MyGPTs革命: シンプルなUIで未来への一歩

OpenAI Dev Day

 11/06にOpenAI Dev Dayで色々な発表がありました。詳細は以下です。

 その3日後くらいに、自分のChatGPTにもアップデートが来て、そこからは仕事中以外は(仕事でも関係はあるのですが、直接いじることは少ないので)ずっとChatGPTを触っています。

 まだ、自分の中で完全にアップデートを咀嚼しきれてないのですが、これは凄いと思います。正直今までプロ驚き屋的な人たちのことを少し冷めた目で見ている自分がいましたが、完全に考えを改めます。私が本物のプロ驚き屋です。本物の驚きを見せてやります!ということで完全に驚き屋側になってしまいました。

 シンギュラリティとかも、ちょっと馬鹿にしてましたが、もう2023年11月6日が自分の中でのシンギュラリティ記念日です。ここから毎日がシンギュラリティですね。ちょっとシンギュラリティは大げさですかね。プチ・シンギュラリティくらいでしょうか?

ChatGPTのアップデートは何が凄いのか?

 正直まだ言語化できていません。とにかく凄い気がします。とくにMyGPTsは衝撃でした。本当に1本10分でアプリが作れて、それがウェブにデプロイまでできてしまうのですから。

 そしてそれが、普通に使えるアプリってところが凄いです。例えば、自分の顔の似顔絵を作るアプリ。今までも同じような機能を実現することはできました。なんなら、4年前に動画でJetson Nano上でリアルタイムに生成するようなアプリを自作していました

 でも、これ作るのに多分2日とかかかってますし、動かせるのは自分だけです。頑張ってGoogle Colab版を作ったとしても、一回動かすのに5分、Webで公開しても使う人は多分1人いるかどうかでしょう。

 それがどうでしょう、10分もかからずにハイクオリティで、自分も含めて誰でも動かせてしまいます。ChatGPTでの履歴をみたところ、240回近く使われているようです。

似顔絵ジェネレーター

結局凄いのはUI/UXなのか

 ChatGPTが流行ったのは、チャット形式のUIの使い勝手が良かったという話がありますが、MyGPTsの凄さも、結局UI/UX、すなわち機能含めた使い勝手なのかもしれません。

 OpenAI発表直後、MyGPTsが使えなかったので、OpenAI Assisntats APIを使っていました。

 実はMyGPTsでできることって、このOpenAI Assistants APIとほぼ同じなんですよね。最初「OpenAI Assistants API」を使ったときは

「おー、凄いけどこんなもんかな」

 くらいに思ってました。ところが、MyGPTsでOpenAI Assistants APIにAIの対話によって簡単に設定できるGPT Builderとボタン一つでサービスとしてデプロイできる機能がついたことで革命的にUI/UXが進化しました。

 ノーコードとか、今まで自分はそこまで便利と思ったことなかったのですが、対話するだけでアプリ名もアイコンも生成して提案してくれて、システムプロンプトも生成して設定してくれるの、かなりの異次元体験でした。こうやって実現してしまえば「まあ、できるか…」と思うのですが、これを実現しようと考えてこの期間で実現してしまうのが凄いなと思います。

 この変化って、インターネットやiPhoneがでたときの変化に近いなと感じています。今までもできたことが、圧倒的に便利に高機能になって革命が起こっていく。遅かれ早かれ変化に巻き込まれるので、こういう変化はとりあえず早目にのっておいて楽しんだほうが得かなというのが、自分の経験則です。コスパを考えるなら1年くらい冬眠した方がよいかもです(笑)

MyGPTsアプリをたくさん作っています

 とりあえずたくさんつくっています。13本くらいつくったのですが、反応があったものをいくつか紹介します。

論文ナビ
AI関係の論文を要約して提案してくれるアプリ

「エッジAIコンピュータビジョン入門」QAボット
技術同人誌として出版した「エッジAIコンピュータビジョン入門」の内容を説明、QA対応してくれるアプリ

Coding Senpai
コーディングのアドバイスをしてくれるアプリ

ブラウズマジック
ブログのURLを入力すると、よりよいタイトルとアイキャッチ画像を提案してくれるアプリ。このブログのタイトルやアイキャッチ画像もつくってもらいました。

 今までつくりたかったけど時間や能力がなくてつくれなかったアプリがどんどん作れてしまいます。思いつきをつぶやくと、対話しながらつくってくれるので、ほんとにドラえもんの世界ですね。

まとめ

 OpenAIの発表、特にMyGPTsがすごくて、大量にMyGPTsアプリを作っていますという話でした。

 一方、これだけ簡単にAIアプリが作れるとなると何が大事になるんでしょうね。「プロンプトエンジニアリング」という言葉もありますが、実はMyGPTsのアプリって、以下記事にも書きましたが、現状攻撃(プロンプトインジェクション)に弱いので、アップロードしたプロンプトもデータもほとんど守るすべがないんですよね(なので、現状は公開しても問題ないものをMyGPTsにした方がよいです)。

 ここらへんの防御するプロンプトみたいなものが重要になるのか、あんまりプロンプトには価値がないということになるのか、はたまたOpenAIが結局全部いい感じにしてくれるのか…ちょっと分からないですね。

 ただ、結局は柔軟にプロンプトを作れる能力(ほぼ分かりやすい日本語を書く文章能力)とか、自分が権利を保有するユニークなデータとかは、今まで同様に価値があるんじゃないかな?というのが、自分でMyGPTsアプリを色々作ってみた感想です。

 1ヶ月くらいしたらまた考えが変わるかも(笑)ということで、また一ヶ月くらいしたら自分の考えを整理してみてもよいかなとか思っています。

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