは違った技術が必要となるので、使いこなそうとしたらある意味DepthAIと心中する覚悟が必要になる点ですね。
私はあんまりそういうことは気にしないので、とりあえず何か面白そうなものを作ってみようかなーと思っています。また何か面白いものができたらブログで紹介したいと思います。
追記: OAK-D-Liteを提供いただきました、以下記事参照ください。