ユニクロの会計で気づいたRFIDのサイズ・コストの変化による質的変化

ユニクロが教えてくれたこと

 近所のイオンのユニクロで夏服を買ったときビックリしたことがありました。

 セルフレジの会計のとき、無造作にカゴに放り込んだ商品を、レジが一瞬で全ての商品を把握し、合計金額を表示したことです。

 調べてみたら、全ての商品にRFIDという電子的なタグをつけて、非接触で読み取る技術を活用していることが分かりました。

ユニクロの「レジ待ち行列」を解消したRFIDタグの威力 | Agenda note (アジェンダノート)

 商品をみると、たしかにバーコードのところにRFIDという表示があります。

 シールをめくるとRFIDが出てきました。この銀色上のパターンがRFIDみたいです

 RFID自体は以前から知っていましたが、自分が知っているRFIDとサイズもコストも全然違いました。

 サイズはもの凄い薄くて、何にでも取り付けられそうですし、コストも大量調達することで1円未満に抑えているらしいです。

サイズとコストが10倍変わると質的な変化に変わる

 面白いなと思ったのは、RFIDという同じ技術でも、サイズが小さくなりコストが安くなると、新しい使い方が生まれることです。仮にRFIDが1個10円以上したり、厚みが1cm以上あったりしたら、ユニクロの全部の商品に貼り付けるなんて使い方はできなかったでしょう。

 私が好きなRaspberry Pi(ラズパイ)というシングルコンピューターボードでも、同じようなことが言えます。

 「ラズパイなんてただの小さいPCじゃん」という人がいて、それは半分は正解なのですが、半分は間違いというか本質を見誤っていると思っています。

 サイズ、コストが普通のPCに比べて10倍の違いがあると、それだけで全く違う使い方が出てくる。この点がラズパイの本質的な価値の1つではないかなと思います。

 加えて、標準のソフトウェア(OS、ライブラリ)とそのエコシステムも価値だと思うのですが、これは違う話になるので、気が向いたら別の機会に詳しく書こうかなと思います。

まとめ

 ユニクロの会計で気づいたことを買いてみました。ユニクロが安価なRFIDを活用しているということは、知識では以前から知っていたのですが、このように体験するとまた理解や考えが深まりますね。

 実はこの話は、以下の勉強会で話そうと思いスライドも準備していたのですが、時間が入らず泣く泣くカットした話題です。

 もったいないので、この記事で供養をさせていただきました(笑)貧乏性ですみません。

関連記事